はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
銘柄の基礎情報
今回ご紹介するのは、私たちにとって身近な存在であるコクヨ(証券コード: 7984)です。コクヨと聞くと、まず思い浮かぶのは「キャンパスノート」や「測量野帳」といった文具かもしれませんね。しかし、コクヨの事業はそれだけにとどまりません。文具・事務用品の製造販売を核としながら、オフィス家具や空間デザイン、さらには働き方改革を支援するソリューション提供まで、幅広い事業を展開している企業なんです。
オフィス環境全体のプロデュースから、クリエイティブな発想を刺激する文具まで、私たちの「働く」と「学ぶ」を支える製品・サービスを提供しています。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 93,000円(930円/株)
- PBR : 1.62倍
- PER : 20.34倍
- 配当利回り : 2.47%
- 株主優待 : なし
- (2025年12月5日(金)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!
盤石な財務基盤と、アジア市場での成長戦略に期待したいぽん!もう少し下がるのを待ちたい気持ちもあるけど、今のうちに注目しておく価値は十分あるぽん〜!
評価の理由
[評価の注目ポイント]: 安定した財務基盤とブランド力に加え、ベトナム子会社化でアジア市場での成長戦略に期待ぽん!
A. 成長性 : 〇
コクヨは、国内市場が成熟する中で、新たな成長ドライバーとして海外、特にアジア市場に注力しています。その戦略を具体的に示す動きとして、先日、ベトナムの文具販売業者であるThien Long Groupを子会社化すると発表しました。(参考:コクヨ-続伸 ベトナムの文具販売業者を子会社化(トレーダーズ・ウェブ) – Yahoo!ファイナンス)
この買収は、同社が掲げる「第4次中期経営計画 Unite for Growth 2027」におけるステーショナリー事業の海外展開強化の一環です。ベトナムは、経済成長が著しく、若年層人口が多く、教育熱心な文化を持つため、文具市場の将来性が非常に高いとされています。Thien Long Groupはベトナム最大手の文具販売業者であり、高いブランド認知度と強固な販売網を持っています。コクヨが同社を子会社化することで、製品ラインナップの拡充、生産ノウハウの共有、サプライチェーンの強化といったシナジー効果が期待できます。
国内での安定した事業基盤を維持しつつ、成長著しいアジア市場で「アジアNo.1ステーショナリー企業」を目指すという明確なビジョンを持っており、今後の海外売上拡大に大きな期待が持てます。EPS(1株当たり利益)も大きな乱高下はなく、堅実な成長を続けている印象です。
B. 割安性 : △
現在のPER(株価収益率)は20.34倍、PBR(株価純資産倍率)は1.62倍となっています。これらの指標を見ると、特に「超割安」とまでは言えない水準だと感じます。しかし、安定した事業基盤と将来の成長戦略を考慮すれば、決して割高というわけでもありません。配当利回りは2.47%と、市場全体から見ても悪くない水準であり、インカムゲインを重視する投資家にとっては魅力の一つとなり得るでしょう。株主優待がない点は少し残念ですが、事業の成長による株価上昇や配当の安定性を期待する銘柄と言えそうです。
C. 安全性 : ◎
コクヨの財務健全性は非常に高く、長期投資を考える上で大きな安心材料となります。自己資本比率はなんと71.8%と、一般的に望ましいとされる水準を大きく上回っています。これは、外部からの借入に頼らず、自社の資金で安定した経営を行っている証拠と言えるでしょう。有利子負債も減少傾向にあり、財務体質は盤石そのものです。このような高い安全性は、景気変動や予期せぬ事態が起こった際にも、企業が耐えうる強さを持っていることを示しています。多角的な事業展開で盤石な財務基盤を持つ企業として、過去記事の第一実業も参考にしてみてください。


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