本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに
今回ご紹介するのは、リフォーム・リノベーション事業を中核に、建物の価値向上をサポートするキャンディル(証券コード:1446)です。私たちの身近な住まいやオフィス、商業施設などの「建物」にまつわる様々な課題解決に取り組んでいる企業ですね。
キャンディルの事業は大きく分けて二つあります。
- プロパティサービス事業:建物のライフサイクル全体をサポートする事業です。具体的には、マンションや戸建て住宅のリフォーム・リノベーション、店舗やオフィスビルなどの原状回復工事、定期的なメンテナンス、さらには建物診断やコンサルティングまで、多岐にわたるサービスを提供しています。建物の価値を維持・向上させることで、オーナー様や利用者様の満足度を高めることを目指しています。
- 不動産テック事業:IT技術を活用して不動産関連のサービスを効率化・高度化する事業です。例えば、不動産管理業務のデジタル化支援や、オンラインでのリフォーム見積もりサービスなど、テクノロジーの力で不動産市場に新しい価値を提供しようとしています。
このように、キャンディルは「建物」を軸に、ハードとソフトの両面から事業を展開しているのが特徴です。
それでは、直近の主要な指標を見てみましょう。
最低投資金額 : 54,100円(541円/株)
PBR : 1.74倍
PER : 29.42倍
配当利回り : 1.48%
株主優待 : なし
(2025年10月22日(水)時点)
ぽんぽん的な評価
△ ぽんぽんは、あまり魅力は感じないぽん。。
評価の理由
[評価の注目ポイント] 収益性悪化とPERの割高感は気になるけど、安定した財務基盤は評価できるぽん!
A. 成長性 : △
提供された情報によると、収益性は「悪化しています」とのこと。営業利益率と純利益率は前年同期比で低下傾向にあり、EPS(1株あたり利益)の伸びも鈍く、期ごとの振れも見られるようです。建物の改修需要は安定しているように見えますが、競争激化やコスト上昇などが影響しているのかもしれませんね。成長の勢いが鈍化している点は、今後の課題と言えるでしょう。
B. 割安性 : △
PER(株価収益率)は29.42倍、PBR(株価純資産倍率)は1.74倍となっています。PERが約30倍というのは、現在の収益性を考えるとやや割高感があるように感じられます。PBRも1倍を超えており、特別に割安感がある水準とは言えません。配当利回りも1.48%と、突出して高いわけではないため、割安性という点では積極的に評価しにくい状況です。
C. 安全性 : 〇
財務の安定性については、良い評価ができます。自己資本比率は45.6%と、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回っており、緩やかに改善傾向にあるとのこと。有利子負債も減少方向にあるため、財務の健全性は高いと言えるでしょう。これは、景気変動や予期せぬ事態が起こった際にも、企業が持ちこたえる力を示す重要な指標です。この盤石な財務基盤は、企業の長期的な安定運営を支える強みですね。
建物の設備工事やメンテナンスを手掛ける企業では、ダイダンのような企業も財務の安定性が評価されることがあります。キャンディルも同様に、堅実な経営姿勢がうかがえます。


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