〇(9878)東邦レマック : PBR1倍割れ・高配当、建設資材販売の盤石基盤

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

銘柄の基礎情報

今回ご紹介するのは、建設資材の販売を手掛ける東邦レマック(9878)です。同社は、セメント、生コンクリート、骨材、鋼材、木材など、多岐にわたる建設資材を販売しており、日本のインフラ整備や建築物の建設を支える重要な役割を担っています。特に、地域に根差したネットワークを活かし、建設現場のニーズにきめ細かく対応している点が強みと言えるでしょう。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 56,000円(560円/株)
  • PBR : 0.62倍
  • PER : 21.92倍
  • 配当利回り : 2.04%
  • 株主優待 : なし
  • (2025年10月16日(木)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!PBR1倍割れで財務も堅実!安定した事業基盤に魅力を感じるぽん~!

評価の理由

[評価の注目ポイント] PBR1倍割れで財務は超堅実!安定した配当と建設資材販売の盤石な事業基盤が魅力ぽん!

A. 成長性 : 〇

東邦レマックの事業は、建設資材の販売という性質上、劇的な高成長を期待するよりも、安定的な需要に支えられた堅実な成長が特徴です。国内のインフラ老朽化対策や再開発、災害復旧など、建設需要は今後も一定程度見込まれるため、事業基盤は盤石と言えるでしょう。しかし、建設業界は景気変動や公共投資の動向に左右される側面も持ち合わせています。

ここで注目したいのが、建設現場における環境規制強化の動きです。例えば、インドのムンバイでは、建設現場での粉塵監視システム導入が義務化され、規制遵守と作業環境改善に貢献しているというニュースがあります。これは、建設業界が環境負荷低減や作業環境改善に力を入れている世界的なトレンドを示唆しています。詳細はこちらの記事で確認できます:Mumbai construction sites adopt sensor-based dust monitoring for regulatory compliance – Prop News Time

この動きは、東邦レマックのような建設資材販売会社にとっても、新たなビジネスチャンスとなり得ます。例えば、より環境負荷の低い資材(低粉塵セメントやリサイクル建材など)への需要が高まる可能性や、建設現場での環境管理をサポートするソリューション(防塵・防音資材、環境配慮型工法に必要な資材など)の提供が求められるかもしれません。単に資材を供給するだけでなく、環境に配慮した製品やサービスを提案できるかが、今後の成長を左右する重要な要素となるでしょう。このような環境対応への取り組みが、将来的な競争優位性につながる可能性を秘めていると考えられます。

B. 割安性 : ◎

東邦レマックの株価は、現在のところ非常に割安感があります。PBR(株価純資産倍率)は0.62倍と、純資産に対して株価が低く評価されている状況です。これは、企業の持つ資産価値から見れば、お買い得だと考えることもできる水準です。BPS(1株あたり純資産)が902.09円であることを考えると、現在の株価560円は、企業の解散価値よりも低い価格で取引されていることになります。

また、配当利回りも2.04%と、現在の低金利環境下では魅力的な水準です。PER(株価収益率)は21.92倍と、市場平均と比較するとやや高めに映るかもしれませんが、PBRの低さや後述する財務の健全性を考慮すると、総合的には割安感があると言えるでしょう。

PBR1倍割れの銘柄は、他にもいくつか存在します。例えば、インフラ需要に支えられ安定成長が期待できる酉島製作所(6363)や、堅実な財務で高配当を維持するAIRMAN(6375)などもPBR1倍割れの魅力的な銘柄として挙げられます。東邦レマックもこれらの企業と同様に、資産価値に対して株価が過小評価されている可能性があるため、注目に値すると考えられます。

C. 安全性 : ◎

東邦レマックの財務健全性は非常に高く、安心して投資を検討できるレベルです。自己資本比率は76.5%と、非常に高い水準を維持しています。これは、企業の資金の大部分を自己資金で賄っており、外部からの借入に依存する度合いが低いことを示しています。一般的に、自己資本比率が高い企業は、経済環境の変動や予期せぬ事態にも強く、倒産リスクが低いとされています。

時価総額は28億円台と、比較的小規模な企業ではありますが、この盤石な財務基盤は、安定した経営を継続するための大きな強みとなります。建設資材販売という事業の性質上、大規模な設備投資を必要とすることも少なく、堅実な経営が続けられていることが伺えます。このような財務の安定性は、長期的な視点で投資を考える上で、非常に重要な要素と言えるでしょう。

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