はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
銘柄の基礎情報
今回ご紹介するのは、日本を代表する大手総合建設会社の一つ、鹿島建設(証券コード: 1812)です。鹿島建設は、土木、建築、開発、エンジニアリングなど、幅広い事業を手掛けており、国内外で数々のランドマークとなるプロジェクトを成功させてきました。超高層ビルからダム、トンネル、発電所まで、社会の基盤を支える大規模な建設プロジェクトにおいて、その高い技術力と実績は国内外で高く評価されています。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 696,300円(6,963円/株)
- PBR : 2.50倍
- PER : 21.02倍
- 配当利回り : 1.90%
- 株主優待 : 情報なし
- (2026年2月6日(金)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!少し待ちたいぽん〜!
評価の理由
[評価の注目ポイント]
大手ゼネコンとしての揺るぎない安定感と収益改善は魅力的ですが、現状の株価では割安感は薄いぽん。
A. 成長性 : 〇
鹿島建設のような大手ゼネコンは、国のインフラ整備計画や都市再開発、災害復旧・復興といった大規模プロジェクトにおいて、常に中心的な役割を担っています。特に、国内では老朽化したインフラの更新需要や、デジタル化・脱炭素化に向けた新たな施設建設需要が継続的に見込まれます。また、海外事業においても、アジアを中心に経済成長が続く地域でのインフラ投資や都市開発プロジェクトへの参画を通じて、成長機会を追求しています。
提供された情報では、収益性が「改善傾向」とあり、営業利益率と純利益率が前年同期比で上向きであることは、事業が順調に推移している証拠と言えるでしょう。しかし、建設業界は資材価格の高騰や人手不足といった課題に常に直面しています。こうした外部環境の変化にどう対応し、持続的な成長を実現していくかが重要になります。
ここで、海外の建設業界の動向に目を向けてみましょう。英国の建設ニュースでは、Salboy Constructionが第三者請負への事業拡大を発表しています(Salboy construction arm expands into third-party contracting – Construction News)。この記事によると、建設コストの上昇、供給能力の制約、プロジェクトリスクの高まりといった課題が全国的な住宅供給を減速させている中で、Salboy Constructionは複雑で時間的制約のある住宅プロジェクトを効率的に遂行するために設立されました。自社の直接的な建設チームと地域パートナーのネットワークを組み合わせたハイブリッドなデリバリーモデルを採用し、独自の調達ネットワークを通じて一般的な建築材料で最大20%のコスト削減を実現しているとのことです。鹿島建設のような大手企業も、こうした業界全体の課題に対し、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進による生産性向上や、サプライチェーンの最適化、新たな工法や技術の導入によって、効率性と収益性を高める取り組みを進めていると考えられます。これらの取り組みが、今後の成長を左右する鍵となるでしょう。
B. 割安性 : △
鹿島建設のPERは21.02倍、PBRは2.50倍となっています。これらの指標は、現在の株価が企業の利益や純資産に対して、市場でどのように評価されているかを示します。PER21.02倍は、同業他社や市場全体の平均と比較すると、やや割高に感じられるかもしれません。PBR2.50倍も、企業の純資産の2倍以上の価値が市場でつけられていることを意味し、こちらも割安感は薄いと言えるでしょう。株価が年初来高値を更新していることからも、市場からの期待が高い水準にあることが伺えます。
配当利回りは1.90%と、決して低い水準ではありませんが、高配当を魅力とする他の銘柄と比較すると、突出した魅力とは言えないかもしれません。現在の株価水準では、積極的な買いを検討する前に、もう少し株価が調整されるのを待つか、企業のさらなる成長や収益改善の具体的な兆しを見極めるのが賢明かもしれませんね。
C. 安全性 : ◎
財務の安定性は、投資を検討する上で非常に重要な要素です。鹿島建設の自己資本比率は36.4%と、一般的に健全とされる30%を上回っており、財務基盤は非常に安定していると評価できます。これは、外部からの借入に過度に依存せず、自社の資本で事業を運営できる体力があることを示しています。また、ROE(自己資本利益率)は10.19%と、投資家が期待する8〜10%の目安をクリアしており、効率的に利益を生み出す能力も兼ね備えていると言えるでしょう。
EPS(1株当たり利益)も増加基調であるとされており、企業の稼ぐ力が向上していることを示唆しています。有利子負債は増加傾向にあるものの、全体の安定性が保たれているという評価は、大手ゼネコンとしての信用力と、適切な資金管理が行われていることの表れだと考えられます。このような盤石な財務基盤は、建設業界特有の景気変動や大規模プロジェクトのリスクにも耐えうる強さを持っていると言えるでしょう。財務の安定性という点では、非常に安心感のある銘柄だと感じます。
財務の安定性に着目した他の企業については、以下の記事も参考にしてみてください。
〇(19390)四電工 : 自己資本比率65.1%の盤石財務:3.71%高配当と脱炭素・DX需要に期待
〇(1810)松井建設 : PBR0.85倍割安と62.6%盤石財務、社寺建築の専門性と収益改善に注目
◎(19340)ユアテック : 自己資本比率63.2%の盤石財務と収益改善、ROE8.26%に注目


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