〇(6809)TOA : PBR割安・高配当3.17%・盤石財務

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

銘柄の基礎情報

今回ご紹介するのは、音響・映像・通信機器の専門メーカーであるTOA(東証プライム:6809)です。TOAは、業務用PA(Public Address)システム、非常用放送設備、インターホン、監視カメラ、会議システムなど、幅広い製品とソリューションを提供しています。特に、災害時などに人々の命を守る「非常用放送設備」では国内で高いシェアを誇り、空港、駅、学校、商業施設、スタジアムといった公共性の高い場所でその技術が活かされています。音と映像を通じて、安全・安心な社会づくりに貢献している企業と言えるでしょう。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 132,300円(1,323円/株)
  • PBR : 0.83倍
  • PER : 14.47倍
  • 配当利回り : 3.17%
  • 株主優待 : なし
  • (2025年10月21日(火)時点)

ぽんぽん的な評価

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評価の理由

[評価の注目ポイント]

業務用音響・映像・通信の安定した事業基盤と、PBR1倍割れの割安感、高水準の自己資本比率が魅力ぽん!

A. 成長性

評価:◎

TOAの成長性は、その事業特性から安定感があります。国内では、防災意識の高まりや、老朽化した社会インフラの更新需要が継続的に存在しており、非常用放送設備などの需要は堅調です。また、学校や病院、商業施設など、人が集まる場所でのセキュリティ強化や快適な空間づくりへのニーズも高まっています。

さらに、同社は海外市場の開拓にも積極的です。特に新興国での都市開発やインフラ整備は、TOAの音響・映像・通信システムにとって大きなビジネスチャンスとなります。例えば、2025年10月20日に報じられたニュースでは、カンボジアに「プノンペン・テチョ国際空港」が開港したことが伝えられました。(参照元:Cambodia Inaugurates Phnom Penh Techo International Airport – Aviation Week Network)このような新しい国際空港の建設は、大規模な音響設備、非常用放送システム、監視カメラ、情報表示システムなど、TOAの専門技術が不可欠な領域です。カンボジアのような成長著しい国でのインフラ投資は、今後のTOAの海外売上拡大に大きく寄与する可能性を秘めていると言えるでしょう。

加えて、同社はIPネットワーク対応やAIを活用したソリューション開発にも注力しており、デジタル変革(DX)の波を捉えた新たな市場開拓にも意欲的です。このようなインフラ整備やDX推進の需要は、TOAだけでなく、帝国通信工業酉島製作所愛知時計電機といった企業にも見られ、それぞれの分野で安定した事業基盤を築いています。

B. 割安性

評価:◎

TOAの割安性は非常に魅力的です。現在のPBRは0.83倍と、企業の解散価値を下回る水準にあり、市場からは割安に評価されていると言えるでしょう。これは、企業が持つ純資産に対して株価が低いことを示しており、投資家にとっては魅力的な水準だと考えられます。

PER(株価収益率)も14.47倍と、市場全体や同業他社と比較しても過熱感はなく、妥当な水準を保っています。また、配当利回りは3.17%と、安定した収益基盤を持つ企業としては十分に魅力的な水準です。株主優待は設定されていませんが、安定した配当金を通じて株主還元への意識が高いことが伺えます。

C. 安全性

評価:◎

TOAの財務安全性は極めて高く、安心して投資を検討できるポイントの一つです。自己資本比率は72.1%と非常に高く、これは外部からの借入に頼らず、自社の資金で事業を運営している割合が大きいことを意味します。財務基盤が盤石であるため、景気変動や予期せぬ外部環境の変化にも強く、安定した経営が期待できます。

また、BPS(1株あたり純資産)も1,587.76円と安定しており、企業の資産価値の高さを示しています。長年にわたる事業実績と、公共性の高い分野で築き上げてきた強固な顧客基盤も、同社の安定性をさらに高める要因となっています。これらの要素から、TOAは財務的に非常に健全な企業であると評価できます。

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