本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに
今回ご紹介するのは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を強力に支援するIT企業、ラキールです。同社は、独自のローコード開発プラットフォーム「LaKeel Data Engine」や「LaKeel DX」を核に、企業の基幹システム刷新やデータ活用、業務効率化といった多岐にわたる課題解決をサポートしています。特に、プログラミング知識が少なくてもアプリケーション開発を可能にするローコード技術は、DX推進における開発期間短縮やコスト削減に大きく貢献しており、多くの企業から注目を集めています。
近年では、AIを活用したソリューション開発にも力を入れており、SaaS型でのサービス提供も積極的に展開。変化の激しいビジネス環境において、企業の競争力向上を後押しする存在として、その事業領域を広げています。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 102,200円(1,022円/株)
- PBR : 1.83倍
- PER : 13.29倍
- 配当利回り : 0.00%
- 株主優待 : なし
(2025年10月31日(金)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん! DX市場の成長性と、比較的割安なPERに魅力を感じるぽん!もう少し下がるのを待ちたいぽん~!
評価の理由
[評価の注目ポイント] DX市場の成長を背景に、ローコード開発とAIで企業の変革を支援!財務も健全で将来性に期待ぽん!
A. 成長性 : 〇
ラキールの成長性は、まさに現代ビジネスのトレンドと密接に結びついています。企業のDX推進は待ったなしの状況であり、特に人手不足や開発コストの課題を抱える中で、同社が提供するローコード開発プラットフォーム「LaKeel Data Engine」や「LaKeel DX」への需要は高まる一方です。これらのツールは、専門的なプログラミング知識がなくても迅速に業務アプリケーションを開発できるため、企業のIT投資効率を大幅に向上させます。
また、同社はAI関連ソリューションへの取り組みも強化しており、データ活用や自動化といった分野で企業の競争力強化に貢献しています。SaaS型でのサービス提供も進めており、安定的な収益基盤の構築にも注力している点が評価できます。
直近のニュースでは、米軍需企業のAnduril Industriesが開発した自律型戦闘機が飛行テストを開始したと報じられました。「パルマー・ラッキー氏率いるAndurilの“世界初の自律型戦闘機”、米空軍でテスト開始 – ITmedia NEWS」このニュースは、AIや自律システムが軍事という最先端かつ高度な分野で実用化されつつあることを示しており、AI技術全体の進化と社会実装の加速を象徴しています。ラキールも企業向けにAIを活用したDX支援を行っており、このような大きな技術トレンドの中で、その専門知識と技術力を活かして新たな事業機会を捉えていく可能性を秘めていると言えるでしょう。
配当は現在0%ですが、これは成長分野への積極的な投資を優先している姿勢の表れと捉えることもできます。DX需要は今後も継続すると見られており、ラキールがその波に乗ってさらなる成長を遂げるか注目したいところです。
過去記事では、働き方改革SaaSで収益性・安定性を高めるチームスピリットや、DX需要で成長を続けるCIJなどもご紹介しましたが、ラキールは特にローコード開発というニッチかつ成長著しい分野に強みを持っている点が特徴的です。
B. 割安性 : 〇
ラキールの割安性を見ると、PER(株価収益率)は13.29倍となっており、成長が期待されるIT企業としては比較的魅力的な水準にあると言えるでしょう。一般的に、ITセクターの企業は高い成長期待からPERが高くなりがちですが、ラキールはこの点において割安感を提供している可能性があります。
PBR(株価純資産倍率)は1.83倍です。これは、企業の純資産に対して株価が約1.8倍であることを示しており、極端な割高感はありません。成長企業が将来への投資を積極的に行う中で、PBRが1倍を上回るのは健全な傾向とも考えられます。
配当利回りは0.00%であり、株主優待も現在のところ設定されていません。この点は、配当や優待によるインカムゲインを重視する投資家にとっては物足りなく感じるかもしれません。しかし、前述の通り、これは事業成長のための再投資を優先している証拠とも解釈でき、将来的な企業価値向上に期待する投資家にとっては許容できる範囲かもしれません。
C. 安全性 : ◎
企業の安定性を示す財務健全性の面では、ラキールは非常に高い評価ができます。自己資本比率は59.6%と非常に高く、これは企業の財務基盤が盤石であることを示しています。自己資本比率が高い企業は、外部からの借入に依存する割合が低く、景気変動や予期せぬ事態にも強い体質を持っていると言えます。
BPS(1株当たり純資産)は559.69円と、安定した資産基盤があることを示唆しています。ROE(自己資本利益率)は9.81%で、自己資本を効率的に活用して利益を生み出す能力は悪くない水準です。さらに改善の余地はあるものの、高い自己資本比率と合わせて見ると、堅実な経営が行われていることがうかがえます。
総じて、ラキールはDXという成長市場を背景に、独自のローコード開発技術とAIソリューションで企業変革を支援する魅力的な企業です。財務の安全性も高く、今後の成長戦略に注目が集まります。


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