本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
北越メタル(5446)ってどんな会社?
今回ご紹介するのは、新潟県に本社を構える北越メタル(5446)です。同社は、電炉メーカーとして、主に「異形棒鋼」や「特殊鋼」の製造・販売を手掛けています。異形棒鋼は、私たちの身近なところだと、ビルや橋、道路などのコンクリート構造物の補強に使われる鉄筋として非常に重要な役割を担っています。一方、特殊鋼は、その名の通り特定の用途に合わせて、強度や耐熱性、耐食性などの特性を高めた鋼材で、自動車部品や機械部品、工具など、多岐にわたる産業分野で活躍しています。
鉄スクラップを主原料として電気炉で再溶解・精錬する電炉事業は、資源の有効活用という点で環境負荷の低い製造プロセスであり、持続可能な社会への貢献も期待されていますね。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 129,200円(1,292円/株)
- PBR : 0.28倍
- PER : 49.81倍
- 配当利回り : 0.62%
- 株主優待 : なし
- (2026年2月3日(火)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!もうちょっと、収益改善の兆しが見えたら、積極的に買いたいぽん!
評価の理由
[評価の注目ポイント]
超低PBRと盤石な財務基盤は魅力的なぽん!収益性の改善が株価を大きく動かすカギになるぽん!
A. 成長性 : △
北越メタルの成長性を見ると、過去数年の売上や利益の推移、配当金の動きはやや厳しい状況にありますね。特に、直近の収益性は悪化傾向にあり、純利益率や営業利益率が前年同期比で低下し、縮小が続いている点は懸念材料です。ROE(自己資本利益率)やROA(総資産利益率)も、一般的に望ましいとされる水準には届いておらず、全体として収益性の改善が課題となっています。鉄鋼業界全体の市況や原材料価格の変動、建設需要の動向などが業績に影響を与えやすい特性があるため、今後の市場環境の変化と、それに対する同社の戦略が注目されます。
B. 割安性 : ◎
割安性に関しては、非常に魅力的な水準にあると言えるでしょう。PBR(株価純資産倍率)は驚きの0.28倍と、会社の純資産に対して株価が極めて低い水準にあります。これは、企業の資産価値から見て株価が割安であると判断される典型的な指標ですね。ただし、PER(株価収益率)は49.81倍とやや高めであり、これは現在の利益水準から見ると割高感があるとも捉えられます。配当利回りは0.62%と平均を下回っており、株主優待もありません。PBRの低さは大きな魅力ですが、PERの高さや配当の少なさは、今後の収益改善への期待が株価に織り込まれている部分もあるのかもしれません。類似の鉄鋼・金属関連企業でPBRが割安な銘柄としては、東京製鐵(5423)や、さらにPBRが低いファルテック(6914)なども参考になるでしょう。
C. 安全性 : ◎
財務の安全性は非常に高く評価できます。自己資本比率は66.7%と、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回る盤石な水準を維持しており、さらに上昇傾向にあるとのこと。これは、外部からの借入に頼らず、自社の資金で事業運営を行える体力があることを示しています。有利子負債も減少傾向にあり、財務的な負担はかなり軽いと言えるでしょう。こうした強固な財務基盤は、不況時にも耐えうる安定性をもたらし、将来の投資や事業展開において大きな強みとなります。EPS(1株当たり利益)は変動が大きいものの、高い自己資本比率は長期的な企業価値の安定に寄与すると考えられます。
金属素材の歴史と北越メタルの特殊鋼
北越メタルの事業の根幹をなすのは、現代社会を支える「金属」という素材です。特に同社が手掛ける特殊鋼は、その用途に応じて様々な特性が付与され、私たちの生活のあらゆる場面で活躍しています。ここで、少し視点を変えて、金属素材の歴史に目を向けてみましょう。先日、興味深い記事を目にしました。
「太古のナイフはマグマ由来 青銅、隕石…刃物の歴史を変えた素材たち」(朝日新聞デジタル、2026年2月3日)
この記事では、人類がどのようにして実用的な刃物を作り出してきたか、その歴史が語られています。太古の時代には、マグマ由来の天然ガラスである黒曜石がナイフとして使われ、その後、青銅器時代、鉄器時代へと進化を遂げ、隕石から得られた鉄も利用されていたという話は、金属素材の奥深さを感じさせます。
現代において、北越メタルが製造する特殊鋼は、まさにこの「刃物の歴史を変えた素材たち」の最先端に位置すると言えるでしょう。例えば、自動車のエンジン部品や航空機の構造材、精密機械の工具など、極限の性能が求められる分野では、単なる「鉄」では不十分です。耐摩耗性、耐熱性、高強度など、特定の機能を持つ特殊鋼が不可欠となります。北越メタルは、こうした高度なニーズに応えるべく、長年培ってきた技術力で高品質な特殊鋼を供給しています。
記事が示唆するように、人類は常に、より優れた素材を求めて進化してきました。そして、その進化の過程で、金属加工技術や素材開発は重要な役割を担ってきたのです。北越メタルの特殊鋼事業は、一見地味に見えるかもしれませんが、現代産業の基盤を支え、未来の技術革新を可能にする、非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。収益性の課題はありますが、その技術力と盤石な財務基盤は、今後の市場の変化や新たな需要に対応していく上で大きな強みとなるはずです。太古から続く金属の物語の中で、北越メタルがどのような新たなページを刻んでいくのか、注目していきたいですね。


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