はじめに
宮越ホールディングス(東証スタンダード:9922)は、主に不動産事業、ホテル事業、ゴルフ場事業を手掛ける企業です。特に不動産賃貸・販売が事業の核となっており、安定した収益基盤の構築を目指しています。近年はホテルやゴルフ場といったレジャー関連事業も展開し、多角的な経営を進めている点が特徴です。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 94,300円(943円/株)
- PBR : (連)1.46倍
- PER : (連)221.88倍
- 配当利回り : 0.00%
- 株主優待 : なし
(2025年10月24日(金)時点)
ぽんぽん的な評価
△ ぽんぽんは、あまり魅力は感じないぽん。。
評価の理由
[評価の注目ポイント]
収益性の不安定さと無配予想が懸念材料。高い自己資本比率は魅力だが、事業成長の兆しが見えにくいぽん。
- A. 成長性 : ×
- 過去数年の収益性は「悪化」が続き、直近では営業利益率がマイナスとなっています。EPSも明確に減少傾向にあり、会社予想の配当も0.00円と、成長への期待は低いと言わざるを得ません。不動産、ホテル、ゴルフ場と事業の多角化は進めているものの、それが明確な成長に結びついているとは言いがたい状況です。
- B. 割安性 : ×
- PERは221.88倍と非常に高く、PBRも1.46倍と、現在の収益状況から見ると割高感が否めません。配当利回りも0.00%であり、株主還元という点でも魅力は薄いでしょう。投資家にとって割安感を見出すのは難しい水準です。
- C. 安全性 : 〇
- 自己資本比率は91.2%と非常に高く、財務の健全性は盤石と言えます。これは、事業の不安定な収益性を補う大きな強みです。しかし、EPSの振れが大きく、収益性が不安定である点は、長期的な安全性に影を落とす可能性もあります。財務基盤は強固ですが、収益面での安定性が課題でしょう。
宮越ホールディングスは、非常に高い自己資本比率に裏打ちされた財務の安定性を持つ一方で、収益性の悪化と無配予想が大きな課題となっています。不動産事業を中心に、ホテルやゴルフ場といったレジャー事業も手掛けていますが、これらの事業が今後どのように収益を改善し、成長軌道に乗せていくかが注目されます。
過去には、収益性悪化の中でも安定した財務を維持している企業として、キャンディルのような銘柄も存在します。宮越ホールディングスも、この強固な財務基盤を活かして、いかに収益力を回復させるかが今後の株価を左右する鍵となるでしょう。
投資を検討される際は、同社の事業戦略や今後の収益改善策に注目し、慎重な判断が求められます。


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