(3966)ユーザベース:SaaSとメディア融合が生む成長性とPER70倍の評価

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

ユーザベース(3966)の基礎情報

今回ご紹介するのは、経済情報プラットフォーム事業とメディア事業を展開するユーザベース(3966)です。ビジネスパーソンの意思決定をサポートするSaaS(Software as a Service)プロダクトと、経済ニュースメディアを両輪で手掛けているのが大きな特徴ですね。

主力サービスは、企業・業界情報プラットフォームのSPEEDA(スピーダ)、ソーシャル経済メディアのNewsPicks(ニューズピックス)、ABM(アカウントベースドマーケティング)プラットフォームのFORCAS(フォーカス)、スタートアップ情報プラットフォームのINITIAL(イニシャル)など多岐にわたります。データとコンテンツの融合により、ビジネスの最前線で活躍する方々にとって欠かせない情報インフラを提供している企業と言えるでしょう。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 150,000円(1,500円/株)
  • PBR : 3.5倍
  • PER : 70倍
  • 配当利回り : 0.0%
  • 株主優待 : なし

(2025年9月26日(金)時点)

ぽんぽん的な評価

ぽんぽんは、買いたいぽん!

成長への期待は大きいけれど、現在の価格帯では少し慎重になりたいぽん。もう少し価格が落ち着いてきたら、長期的な成長に期待して買いたいぽん〜!

評価の理由

評価の注目ポイント: 経済情報のSaaSとメディアの融合で、ビジネスパーソンの意思決定を強力にサポート!成長への期待大ぽん!

A. 成長性: ◎

ユーザベースの成長性は、SaaS事業の安定的な収益基盤と、NewsPicksを中心としたメディア事業のブランド力に支えられています。特にSPEEDAFORCASといったSaaSプロダクトは、一度導入されると継続的な利用が見込まれるため、安定した収益を生み出しやすいビジネスモデルです。

過去数年の売上高は着実に増加傾向にあり、各SaaSプロダクトの契約社数やARPU(1ユーザーあたりの平均売上)も順調に伸びています。また、NewsPicksは有料課金者数を増やし、質の高い経済コンテンツへの需要を捉えています。データとコンテンツのシナジー効果により、それぞれの事業が相互に価値を高め合っている点が強みと言えるでしょう。積極的な成長投資も行われており、今後のさらなる事業拡大にも期待が持てます。

B. 割安性: △

PBRやPERといった指標を見ると、ユーザベースの株価は成長期待を織り込んでいるため、相対的に高水準にあります。PERが70倍というのは、一般的な企業と比較するとかなり高く、今後の成長を強く期待されている証拠でもありますね。配当利回りは現在0.0%であり、株主優待も設定されていないため、短期的なインカムゲインを期待する投資家にとっては魅力が薄いかもしれません。

しかし、これは同社が事業への再投資を優先し、更なる成長を目指している姿勢の表れとも考えられます。成長企業に投資する際は、現在の利益よりも将来の成長性を重視する視点が必要になることが多いです。割安性という観点では△評価ですが、その背景には積極的な成長戦略があることを理解しておくことが大切です。

成長企業への投資を考える際には、将来のキャッシュフローや事業拡大の可能性を深く分析することが重要です。例えば、メタプラネットのように、新しい事業戦略で市場を驚かせる企業もありますが、それぞれのリスクとリターンをしっかり見極める必要があります。

C. 安全性: ○

ユーザベースの財務健全性は、SaaS事業が持つストック収益モデルによって一定の安定性があります。月額や年額で利用料を徴収するSaaSは、景気変動の影響を受けにくい傾向があり、安定したキャッシュフローを生み出すことができます。一方で、積極的な成長投資を行っているため、自己資本比率などの財務指標は、成熟した大企業と比較すると見劣りするかもしれません。

しかし、成長投資は将来の収益拡大のためのものであり、その投資が適切に行われ、事業として結実すれば、長期的な安全性にも繋がります。短期的な資金繰りには問題がなく、事業の多角化も進んでいるため、特定の事業に依存しすぎるリスクも低減されていると言えるでしょう。バランスシートをしっかりと確認し、成長への投資が健全な範囲で行われているかを見極めることが重要です。

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