◯(3904)カヤック : 「面白法人」の多角事業と収益改善の兆し、PER11.94倍

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

カヤック(3904)ってどんな会社?

今回ご紹介するのは、面白法人カヤック(証券コード:3904)です。この会社は「面白法人」というユニークなキャッチフレーズを掲げ、その名の通り、人々に「面白さ」や「楽しさ」を提供する様々な事業を展開しています。

主な事業内容は多岐にわたり、大きく分けて以下の分野で活躍しています。

  • ゲーム事業: スマートフォン向けゲームアプリの開発・運営を手がけています。人気IPを活用したものから、カヤックらしいユニークなオリジナルゲームまで、幅広いジャンルでユーザーを楽しませています。
  • Webサービス事業: Webサイトやアプリの企画・開発・運営を行っています。例えば、クリエイター支援サービスや地域活性化サービスなど、社会に新しい価値を生み出すプラットフォームを提供しています。
  • 広告・プロモーション事業: 企業のWebサイト制作やデジタルマーケティング支援、ユニークなプロモーション企画などを通じて、クライアントのビジネスをサポートしています。

特に、鎌倉に本社を構え、地域に根差した活動にも力を入れているのが特徴的です。単なるIT企業に留まらず、クリエイターの育成や地域コミュニティの活性化にも貢献しており、その活動範囲の広さとユニークな企業文化は、他の企業とは一線を画していますね。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 51,700円(517円/株)
  • PBR : 1.37倍
  • PER : 11.94倍
  • 配当利回り : 0.75%
  • 株主優待 : なし
  • (2025年12月25日(木)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!ユニークな企業文化と事業の多様性に魅力を感じるぽん!もう少し安定性が確認できたら、長期的に持ちたい銘柄ぽん~!

評価の理由

[評価の注目ポイント] 「面白法人」のユニークな文化と多角的な事業展開が魅力!収益改善の兆しと割安感に注目ぽん!

A. 成長性 : ○

カヤックの成長性は、その多角的な事業展開と「面白さ」を追求する企業文化に支えられていると感じています。提供された情報によると、純利益率が前年同期比で持ち直し、営業利益率も直近で上向きとあり、収益改善の兆しが見られますね。ゲーム事業では常に新しい企画に挑戦し、Webサービス事業ではクリエイターエコノミーや地域活性化といった社会的なニーズに応えるサービスを提供しています。特に、Webやデジタル技術を活用した企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)支援は、今後も需要が高まる分野でしょう。例えば、◎(4168)ヤプリのようなノーコードアプリ開発企業が企業のDXを支援しているように、カヤックも独自の視点で企業の課題解決に貢献できる可能性を秘めていると見ています。ただし、ROEやROAはまだ一般的な目安を下回っており、さらなる収益力の向上が期待されます。

B. 割安性 : ○

現在の指標を見ると、PERが11.94倍と比較的割安感がある水準にあります。これは、今後の収益改善が期待される中で、株価がその潜在的な価値を十分に織り込んでいない可能性を示唆しているかもしれません。PBRは1.37倍と1倍を超えていますが、カヤックのようなクリエイティブな企業は、ブランド力や無形資産といった数値に表れにくい価値も大きいため、一概に割高とは言えないでしょう。配当利回りは0.75%と、インカムゲインを主な目的とする投資家にとっては物足りなく感じるかもしれませんが、成長を重視する企業としては、得られた利益を事業への再投資に回し、さらなる成長を目指す姿勢とも解釈できます。

C. 安全性 : △

財務の健全性については、少し注意が必要な点も見受けられます。自己資本比率は42.9%と、一般的に望ましいとされる30%は上回っており、一定の安全圏にはあると言えます。しかし、直近でこの比率がやや低下傾向にあり、有利子負債も前年同期比で増加しているとのこと。これは、積極的な事業投資やM&Aなどによるものかもしれませんが、財務状況の推移は今後も注視していくべきポイントです。EPS(1株当たり利益)は回復しているものの、四半期ごとの振れ幅が残る点も、安定性という観点からは課題と言えるでしょう。ゲーム業界は競争が激しく、ヒット作の有無で業績が大きく変動することもあるため、財務の安定性は特に重要な要素となります。例えば、◯(6552)GameWithのように、ゲーム関連事業を手がける企業でも自己資本比率が安定しているところもありますので、カヤックの今後の財務戦略には注目したいところです。

「面白法人」の多様な挑戦と未来

カヤックの最大の魅力は、やはりその「面白法人」という企業文化から生まれる、既成概念にとらわれない多様な事業展開にあるでしょう。ゲーム開発からWebサービス、地域活性化、そしてクリエイター支援まで、幅広い分野で「面白さ」を追求し、社会に新しい価値を提供しようとしています。

このような企業の多様な活動は、投資家にとっても魅力的な要素となり得ます。例えば、本業とは異なる分野でも社会貢献活動を行う事例として、自動車メーカーが犬の救助輸送に協力したというニュースがありますね。(MediaPost 2025年12月24日)。このニュースでは、複数の自動車メーカーが車両を提供し、人道的なミッションをサポートしています。カヤックも「面白法人」として、単なる利益追求だけでなく、社会に「面白さ」や「新しい価値」を提供することを目指しています。直接的な事業活動とは異なるかもしれませんが、このような企業が社会の様々な「面白さ」や「課題解決」にどう関わっていくか、という視点は、カヤックの企業価値を考える上で非常に興味深い点と言えるでしょう。

足元では収益性の改善が見られ、PERも割安感がある水準です。一方で、財務の安定性には引き続き注目が必要です。しかし、カヤックの持つクリエイティブな発想力と、常に新しい「面白さ」を追求する姿勢は、今後も様々な分野で成長の可能性を秘めていると感じています。今後の事業展開や財務状況の改善に期待しつつ、そのユニークな挑戦を見守っていきたい銘柄ですね。

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