はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
KIYOラーニング(2950)の基礎情報
今回ご紹介するのは、オンライン教育サービスを幅広く手掛けるKIYOラーニング(2950)です。同社は、法人向けのeラーニングシステムや研修コンテンツの提供、そして個人向けの資格取得支援サービス「スタディング」を主力事業として展開しています。働き方改革やDX推進が加速する現代において、企業の人材育成や個人のスキルアップニーズに応える、まさに時代のニーズを捉えたビジネスモデルが特徴的です。
特に、忙しい社会人でも効率的に学習できるよう、スマートフォンやタブレットでの学習に特化したサービスを提供しており、その利便性の高さから多くのユーザーに支持されています。資格取得からビジネススキル、プログラミングまで、多岐にわたる講座ラインナップも魅力の一つと言えるでしょう。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 68,600円(686円/株)
- PBR : 3.36倍
- PER : 17.39倍
- 配当利回り : 0.00%
- 株主優待 : なし
(2025年12月19日(金)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!もう少し株価が落ち着くのを待ちたいぽん〜!
評価の理由
[評価の注目ポイント]オンライン教育市場の成長を牽引し、収益性・安定性も高いけど、割安感はまだ控えめな点が気になるぽん。
A. 成長性 : ◎
KIYOラーニングの成長性は、まさに現代社会のトレンドと密接に結びついています。コロナ禍を経て、オンライン学習の需要は爆発的に拡大し、企業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進やリスキリング(学び直し)の必要性が高まる中で、同社の法人向け研修サービスは大きな追い風を受けています。また、個人においてもキャリアアップや資格取得を目指す動きが活発であり、スマートフォンで手軽に学べる「スタディング」は、多忙な社会人の学習スタイルにマッチし、着実にユーザー数を増やしているようです。
過去数年の業績を見ても、収益性は改善傾向にあり、営業利益率や純利益率は前年同期比で改善し、直近でも上昇の勢いが見られます。EPS(1株当たり利益)も改善傾向にあることから、企業としての稼ぐ力が高まっていることが伺えます。今後もオンライン教育市場の拡大は続くと予想され、AI技術の活用による学習コンテンツのパーソナライズ化や効率化も進めば、さらなる成長が期待できるのではないでしょうか。
オンライン教育の可能性は国境を越え、多様なスキル習得の機会を提供しています。例えば、アフリカでは暗号通貨教育のオンラインプログラムが大規模に展開されるなど、地域や分野を問わず学習機会が広がっています。これは、オンライン教育が持つ大きな潜在能力の一例と言えるでしょう。(参照:The Fintech Times)
国内においても、DXやリスキリングの需要は高まる一方であり、KIYOラーニングのようなオンライン教育のパイオニア企業は、その恩恵を享受しやすいポジションにあると言えます。関連する分野では、DX・リスキリング需要で高成長を遂げている企業も存在します。例えば、インソースのような企業も、人材育成の分野で注目を集めていますね。
B. 割安性 : △
投資を考える上で、株価の割安性は重要なポイントです。KIYOラーニングのPER(株価収益率)は17.39倍、PBR(株価純資産倍率)は3.36倍となっています。PERは成長企業として見れば比較的許容範囲内とも言えますが、PBRが3倍を超えている点は、純資産に対して株価がやや割高に評価されている可能性を示唆しています。これは、市場が同社の将来の成長性を高く評価していることの裏返しとも考えられますが、一方で投資家としては、その成長が株価に見合うものか慎重に見極める必要があるでしょう。
また、配当利回りは0.00%となっており、現時点では株主への直接的な現金還元はありません。株主優待も設定されていないため、インカムゲインを重視する投資家にとっては、魅力が低いと感じられるかもしれません。成長ステージにある企業としては、得られた利益を再投資してさらなる成長を目指す戦略は一般的ですが、株主還元策が今後の課題となる可能性も考えられます。企業価値の向上と株主還元のバランスが、今後の注目ポイントとなりそうです。
C. 安全性 : 〇
企業の安定性は、長期的な投資において非常に重要な要素です。KIYOラーニングの財務状況を見ると、自己資本比率は29.8%となっており、一般的に望ましいとされる30%をやや下回る水準ですが、おおむね横ばいで推移しており、期によっては30%をやや上回る水準に到達することもあります。これは、急激な事業拡大期にある企業としては、比較的堅実な財務運営を行っていると言えるでしょう。
また、有利子負債は減少傾向にあり、財務の健全性が高まっていることが伺えます。借入金への依存度が下がれば、金利変動リスクなど外部環境の変化にも強くなり、より安定した経営基盤を築くことができます。ROE(自己資本利益率)も17.55%と高水準を維持しており、自己資本を効率的に活用して利益を生み出していることが分かります。このような収益性と財務の安定性は、企業の持続的な成長を支える上で非常に心強い要素と言えるでしょう。盤石な財務基盤を持つ企業は、予期せぬ経済変動にも対応しやすく、投資家にとっても安心感に繋がります。例えば、エクスモーションのように、自己資本比率が非常に高い企業は、その安定性が評価されることが多いですね。


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