はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
銘柄の基礎情報
今回ご紹介するのは、私たちの食卓には欠かせない存在、はごろもフーズ株式会社(証券コード:2831)です。静岡県静岡市に本社を構える同社は、ツナ缶の「シーチキン」をはじめ、パスタやパスタソース、フルーツ缶詰、レトルト食品など、多岐にわたる加工食品の製造・販売を手掛けています。食の安全と美味しさを追求し、長年にわたり日本の家庭の食生活を支え続けている、まさに「食のインフラ」とも言える企業ですね。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 330,000円(3,300円/株)
- PBR : (連)0.73倍
- PER : (連)13.50倍
- 配当利回り : 1.82%
- 株主優待 : なし
- (2025年10月17日(金)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!長期保有で安定したリターンを狙いたいぽん〜!
評価の理由
[評価の注目ポイント]
食卓でおなじみの安定企業!PBR1倍割れで財務健全、配当も魅力的で長期投資に良さそうぽん!
A. 成長性 : ○
はごろもフーズは、長年のブランド力と広範な販売網を背景に、安定した売上と利益を上げています。劇的な高成長を期待するタイプではありませんが、堅実な経営で着実に事業基盤を強化している印象です。少子高齢化や食の多様化といった社会の変化に対応し、健康志向製品の開発や海外市場への展開も進めています。例えば、大手食品メーカーであるカゴメなども健康志向や海外展開に注力していますが、はごろもフーズも同様に、食のトレンドを捉えながら安定的な成長を目指していると言えるでしょう。2026年3月期の1株配当予想も60.00円と、株主還元にも力を入れている点が評価できます。
B. 割安性 : ◎
PBR(株価純資産倍率)は(連)0.73倍、PER(株価収益率)は(連)13.50倍と、市場全体と比較しても割安感が際立っています。特にPBRが1倍を下回っている点は、企業の持つ純資産価値に対して株価が過小評価されている可能性を示唆しており、投資家にとっては魅力的な水準と言えるでしょう。配当利回りも1.82%と、極端に高いわけではありませんが、安定した事業基盤からくる堅実な配当は、長期保有を考える上で安心感を与えてくれます。
C. 安全性 : ◎
自己資本比率は(連)60.2%と非常に高く、財務の健全性は抜群です。これは、外部からの借入に頼らず、自己資金で事業を運営できる体力があることを意味します。不測の事態や景気変動にも強い盤石な財務基盤は、長期的な視点で投資を検討する上で非常に重要な要素となります。BPS(1株当たり純資産)も(連)4,512.87円と安定しており、企業の資産価値がしっかりと裏付けられていることが分かります。
はごろもフーズの強みと未来への展望
はごろもフーズの最大の強みは、何と言ってもそのブランド力と品質への信頼です。「シーチキン」はツナ缶の代名詞として広く認知され、日本の食卓に深く根付いています。この強固なブランドは、長年にわたる品質管理と、消費者のニーズに応える商品開発の賜物と言えるでしょう。
また、同社は加工食品メーカーとして、保存性や手軽さといった製品の特性を最大限に活かしています。これは、現代社会の多様なライフスタイルにおいて、非常に重要な価値を提供しています。忙しい共働き家庭や単身世帯、そして災害時の備蓄食料としても、はごろもフーズの製品は大きな役割を担っています。
こうした製品の特性は、私たちの日常生活だけでなく、特殊な環境下での「食」においてもその真価を発揮します。例えば、2025年10月18日付けの海外ニュース「Campaign Launched to Celebrate Seafarers’ Cooking Skills – The Maritime Executive」では、海上慈善団体Stella Marisが、船員の料理スキルと工夫を称えるキャンペーンを開始したと報じられています。このキャンペーンでは、船員から船上での栄養ある食事のレシピを募り、最終的に船員向けの料理本を出版する計画です。
船上という限られた環境での食事は、保存がきき、特別な調理器具がなくても手軽に準備でき、かつ栄養バランスが取れていることが非常に重要です。まさに、はごろもフーズの「シーチキン」などの缶詰製品は、このような要件を完璧に満たす食品と言えるでしょう。長期保存が可能でありながら、そのまま食べても美味しく、様々な料理にアレンジできる汎用性の高さは、船員たちの食生活を豊かにするために大いに貢献しているはずです。このニュースは、はごろもフーズが提供する加工食品が、世界中の食卓だけでなく、船上のような特殊な環境においても、人々の「食」を支える重要な役割を担っていることを改めて示唆しています。
はごろもフーズは、今後も食の安全・安心を最優先に、消費者のニーズに応える商品を提供し続けることでしょう。健康寿命の延伸や環境意識の高まりといった社会的なトレンドを捉え、新しい価値を創造していくことが期待されます。堅実な財務基盤と安定した事業運営は、変化の激しい時代においても、同社が持続的に成長していくための強固な土台となるはずです。


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