◯(4397)チームスピリット : 働き方改革SaaSで収益性・安定性◎

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

銘柄の基礎情報

今回ご紹介するのは、チームスピリット(証券コード:4397)です。チームスピリットは、クラウド型の勤怠管理、工数管理、経費精算といったバックオフィス業務を一体化したSaaS(Software as a Service)「TeamSpirit」を提供している企業です。働き方改革やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進のニーズが高まる中で、企業の生産性向上を支援するサービスとして注目を集めています。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 50,400円(504円/株)
  • PBR : 5.15倍
  • PER : 25.98倍
  • 配当利回り : 0.00%
  • 株主優待 : なし
  • 時価総額 : 8,321百万円

(2025年10月31日(金)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!今後の成長に期待して、少し下がったら買いたいぽん〜!

評価の理由

[評価の注目ポイント] 働き方改革を支えるSaaSで収益性・安定性◎!成長投資フェーズで将来が楽しみぽん!

A. 成長性 : ◎

チームスピリットの成長性は、提供するクラウド型SaaS「TeamSpirit」が現代のビジネス環境にぴったり合致している点にあります。働き方改革の推進や企業のDX化が加速する中で、勤怠管理、工数管理、経費精算といったバックオフィス業務の効率化は喫緊の課題となっています。同社のサービスは、これらの業務を一元的に管理することで、企業の生産性向上に大きく貢献しています。

過去のデータを見ると、EPS(1株あたり利益)は前年同期比でマイナスからプラスに転換し、その後も改善傾向が続いています。これは、事業が着実に収益を生み出す体質へと変化していることを示唆しています。SaaSビジネスモデルは、一度導入されれば継続的に利用料が発生するため、安定した収益基盤を築きやすく、今後のさらなる成長が期待できるでしょう。企業のDX推進は今後も続くトレンドであり、チームスピリットはその恩恵を享受しやすいポジションにいると言えます。

参考として、同じくHRテック分野で成長を続けるビジョナルや、DX需要を追い風にするシステムサポートHDのような企業も、成長性という点で注目されています。

B. 割安性 : △

割安性という観点では、現時点ではやや評価が分かれるかもしれません。PER(株価収益率)は25.98倍、PBR(株価純資産倍率)は5.15倍となっています。SaaS企業は成長期待が高く、一般的にPERやPBRが高めに評価される傾向がありますが、それでもPBR5倍超えは少し高めと感じる方もいるかもしれません。

また、現在のところ配当は実施しておらず、株主優待もありません。これは、得られた利益を事業への再投資に回し、さらなる成長を目指すフェーズにあると考えることができます。将来的な成長を見込んで投資する方にとっては許容できる水準かもしれませんが、配当や優待によるインカムゲインを重視する方にとっては、魅力が薄いと感じるかもしれません。

C. 安全性 : ◎

財務の安全性については、非常に良好な状態を保っています。自己資本比率は36.1%と、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回っており、財務基盤が安定していることが伺えます。有利子負債も足元で大きな増加は見られず、経営の安定性に不安は少ないでしょう。

また、ROE(自己資本利益率)は25.47%と非常に高い水準にあります。これは、株主から預かった資本を効率的に活用して利益を生み出している証拠であり、経営手腕の高さを示しています。収益性も改善傾向にあり、純利益率や営業利益率もプラスに転換し、上昇の勢いがあるため、今後も安定した経営が期待できます。

チームワークと精密さ:SaaSがもたらす「盲目的な信頼」

チームスピリットの提供するSaaSは、企業の「働き方」を根底から支えるものです。この「働き方」の改善が、最終的に組織全体のパフォーマンス向上につながることは言うまでもありません。ここで興味深いのは、米空軍のサンダーバーズに関する記事です。「Into the 9G Club: U.S. Air Force Thunderbirds Taught Me About Precision, Trust, and the Limits of Human Performance」https://www.si.com/everyday-athlete/stories/into-the-9g-club-u-s-air-force-thunderbirds-taught-me-about-precision-trust-and-the-limits-of-human-performance)と題されたこの記事は、彼らの卓越性の基盤が「精密さ」と「信頼」、特に「Blind Trust(盲目的な信頼)」にあると語っています。

サンダーバーズでは、パイロットから地上クルーまで、全員が自身の役割を極めて精密に実行し、そして互いに完全に依存しています。翼端わずか18インチ(約45センチ)という驚異的な近さで6機のF-16が飛行するデルタフォーメーションは、個々のパイロットのスキルだけでなく、まさに「集団的な信頼」の象徴だというのです。

この考え方は、チームスピリットのSaaSが企業にもたらす価値と深く繋がっているように感じられます。勤怠、工数、経費といったデータの正確な入力と管理は、組織内の「精密さ」を高めます。この精密なデータが、経営層の意思決定を支援し、従業員一人ひとりの働き方を可視化することで、組織全体の「信頼」を醸成します。

例えば、工数管理が正確に行われることで、プロジェクトの進捗状況や各メンバーの負担が明確になり、適切な人員配置やタスク配分が可能になります。これは、サンダーバーズの各クルーが自分の役割を精密に果たし、それが全体のパフォーマンスに繋がるのと同様です。データに基づいた透明性の高い管理は、従業員間の不公平感をなくし、相互の信頼感を高めます。まさに、システムが組織内に「集団的な信頼」を構築し、それが結果として「高パフォーマンスチーム」へと導くのです。

現代の企業において、働き方改革やDXは単なる業務効率化に留まらず、組織文化の変革を促すものです。チームスピリットのSaaSは、この変革の根幹を支え、データという共通言語を通じて、企業にサンダーバーズのような「精密さ」と「信頼」を築き上げる手助けをしていると言えるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました