はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
銘柄の基礎情報
今回ご紹介するのは、かつて住宅関連事業を手掛けていた創建エースです。現在、同社は極めて厳しい財務状況にあり、投資を検討する上では細心の注意が必要な銘柄と言えるでしょう。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 100円(1円/株)
- PBR : (連)16.67倍
- PER : —
- 配当利回り : 0.00%
- 株主優待 : なし
- 時価総額 : 298百万円(2025年9月18日時点)
- 自己資本比率 : (連)0.7%
- ROE : (連)-793.81%
- 1株配当 : 0.00円(2026年3月予想)
- 発行済株式数 : 297,651,756株(2025年9月18日時点)
(2025年9月18日時点)
上記の指標を見ると、PERやEPSが「—」と表示されているのは、同社が現在、大幅な赤字を計上しているためと考えられます。また、配当もゼロであり、株主優待も設定されていません。特に注目すべきは、自己資本比率が0.7%という極めて低い水準にある点です。これは企業の財務基盤が非常に脆弱であることを示しており、経営の安定性に関して大きな懸念を抱かせます。
株価は1株1円と非常に低い水準で推移しており、最低投資金額も100円と少額であるため、一見すると手軽に投資できる銘柄に見えるかもしれません。しかし、この株価水準と財務状況は、企業の存続そのものにリスクが伴う可能性を示唆していることを理解しておく必要があります。
ぽんぽん的な評価
× ぽんぽんは、強く売りたいぽん!
企業の存続に疑問符がつくほどの財務状況で、投資リスクが極めて高いぽん。手を出さないのが賢明だと感じるぽん。
評価の理由
[評価の注目ポイント]極めて低い株価と、企業の存続を危ぶむほどの財務状況に注目ぽん!
創建エースの現状を評価する上で、その極めて脆弱な財務基盤は避けて通れないポイントです。自己資本比率0.7%という数字は、一般的な企業と比較しても非常に危険な水準であり、債務超過に陥るリスクが常に付きまといます。このような状況下では、安定的な事業運営や将来の成長戦略を描くことが極めて困難になります。
A. 成長性 : ×
過去の事業不振と現在の財務状況を見る限り、同社に明確な成長性は期待できません。PERが算出できないほどの赤字が続いており、新たな投資や事業拡大に向けた資金力も乏しいと考えられます。ROEが-793.81%という数字も、企業が株主資本を効率的に活用できていないどころか、大幅な損失を出していることを示しています。このような状況で、将来的な収益改善や事業成長を見込むのは非常に難しいと言えるでしょう。
B. 割安性 : ×
PBRが16.67倍と一見すると割高に見えますが、これは自己資本が極めて少ないために生じる現象です。自己資本がほとんどない状態では、少しでも株価が付くとPBRは異常に高くなります。実質的な企業価値と比較すると、このPBRは割安とは言えません。配当利回りは0.00%で、株主優待もありませんので、株主還元という点でも魅力は感じられません。投資家にとってのメリットが非常に少ない状況です。
C. 安全性 : ×
自己資本比率0.7%という数字は、企業の財務安全性が極めて低いことを意味します。この水準は、外部環境の変化や予期せぬ事態が発生した場合に、企業の存続が危ぶまれるほどの脆弱さを示しています。例えば、過去に自己資本比率の低さが問題視された企業として、山形銀行や、収益性の悪化と財務の不安定さが懸念されたジーエヌアイグループの事例を挙げることができますが、創建エースの状況はそれらと比較してもさらに厳しいと言えるでしょう。このような財務状況では、金融機関からの新たな資金調達も困難であり、事業継続そのものに大きな懸念が残ります。
株価が1円という水準は、非常に投機的な動きになりやすく、個人投資家にとっては極めてリスクの高い投資対象です。企業の基本的な財務状況や事業の安定性を重視する投資家にとっては、推奨できる要素がほとんど見当たらない銘柄と言えるでしょう。


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