はじめに
皆さん、こんにちは!今回は、ソフトウェアの品質向上やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進、さらにはAI活用支援といった、現代ビジネスに欠かせない技術サービスを提供するエクスモーション(2159)について、ぽんぽんアナリストがじっくり掘り下げてみたいと思います。
デジタル化が加速する現代において、企業の競争力を左右するソフトウェアの品質は非常に重要です。エクスモーションは、その品質向上を専門とするプロフェッショナル集団として、多くの企業の課題解決に貢献しています。特に、自動車や産業機械といった高度な信頼性が求められる「組込みソフトウェア」の分野で強みを発揮しているんですよ。
また、最近ではAIやIoTといった先端技術の導入支援にも力を入れており、企業のDXを強力にサポートしています。これからの社会において、ますますその存在感を増していくであろうエクスモーション。その魅力と将来性について、一緒に見ていきましょう!
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
銘柄の基礎情報
まずは、エクスモーションの基本的な情報から確認していきましょう。
- 最低投資金額 : 75,100円(751円/株)
- PBR : (連)1.39倍
- PER : (連)17.69倍
- 配当利回り : 2.66%
- 1株配当(会社予想) : 20.00円 (2025/11)
- 自己資本比率 : (連)90.5%
(2025年12月12日(金)時点)
その他の主要な指標は以下の通りです。
- 前日終値 : 759円 (2025/12/11)
- 始値 : 759円 (2025/12/12)
- 高値 : 760円 (2025/12/12)
- 安値 : 750円 (2025/12/12)
- 出来高 : 4,800株 (2025/12/12)
- 時価総額 : 2,272百万円 (2025/12/12)
- 発行済株式数 : 3,025,500株 (2025/12/12)
- EPS(会社予想) : (連)42.45 (2025/11)
- BPS(実績) : (連)539.45
- ROE(実績) : (連)6.28%
- 年初来高値 : 920円 (2025/01/14)
- 年初来安値 : 710円 (2025/04/08)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!
DX・AI需要と盤石な財務は魅力的だけど、成長の加速をもう少し待ちたいぽん~!
評価の理由
[評価の注目ポイント]
自己資本比率90.5%の盤石な財務基盤と、DX・AI活用支援という成長分野での活躍に期待ぽん!
A. 成長性 : 〇
エクスモーションは、組込みソフトウェアの品質向上支援やDX推進、AI活用支援といった、需要が高まる分野に特化しています。収益性も改善傾向にあり、営業利益率と純利益率は前年同期比で上昇し、直近も上向きの勢いが見られます。EPSも増加傾向で推移しており、今後の成長が期待されます。ただし、ROEは一般的に望ましいとされる水準と比べるとまだ低めなので、更なる収益効率の改善に注目したいところですね。
企業のDX推進は待ったなしの状況であり、特にAIの活用はビジネスのあらゆる側面で不可欠になってきています。エクスモーションのような専門性の高い企業は、その波に乗って事業を拡大していく可能性を秘めていると言えるでしょう。関連するDX支援の企業については、以前の記事でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。グロースエクスパートナーズやヤプリなども、DXを強力に推進している企業として注目されていますね。
B. 割安性 : 〇
PERは17.69倍、PBRは1.39倍と、成長が期待されるITサービス企業としては、過度に割高感があるわけではありません。特にPBRが1倍を超えているものの、後述する非常に高い自己資本比率を考慮すると、妥当な水準とも考えられます。配当利回りも2.66%と悪くなく、株主還元にも意識があることがうかがえます。最低投資金額も75,100円と比較的購入しやすい水準なので、個人投資家にとっても手が届きやすい銘柄ではないでしょうか。
C. 安全性 : ◎
エクスモーションの最大の魅力の一つは、その圧倒的な財務健全性にあると言えるでしょう。自己資本比率はなんと90.5%と非常に高く、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回っています。これは、外部からの借入にほとんど頼らず、自社の資金で事業を運営していることを意味し、景気変動や予期せぬ事態に対しても非常に強い耐性を持っていることを示しています。足元でも自己資本比率は安定しており、財務面での心配はほとんどないと言って良いでしょう。この盤石な財務基盤は、今後の事業拡大や新たな技術開発への投資を安心して行える土台となります。
AI・DX時代の先端技術とエクスモーションの役割
エクスモーションが強みとするDXやAI活用支援の分野では、日々新しい技術が生まれています。例えば、最近のニュースでは、自己教師あり学習を用いてラベル付けされていない画像から3D再構築を行う技術「E-rayzer」が注目を集めています。
この技術は、3D再構築の精度向上だけでなく、ポーズ推定の精度も向上させ、さらにスケーラビリティも高めることができるとのことです。具体的な内容は以下の記事で紹介されています。
(上記記事の要約)
「E-rayzer」は、ラベル付けされていない画像から明示的な幾何学的情報を学習することで、自己教師あり3D再構築を実現する技術です。このアプローチは、ポーズ推定と再構築精度の両方を飛躍的に向上させ、同時にスケーラビリティも高めることが実証されています。特に、高速な3D再構築を可能にする「Gaussian Splatting」のような技術も組み合わされており、AIを活用した高度な画像認識や3Dモデリングの分野で大きな進歩をもたらす可能性を秘めています。
このような先端技術の進化は、エクスモーションの事業に直接的・間接的に大きな影響を与える可能性があります。例えば、エクスモーションが支援する顧客企業が、自動運転車の開発やロボットの動作制御、VR/ARコンテンツ制作などを行っている場合、高精度な3D再構築やポーズ推定技術は、製品の品質向上や開発効率化に直結します。エクスモーションは、これらの最新技術トレンドを常にキャッチアップし、顧客のDX推進やAI導入プロジェクトにおいて、最適なソリューションを提供することが求められます。
組込みソフトウェアの品質向上支援においても、AIを活用したテスト自動化や、開発プロセスの最適化は不可欠です。エクスモーションは、このような先端技術を自社の強みである品質保証のノウハウと組み合わせることで、顧客企業のさらなる競争力強化に貢献できるでしょう。AI時代の到来は、エクスモーションにとって新たな事業機会の宝庫と言えるかもしれませんね。AIやDXに関する取り組みは、インソースなど他の企業でも活発に行われています。


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