はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
銘柄の基礎情報
今回ご紹介するのは「日創グループ」です。日創グループは、建設事業を核としながら、不動産開発、リノベーション、さらには地域に根ざした多角的な事業を展開している企業グループです。長年にわたる実績と信頼を基盤に、社会インフラの整備や快適な住環境の提供を通じて、地域社会の発展に貢献しています。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 111,400円(1,114円/株)
- PBR : 0.56倍
- PER : 7.90倍
- 配当利回り : 3.59%
(2025年10月3日(金)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!PBR1倍割れの割安感と高配当、そして堅実な財務体質は魅力的ぽん!今後の企業価値向上策に期待して、少しずつ買い増しを検討したいぽん〜!
評価の理由
[評価の注目ポイント] PBR0.56倍と高配当、堅実な財務体質が魅力!事業多角化で安定成長に期待ぽん!
A. 成長性 : 〇
日創グループは、建設事業を主軸としつつ、不動産開発やリノベーションなど、多角的な事業展開によって安定的な収益基盤を築いています。これは、特定の事業に依存することなく、市場の変化に対応できる強みと言えるでしょう。
しかし、PBR1倍割れという現状は、市場が企業の持つ本来の価値を十分に評価していない可能性を示唆しています。企業価値向上に向けては、さらなる成長戦略や資本効率の改善が求められます。ここで注目したいのが、現代の企業経営において不可欠なDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進です。
例えば、Forbesが2025年10月3日に報じた記事「Tired Of Unwieldy ERP Systems, This Duo Created Their Own—And Just Raised $90 Million」では、従来のERPシステムに不満を抱いた起業家たちが、AIを駆使した新しいERPプラットフォームを開発し、9000万ドルもの資金調達に成功したと伝えています。これは、既存のシステムが抱える「扱いにくさ」や「実装リスク」といった課題を、AIネイティブなアーキテクチャで解決しようとする動きです。
建設業界も例外ではなく、プロジェクト管理、資材調達、現場の進捗管理など、多岐にわたる業務において効率化の余地は大きいと言えます。日創グループがこのような最新のテクノロジー、特にAIを活用したERPシステムやデータ分析ツールを導入することで、業務効率を大幅に改善し、コスト削減や生産性向上に繋がる可能性があります。これにより、さらなる競争力強化と企業価値向上を実現し、市場からの評価を高めることができるかもしれません。既存事業の安定性を維持しつつ、DXによる新たな成長ドライバーを確立できるかが、今後の注目点となりそうです。
B. 割安性 : ◎
日創グループの割安性は、非常に魅力的な水準にあると感じます。PBR(株価純資産倍率)は0.56倍、PER(株価収益率)は7.90倍と、市場全体と比較してもかなり低い水準です。これは、企業の持つ純資産や稼ぐ力に対して、株価が割安に評価されていることを示しています。
特にPBRが1倍を下回っているということは、会社の解散価値を下回る株価で取引されている状態であり、東京証券取引所が企業価値向上を強く促している現状を鑑みると、今後の改善策に期待が持てます。過去には、PBR1倍割れで高配当を維持する企業として、堺化学工業や加藤製作所なども注目されてきました。
また、配当利回りも3.59%と高水準で、安定したインカムゲインを期待できる点も魅力です。株主還元に積極的な姿勢が見て取れ、投資家にとっては安心感があります。これらの指標を見る限り、日創グループは現在の株価において、かなり「お買い得感」があると言えるでしょう。
C. 安全性 : ◎
日創グループの財務健全性は非常に高く、安心して投資を検討できるレベルだと評価できます。自己資本比率は53.8%と、業界平均と比較しても高い水準を維持しており、これは借入金に過度に依存せず、自社の資金で事業を運営できている証拠です。外部環境の変化や不測の事態にも強い、盤石な財務基盤を持っていると言えるでしょう。
さらに、BPS(1株当たり純資産)は1,995.56円と、現在の株価(1,114円)を大きく上回っています。これは、企業が持つ純資産を株式数で割ったもので、株価がこのBPSを下回っているということは、企業が解散した場合に株主が受け取れるであろう資産価値よりも、現在の株価が低いことを意味します。この点からも、財務的な安全性が非常に高いことが伺えます。
高水準な自己資本比率とBPSは、日創グループが堅実な経営を続けてきた結果であり、長期的な視点で見ても安定性の高い銘柄だと考えられます。


コメント