◯(9730)岐阜造園 : 盤石財務と環境ニーズ対応で成長性◎

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

銘柄の基礎情報

今回ご紹介するのは、東証スタンダードに上場している岐阜造園(9730)です。

岐阜造園は、その名の通り造園業を主軸とする企業で、公共施設や民間企業の緑化工事、個人邸宅の庭園設計・施工、公園や道路の維持管理まで幅広く手掛けています。単なる「庭づくり」に留まらず、都市の景観形成や環境保全、防災といった多岐にわたる社会貢献を担う「みどりの社会資本」を創造している企業と言えるでしょう。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 200,000円(2,000円/株)
  • PBR : 1.59倍
  • PER : 19.30倍
  • 配当利回り : 1.80%
  • 株主優待 : なし
  • (2025年10月6日(月)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!盤石な財務と環境ニーズへの対応に魅力を感じるぽん〜!

評価の理由

[評価の注目ポイント] 盤石な財務基盤と、環境意識の高まりに応える造園技術で堅実な成長が期待できるぽん!

A. 成長性 : 〇

岐阜造園の成長性は、公共事業の安定した受注と、民間における環境意識の高まりを背景とした需要増加に支えられています。近年、都市のヒートアイランド現象対策や生物多様性の保全、SDGsへの貢献といった観点から、企業や自治体による緑化投資はますます重要視されています。

同社は、長年にわたる実績と技術力で、こうした社会のニーズに応えています。例えば、工場や商業施設の緑化、大規模宅地の造成に伴う造園工事など、幅広いプロジェクトを手掛けています。

また、造園業は単なる美観の提供だけでなく、排水対策や土壌保全といった機能的な側面も持ち合わせています。この点に関して、外部ニュースとして興味深い記事がありました。

「Ridgefield Landscapers & Drainage Announces Comprehensive Property Protection Services」という記事(https://www.beaconjournal.com/press-release/story/117583/biovie-and-fibrobiologics-interviews-to-air-on-the-redchip-small-stocks-big-moneytm-show-on-bloomberg-tv/)では、米国の造園・排水業者が「総合的な資産保護サービス」として排水・造園ソリューションを提供していることが報じられています。これは、造園業が単なる装飾ではなく、インフラの一部として、土地や建物の価値を維持・向上させる重要な役割を担っていることを示唆しています。

岐阜造園も同様に、美しい景観を提供するだけでなく、環境負荷の低減や災害リスクの軽減に貢献する技術を提供することで、持続可能な社会の実現に貢献し、それが新たな成長機会に繋がると考えられます。特に、日本では気候変動による豪雨災害が増加傾向にあり、適切な排水計画や緑地による保水機能の強化は、今後ますます重要になるでしょう。このニーズを捉えることができれば、さらなる成長が期待できます。

過去の売上や利益の推移を見ても、堅実な経営が伺え、ROE(自己資本利益率)も9.26%と、効率的な資本活用ができていると言える水準です。

B. 割安性 : △

岐阜造園の割安性を見てみると、PBR(株価純資産倍率)は1.59倍、PER(株価収益率)は19.30倍となっています。PBRが1倍を超えているため、純資産に対して株価はやや高く評価されていると言えますが、これは後述する財務の健全性や安定した事業基盤が織り込まれている可能性もあります。PERも約19倍と、極端な割高感はありませんが、特別に割安という水準でもないでしょう。

配当利回りは1.80%で、高配当とは言えませんが、安定的な配当を継続している点は評価できます。株主優待は設定されていません。

最低投資金額は200,000円と、比較的投資しやすい水準にあります。全体として、特段の割安感があるわけではないものの、事業の安定性と財務の健全性を考慮すれば、妥当な評価を受けていると見ることができます。

C. 安全性 : ◎

岐阜造園の最大の魅力の一つは、その盤石な財務基盤にあるでしょう。自己資本比率は驚異の72.2%を誇ります。これは、借入金が少なく、会社の資産の大部分が自己資金で賄われていることを意味し、非常に高い財務健全性を示しています。不況時や予期せぬ事態が発生した際にも、経営の安定性が保たれやすい、非常に安心感のある企業と言えるでしょう。

このような高い自己資本比率は、安定した事業運営を可能にし、長期的な視点での投資や事業展開にも柔軟に対応できる強みとなります。例えば、インフラ関連の銘柄では、堅実な財務が評価される傾向にあります。関連銘柄として、以前ご紹介したAIRMAN(6375)もインフラ需要と盤石な財務が魅力でした。

時価総額は64.85億円と中小型株に分類されますが、この強固な財務体質は、小規模ながらも安定経営を志向する投資家にとって大きな魅力となるはずです。信用買残は26,500株あるものの、信用売残が0株であることから、需給面では売り圧力はほとんどない状況です。

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