はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
銘柄の基礎情報
今回ご紹介するのは、ユーピーアール(証券コード:3050)です。ユーピーアールは、物流を支える「パレット」やその他の物流機器のレンタル・販売を主力事業とする企業です。特にパレットレンタルでは国内有数の実績を持ち、物流業界の縁の下の力持ちとして重要な役割を担っています。最近では、IoT技術を駆使した「スマートパレット」など、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するソリューションにも力を入れており、物流の効率化と最適化を支援しています。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 71,500円(715円/株)
- PBR : 0.60倍
- PER : 18.25倍
- 配当利回り : 4.90%
- 株主優待 : なし
(2025年11月26日(水)時点)
ぽんぽん的な評価
◎ ぽんぽんは、強く買いたいぽん!
PBRが割安で高配当、さらに物流DXの将来性にも期待できる銘柄だぽん! 今すぐ買いたいぽん〜!
評価の理由
[評価の注目ポイント]
物流DXを牽引するスマートパレットに成長期待!PBR割安で高配当、財務も堅実な優良銘柄ぽん!
A. 成長性 : 〇
ユーピーアールの主力であるパレットレンタル事業は、物流インフラに不可欠なサービスであり、安定した需要が見込めます。特に、近年注目されているのがIoTを活用した「スマートパレット」です。これは、パレットにセンサーを取り付けることで、その位置情報や稼働状況をリアルタイムで把握できるシステムです。これにより、企業は物流の見える化を進め、無駄を削減し、効率を大幅に向上させることが可能になります。
現在の物流業界は、EC市場の拡大やドライバー不足といった課題に直面しており、DXによる効率化は喫緊の課題です。ユーピーアールが提供するスマートパレットは、まさにこうしたニーズに応えるソリューションであり、今後さらなる普及が期待されます。2026年8月期のEPS(会社予想)が39.17円と、今後の利益成長への期待も感じられますね。物流業界のDX推進は、BBDイニシアティブやヒューマンテクノロジーズのような企業も手掛けていますが、ユーピーアールは物流の「モノ」に特化した形で貢献している点が特徴的です。
B. 割安性 : ◎
現在のユーピーアールの株価は、非常に魅力的な水準にあると個人的には見ています。PBR(株価純資産倍率)は0.60倍と1倍を大きく下回っており、会社の純資産価値に対して株価が割安であることを示しています。これは、企業の解散価値よりも株価が低いという見方もできるため、下値不安が比較的少ないと考える投資家もいるでしょう。
さらに、配当利回りは4.90%と非常に高く、安定的なインカムゲインを期待できる点も大きな魅力です。PER(株価収益率)も18.25倍と、成長期待を考慮すれば妥当な水準と言えるのではないでしょうか。株主優待は残念ながらありませんが、この高い配当利回りがそれを補って余りある魅力となっています。物流関連では、東部ネットワークや鴻池運輸などもPBR割安や高配当で注目される企業ですが、ユーピーアールもその仲間入りと言えるでしょう。
C. 安全性 : 〇
企業の財務健全性を示す自己資本比率は41.7%と、健全な水準を維持しています。これは、借入金に過度に依存せず、自社の資本で事業を運営できている証拠であり、外部環境の変化にも比較的強い体質を持っていると言えます。BPS(1株当たり純資産)は1,194.30円と、現在の株価715円を大きく上回っており、これもPBRの低さの根拠となっています。
ROE(自己資本利益率)は3.72%と、驚くほど高いわけではありませんが、パレットレンタルという安定収益型の事業構造を考慮すれば、堅実な経営が行われていると評価できます。急成長を追求するタイプではありませんが、着実に収益を積み上げ、安定した配当を継続する基盤は整っていると言えるでしょう。


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