はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
セレスポ(9629)の基礎情報
今回ご紹介するのは、イベントプロデュース業界で確かな実績を持つセレスポ(9629)です。セレスポは、企業イベント、コンベンション、展示会、スポーツイベント、地域のお祭りなど、多岐にわたるイベントの企画・制作・運営を一貫して手掛けています。単に場所を提供するだけでなく、コンセプト立案から演出、設営、進行管理まで、イベント成功のために必要なあらゆるサービスを提供しているのが特徴です。
特に、大規模な国際会議やスポーツイベント、政府関係の式典など、高い専門性と信頼性が求められる案件での実績が豊富で、その技術力とノウハウは業界内でも高く評価されています。コロナ禍ではイベント業界全体が大きな打撃を受けましたが、同社も例外ではなく、厳しい時期を経験しました。しかし、アフターコロナにおけるイベント需要の回復とともに、その真価を発揮し始めています。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 前日終値 : 1,049円(2025年12月3日)
- 最低投資金額 : 105,200円(1,052円/株)
- PBR : 0.64倍
- PER : 12.25倍
- 配当利回り(会社予想) : 2.85%
- 1株配当(会社予想) : 30.00円(2026年3月期)
- 時価総額 : 6,000百万円(2025年12月4日時点)
- 自己資本比率 : 70.2%
(2025年12月4日(木)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!
イベント需要の回復と安定した財務基盤は魅力的ぽん!PBRが1倍割れで割安感もあるから、少しずつ集めていきたい銘柄ぽん~!
評価の理由
[評価の注目ポイント]
イベント需要の回復と盤石な財務基盤が魅力!PBR1倍割れの割安感と安定配当で、長期保有を検討したい銘柄です。
A. 成長性 : 〇
セレスポの成長性は、コロナ禍からの回復とイベント市場の動向に大きく左右されます。直近では、純利益率がマイナスからプラスに転じ、営業利益率も持ち直していることから、収益性は改善傾向にあると言えるでしょう。これは、リアルイベントの再開や、オンラインとオフラインを融合したハイブリッドイベントへの対応など、変化する市場ニーズに柔軟に対応してきた成果だと考えられます。
2025年現在、国内外でのイベント開催が本格化しており、特にMICE(Meeting, Incentive Travel, Convention, Exhibition/Event)需要の回復はセレスポにとって追い風です。また、スポーツイベントやエンターテインメント分野での需要も堅調に推移しており、同社の専門性が活かされる場面は増えるでしょう。ただし、イベント業界は景気変動や社会情勢の影響を受けやすいため、今後の動向には注意が必要です。
B. 割安性 : ◎
セレスポの株価指標を見ると、非常に割安感があることがわかります。特にPBR(株価純資産倍率)は0.64倍と、企業の持つ純資産に対して株価が低く評価されている状態です。PBRが1倍を割れているということは、理論上、会社が解散した場合に株主が受け取れる資産価値よりも株価が安いことを意味し、割安と判断されることが多いです。また、PER(株価収益率)も12.25倍と、市場平均と比較しても割安な水準にあります。
配当利回りも2.85%と魅力的な水準で、安定した配当を重視する投資家にとっても注目に値するでしょう。株主優待は現状ありませんが、この割安な株価と配当を考慮すると、十分な投資妙味があると言えそうです。PBRが1倍を大きく割れている銘柄は、市場からの評価が低いと見られがちですが、その分、今後の再評価に期待できる可能性も秘めています。例えば、シー・エス・ランバー(794C)やニチリョク(7578)のように、PBRが割安な銘柄は他にも存在し、財務の安定性と合わせて評価されることがあります。
C. 安全性 : ◎
セレスポの財務健全性は非常に高く、投資家にとって大きな安心材料となるでしょう。自己資本比率は70.2%と、一般的に優良とされる30%をはるかに上回る水準です。これは、借入金などの他人資本に頼らず、自社の資金で事業を運営している割合が高いことを示しており、不測の事態にも耐えうる強固な財務体質を持っている証拠です。有利子負債も期によって増減はあるものの、大きな変動は限定的であり、財務の安定性に寄与しています。
また、EPS(1株当たり利益)も前年同期比で改善が見られ、収益性の回復が財務の安定性をさらに強固にしていると言えます。このような盤石な財務基盤は、イベント業界特有の変動リスクを吸収し、安定的な事業運営を可能にする重要な要素です。高い自己資本比率を持つ企業は、例えばナフコ(2790)のように、不況期にも強い抵抗力を持つ傾向があります。


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