はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
古河電池ってどんな会社?
今回ご紹介するのは、東証プライム市場に上場している古河電池(5802)です。古河電池は、その名の通り電池の専門メーカーとして、私たちの生活や産業を支える多種多様な蓄電池を提供しています。
主力は自動車用の鉛蓄電池で、新車搭載から補修用まで幅広く手掛けています。皆さんの車にも、古河電池のバッテリーが搭載されているかもしれませんね。その他にも、工場やビルの非常用電源、通信設備のバックアップ電源、そして再生可能エネルギーの貯蔵システムなど、産業用蓄電池の分野でも高い技術力を誇ります。
さらにユニークなのは、ロケットや人工衛星といった宇宙分野、潜水艦や特殊車両向けの電池など、極めて高い信頼性が求められる特殊用途電池も手掛けている点です。まさに「縁の下の力持ち」として、社会のインフラを支える重要な役割を担っている企業と言えるでしょう。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。(2026年1月現在)
- 最低投資金額 : 139,300円(1,393円/株)(2025年12月19日(金)時点)
- PBR : 1.16倍(連結)(2025年12月19日(金)時点)
- PER : 11.25倍(連結)(2025年12月19日(金)時点)
- 配当利回り : 0.00%(会社予想)(2025年12月19日(金)時点)
- 株主優待 : なし
- EPS : 123.87円(連結)(2026年3月期会社予想)
- BPS : 1,203.72円(連結)(実績)
- 自己資本比率 : 58.0%(連結)(実績)
- ROE : 5.87%(連結)(実績)
- 時価総額 : 45,690百万円(2025年12月19日(金)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!蓄電池市場の成長に期待!長期目線で検討したいぽん〜!
評価の理由を詳しく見ていくぽん!
[評価の注目ポイント] 蓄電池技術のリーディングカンパニーとして、安定した財務基盤と収益改善トレンドに注目。EV化や再生可能エネルギー普及で需要増に期待ぽん!
A. 成長性:次世代エネルギー社会を支える蓄電池技術
古河電池の成長性を考える上で、最も注目すべきは、やはり「蓄電池」という事業領域そのものが持つ将来性でしょう。電気自動車(EV)の普及、再生可能エネルギーの主力電源化、そして災害対策としての非常用電源の重要性など、蓄電池の需要は今後ますます高まっていくと予想されます。
特に、再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、発電量の変動を吸収し、電力系統を安定させるための「エネルギー貯蔵システム(ESS)」は不可欠な存在です。古河電池は、このESS分野においても積極的に事業展開を進めており、その一環として興味深いニュースがありました。
古河電池、デルタ電子とのESS事業における包括的なアライアンスに合意
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000042098.html
このプレスリリースによると、古河電池はデルタ電子株式会社と日本国内のESS事業で包括的なアライアンスに合意しました。デルタ電子は、電力変換・制御技術において世界的な実績を持つ企業です。古河電池が持つ長年の蓄電池開発・製造技術と、デルタ電子の高度なパワーエレクトロニクス技術が融合することで、より高性能で信頼性の高いESSソリューションを提供できるようになります。
これは、単に製品を供給するだけでなく、システム全体の設計、構築、運用、保守までを一貫して提供できる体制を強化するものであり、ESS市場における古河電池の競争力を大きく高める戦略と言えるでしょう。再生可能エネルギーの導入が進む中で、こうしたシステムインテグレーション能力は非常に重要になります。この提携は、古河電池が次世代のエネルギーインフラを支えるキープレイヤーとしての地位を確立しようとしている強い意志の表れだと私は見ています。
直近の収益性も改善傾向にあり、純利益率は前年同期比でプラスに転じ、営業利益率も持ち直しています。EPS(1株当たり利益)もプラス圏に改善しつつあり、事業環境の変化にしっかりと対応している様子がうかがえます。EV化の進展は、自動車用鉛蓄電池の需要構造に変化をもたらす可能性もありますが、同社はEV向けバッテリーの開発にも力を入れているほか、宇宙・特殊用途電池といったニッチな分野での高い技術力も強みです。例えば、宇宙分野で培った高い安全性と信頼性は、今後、より厳しい環境下での利用が想定される蓄電池にも応用できる可能性を秘めていると感じています。電力制御システムやDX推進に取り組む企業としては、寺崎電気産業のような企業も注目に値するでしょう。
これらの要因を総合的に考慮すると、古河電池の成長性は○と評価できます。
B. 割安性:現状は配当なし、今後の動向に注目
古河電池の割安性を見てみると、PBR(株価純資産倍率)は1.16倍、PER(株価収益率)は11.25倍となっています。PBRは1倍を少し上回る水準であり、PERも市場平均と比較すると極端に割高というわけではありません。しかし、特筆すべきは配当利回りが0.00%である点です。現状では株主への配当が行われていないため、インカムゲインを重視する投資家にとっては魅力が低いかもしれません。また、株主優待も設定されていないため、株価の値上がり益を狙う投資が中心となるでしょう。
成長性で述べたように、将来的な事業拡大への期待は大きいものの、現状の指標だけで見ると、積極的な「割安」とは言いにくい状況です。今後の収益改善や事業成長が、株主還元へと繋がるかどうかが注目されるポイントになるでしょう。
これらの理由から、割安性は△と評価します。
C. 安全性:盤石な財務基盤で安定経営
企業の安全性という観点では、古河電池は非常に高い評価ができます。自己資本比率は58.0%と、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回る水準を維持しており、財務基盤が非常に安定していることがわかります。自己資本比率が高いということは、借入金に頼らずに事業運営ができている証拠であり、外部環境の変化や不測の事態にも強い体質であると言えるでしょう。
また、有利子負債も全体として減少傾向にあるとされており、財務の健全性がさらに高まっています。これは、堅実な経営姿勢と、安定したキャッシュフローを生み出す事業構造を示唆しています。企業が安定した財務基盤を持っていることは、長期的な視点で投資を考える上で非常に重要な要素です。
これらの要因から、安全性は◎と評価できます。
まとめ
古河電池は、自動車用から産業用、さらには宇宙・特殊用途まで、幅広い分野で蓄電池技術を提供する老舗メーカーです。特に、再生可能エネルギーの普及やEV化の進展により、蓄電池の需要が世界的に高まる中で、その技術力と事業展開は大きな成長ポテンシャルを秘めていると感じます。
デルタ電子とのESS事業における提携は、まさにその成長戦略の核となる動きであり、今後の展開が大いに期待されます。盤石な財務基盤も魅力ですが、現状は配当がないため、株価の値上がり益を狙う長期的な視点での投資が中心となるでしょう。今後の収益改善が、どのように株主還元へと繋がっていくのか、引き続き注目していきたい銘柄です。


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