〇(6380)進和 : PBR0.94倍の割安感と4.07%高配当!製造業自動化で成長期待

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

進和(6380)ってどんな会社?

株式会社進和は、日本のモノづくりを根底から支える溶接・接合技術のスペシャリストです。自動車、航空機、産業機械、住宅設備、家電製品といった、私たちの身の回りにある様々な製品の製造工程で使われる、溶接・接合装置やロボットシステム、自動化設備などを手掛けています。単に機械を売るだけでなく、お客様の生産ライン全体の効率化や品質向上を実現するためのトータルソリューションを提供している点が大きな強みです。

特に、自動車産業における溶接技術は高い評価を受けており、国内外の主要自動車メーカーとの取引も豊富にあります。近年では、人手不足の深刻化や生産性向上のニーズから、製造現場のロボット化やAIを活用した自動化への関心が高まっています。進和はこうした時代の流れを捉え、長年培ってきた技術力とノウハウを活かし、先進的な自動化ソリューションの開発にも積極的に取り組んでいます。

直近の主要指標(2025年12月10日(水)時点)

  • 最低投資金額 : 304,500円(3,045円/株)
  • PBR : (連)0.94倍
  • PER : (連)13.16倍
  • 配当利回り : 4.07%
  • 株主優待 : なし

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!もう少し様子を見て、買い時を探したいぽん〜。

評価の理由

[評価の注目ポイント]
製造業の自動化を支える確かな技術力と、PBR1倍割れの割安感、そして魅力的な高配当に注目ぽん!

A. 成長性 : 〇

進和の成長性は、製造業における自動化・省力化ニーズの高まりという、まさに時代の追い風を受けています。特に、自動車産業のEV(電気自動車)シフトや、労働人口減少に伴うロボット導入の加速は、同社の事業にとって大きなビジネスチャンスとなっています。過去数年の売上や利益の推移を見ると、経済状況や設備投資サイクルの影響で変動はあるものの、全体としては堅調な収益性を維持していることが分かります。

直近の収益性データでは、営業利益率と純利益率が前年同期比で持ち直しており、これは収益構造が安定している証拠とも言えるでしょう。また、EPS(1株当たり利益)も前年同期比で増加傾向にあり、企業が稼ぐ力が着実に向上していることを示しています。今後も、製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進やスマートファクトリー化の流れの中で、進和の溶接・接合技術と自動化ソリューションはさらに需要を伸ばしていく可能性を秘めていると考えられます。

ここで、製造業の自動化・ロボット化に関連する最近のニュースに目を向けてみましょう。韓国のロボットベンチャーであるMobilioが、世界最大級のテクノロジー見本市である「CES 2026 Innovation Award」を受賞したという興味深いニュースがありました。【Pangyo Interview】Mobilio Wins CES 2026 Innovation Award, Envisions Transforming Industrial Safety and Daily Life with Physical AI Robot ‘LITE 3’ – 에이빙によると、Mobilioは物理AIロボット「LITE 3」を通じて、産業安全と日常生活の変革を目指しているとのことです。

この「LITE 3」の最大の特徴は、従来の事前にプログラムされた動作だけでなく、環境を認識し、データから学習して自らの行動を修正できる「物理AI」を搭載している点です。これは、まるで人間が状況を理解して行動を変えるように、ロボットが自律的に判断し、より複雑な作業や予期せぬ事態にも対応できることを意味します。このようなAIを搭載したロボット技術の進化は、製造現場の自動化をさらに高度化させ、作業の安全性と効率性を飛躍的に向上させる可能性を秘めています。

進和が手掛ける溶接・接合装置やロボットシステム、自動化設備といった分野においても、このようなAIロボット技術との融合は、新たなビジネスチャンスを生み出すでしょう。例えば、AIが溶接品質をリアルタイムで監視し、最適な条件に自動調整したり、危険な環境下での作業をより安全にロボットが行ったりする未来が考えられます。進和も、このような最先端技術の動向を常に捉え、長年培ってきた自社の強みである溶接・接合技術と組み合わせることで、顧客のニーズに合わせた革新的なソリューションを提供し、さらなる成長を追求していくことが期待されます。

B. 割安性 : ◎

進和の株価指標を見ると、PBRが(連)0.94倍と1倍を割っており、企業が持つ純資産に対して株価が割安であると評価できます。これは、企業の資産価値に比べて株価が低い状態を示しており、潜在的な価値が見過ごされている可能性があることを示唆しています。また、PERも(連)13.16倍と、市場全体や同業他社と比較しても過度に割高とは言えない水準にあり、業績に見合った妥当な評価がされていると見ることができます。

さらに特筆すべきは、配当利回りが4.07%と高水準である点です。これは、安定した収益を株主還元にしっかりと回すという企業の姿勢の表れとも言えるでしょう。株主優待制度は確認できませんが、この高い配当利回りは、長期的な視点で安定したインカムゲインを期待する投資家にとって、非常に魅力的な要素となります。割安な株価で高配当を享受できる可能性は、投資家にとって大きなメリットではないでしょうか。

他の銘柄と比較しても、例えばFA機器専門商社として盤石な財務と高配当利回りが魅力のたけびし(7510)や、多角的な事業展開と安定した財務基盤を持ち、高い配当を出す第一実業(8059)なども、進和と同様に割安感と高配当を兼ね備えた銘柄として挙げられます。進和もこれらと同様に、堅実な業績を背景に、割安感と高配当という魅力的な投資要素を持っている点が注目ポイントです。

C. 安全性 : 〇

企業の財務健全性を見ると、進和は非常に安定した基盤を持っていると言えます。自己資本比率が(連)58.4%と、一般的に企業経営が安定しているとされる30%を大きく上回っており、これは外部からの借入に過度に依存せず、自社の資金で経営を行っている証拠です。財務体質が強固であることは、景気変動や予期せぬ事態にも耐えうる体力があることを示し、投資家にとって大きな安心材料となります。

ただし、直近では自己資本比率が前年同期比でやや低下しているというデータもありますので、この点は今後の推移を注視していく必要があります。それでも、依然として高い水準を維持しており、経営の安定性には問題がないと判断できます。また、収益性も安定しており、キャッシュフローも堅調であると推測されます。これらの要素を総合的に見ると、進和の財務面でのリスクは低いと言えるでしょう。

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