はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
今回ご紹介するのは、電子部品メーカーとして世界的に事業を展開しているスミダコーポレーション(6817)です。私たちの身の回りにある様々な電子機器や自動車に欠かせない、コイルやトランスといった重要な部品を製造・販売しています。特に自動車向けや産業機器向けに強みを持っており、その製品は多岐にわたる分野で活躍しています。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 117,300円(1,173円/株)
- PBR : (連)0.66倍
- PER : (連)12.12倍
- 配当利回り : 4.52%
- 株主優待 : なし
- (2025年12月12日(金)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!PBR1倍割れの割安感と高配当は魅力的だけど、収益性改善の兆しが見えたら、もっと積極的に買いたいぽん〜!
評価の理由
[評価の注目ポイント] PBR1倍割れの割安感と高配当が魅力だけど、収益性の改善が今後の課題ぽん!
A. 成長性 : △
スミダコーポレーションの成長性については、直近のデータを見ると、残念ながら「成長性: 0.0倍」と示されており、収益性も悪化傾向にあるようです。前年同期比で営業利益率や純利益率が低下している点は少し気になりますね。電子部品業界は技術革新が早く、市場の変動も大きいため、常に新しい需要を捉えるための戦略が求められます。同社が今後どのような分野に注力し、収益を回復させていくのか、その動向に注目したいところです。
B. 割安性 : ◎
割安性という点では、非常に魅力的な水準にあると感じます。PBR(株価純資産倍率)は(連)0.66倍と、会社の純資産に対して株価がかなり割安に評価されている状況です。一般的にPBR1倍割れは割安の目安とされますので、この数値は投資家にとって見逃せないポイントでしょう。また、PER(株価収益率)も(連)12.12倍と、市場平均と比較しても妥当な水準にあります。さらに、配当利回りが4.52%と非常に高い水準にあるのも大きな魅力です。安定した配当を重視する投資家の方には、魅力的に映るかもしれませんね。PBR1倍割れの銘柄に興味がある方は、京葉瓦斯(9539)の記事も参考にしてみてください。
C. 安全性 : △
財務の安全性については、自己資本比率が(連)39.6%と、一般的に望ましいとされる30%を上回る水準を維持しており、一定の安定感はあると言えるでしょう。しかし、有利子負債が増加傾向にある点や、EPS(1株当たり利益)の振れ幅が大きい点は少し注意が必要です。収益性の悪化が続くと、長期的に財務状況に影響を与える可能性も考えられます。同社がどのように有利子負債をコントロールし、安定した収益基盤を再構築していくかが、今後の財務健全性を測る上で重要なカギとなりそうです。高い配当利回りとPBRの割安感を持ちつつ、製造業に関連する銘柄としては、進和(6380)や日本電計(9908)なども参考になるかもしれません。
産業展望とスミダコーポレーションの未来
スミダコーポレーションが事業を展開する電子部品業界は、自動車のEV化・自動運転化、5G通信の普及、IoTデバイスの多様化、そしてAI技術の進化など、様々な技術革新の波に乗り、常に変化を続けています。こうした変化は、高性能・高機能な電子部品への需要を喚起する一方で、競争の激化や技術開発への継続的な投資を必要とします。
最近のニュースでは、「Mitsubishi HC Capital Canada Outlines Industrial Outlook for 2026: Stability, Strategy, and Smart Investment」と題された記事が注目を集めていました。(参照元:The Manila Times)
このニュースは、三菱HCキャピタルカナダが2026年の産業展望を発表し、特に「安定性、戦略、そしてスマート投資」が重要であると強調しているものです。カナダ市場に特化した内容ではありますが、これはグローバルな視点で見ても、多くの産業に共通するテーマと言えるでしょう。製造業を含む広範な産業において、企業が安定した成長を続けるためには、市場の変化に対応した戦略的な投資が不可欠であることを示唆しています。
スミダコーポレーションのような電子部品メーカーにとっても、この「スマート投資」は非常に重要な意味を持ちます。例えば、生産プロセスのDX化による効率改善、AIを活用した製品開発、あるいは環境負荷の低減に繋がる技術への投資などが考えられます。同社が収益性の課題を乗り越え、持続的な成長を実現するためには、こうした産業全体のトレンドを捉え、戦略的な投資を通じて競争力を高めていくことが求められるでしょう。
現在のスミダコーポレーションは、割安な株価と高配当という魅力を持つ一方で、収益性と安定性の改善が今後の課題となっています。しかし、電子部品という社会に不可欠な製品を手掛けていることから、適切な戦略と「スマート投資」によって、再び成長軌道に乗る可能性も秘めていると個人的には見ています。今後の同社の経営戦略や業績の推移を、引き続き注視していきたいですね。


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