〇(6763)帝国通信工業 : 高配当4.03%とPBR0.86倍、通信インフラ需要に期待

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

銘柄の基礎情報

今回ご紹介するのは、電子部品メーカーの帝国通信工業(6763)です。同社は、各種抵抗器や回路モジュール、センサー、通信機器用部品、産業機器用部品などを手掛けています。特に抵抗器の分野では高い技術力を持ち、世界トップクラスのシェアを誇る製品も持っているんですよ。私たちの身の回りにある様々な電子機器の小型化や高性能化を、まさに「縁の下の力持ち」として支えている企業と言えるでしょう。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

最低投資金額 : 248,000円(2,480円/株)
PBR : 0.86倍
PER : 17.97倍
配当利回り : 4.03%
株主優待 : なし
(2025年10月14日(火)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん! 高配当でPBR1倍割れ、通信インフラ需要に期待したいぽん!

評価の理由

[評価の注目ポイント]: 高い配当利回りとPBR1倍割れの割安感、そして5G/IoT時代を支える電子部品技術に期待!

A. 成長性 : 〇

帝国通信工業の成長性は、現代社会のデジタル化やネットワーク化の進展と密接に関わっています。同社の主力製品である抵抗器や回路モジュールは、5G通信インフラ、IoTデバイス、自動車の電装化、そして様々な産業機器に不可欠な電子部品です。これらの市場は今後も拡大が見込まれており、同社にとっては大きな追い風となるでしょう。

特に注目したいのは、世界的な通信インフラの動向です。先日、通信機器大手のEricssonが2025年第3四半期決算で好調な業績を発表しました。Reutersの報道https://www.reuters.com/business/ericsson-beats-quarterly-core-profit-estimates-despite-sales-slip-2025-10-14/によると、EricssonはAT&Tとの間で140億ドル規模の大型契約を獲得し、5G無線アクセスネットワーク市場で中国のHuaweiに次ぐ世界第2位のベンダーとしてその地位を固めています。また、Vodafoneとの5年間の提携も発表しており、プログラマブルネットワークの現代化に取り組むとのことです。さらに、Iconectiv事業の売却による一時的な利益計上もあり、株主還元(高配当や自社株買い)の余地も生まれているようです。

このようなEricssonの動きは、5Gネットワークの構築と拡張が世界的に加速していることを強く示唆しています。通信インフラが高度化すればするほど、そこに使われる電子部品にはより高い性能と信頼性が求められます。帝国通信工業の高品質な抵抗器や回路モジュールは、まさにこうしたニーズに応えるものであり、Ericssonのような大手通信機器メーカーのサプライチェーンにおいて重要な役割を果たす可能性があります。5GやIoTの普及は、データの高速処理や省電力化を必要とし、同社の技術がさらに活かされる場面が増えることでしょう。安定した配当利回りも魅力で、2026年3月期の会社予想では1株あたり100円の配当を見込んでおり、現在の株価に対する配当利回りは4.03%と高い水準です。

B. 割安性 : ◎

帝国通信工業の割安性は、投資家にとって魅力的なポイントの一つです。現在のPBR(株価純資産倍率)は0.86倍と、1倍を下回っています。これは、企業の純資産価値に対して株価が割安であることを示唆しており、市場がその企業の潜在的な価値を十分に評価しきれていない可能性を秘めていると言えるでしょう。PBR1倍割れの銘柄は、愛知時計電機日本ケミコンテクノアルファなど、他にもいくつか見られますが、それぞれ事業内容や成長性、財務状況をしっかり見極めることが大切です。

PER(株価収益率)は17.97倍で、これは業界平均と比較しても妥当な水準、あるいはやや割安感を感じるかもしれません。そして何よりも注目すべきは、配当利回りが4.03%と非常に高いことです。安定した収益を期待できる高配当銘柄として、インカムゲインを重視する投資家にとっては魅力的に映るでしょう。残念ながら株主優待制度は設けられていませんが、この高い配当利回りがそれを補って余りある魅力となっています。

C. 安全性 : ◎

企業の安全性という観点では、帝国通信工業は非常に優れていると言えます。自己資本比率は83.1%と極めて高く、これは企業の財務基盤が盤石であることを示しています。自己資本比率が高い企業は、借入金が少なく、外部環境の変化や経済の変動に対しても非常に強い抵抗力を持っています。急な市場の落ち込みや予期せぬ事態が発生しても、自社の資金力で乗り切る体力があるため、長期的な視点で見ても安心して投資を検討できる要素となるでしょう。

また、主力製品が幅広い産業で使われる電子部品であるため、特定の産業に依存しすぎない事業ポートフォリオも、安全性を高める要因となっています。堅実な経営と高い財務健全性は、同社が今後も安定して事業を継続し、株主への還元を続けていく上での大きな強みとなるでしょう。

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