本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに
皆さん、こんにちは! 今日ご紹介するのは、私たちのアナリストチームが注目している銘柄、KLASS(株式会社クラス)です。家具や家電を「買う」のではなく「借りる」という、新しいライフスタイルを提案するサブスクリプションサービスを展開している企業なんですよ。
銘柄の基礎情報
KLASSは、家具・家電のサブスクリプションサービスを通じて、個人のお客様から法人のお客様(ホテル、オフィスなど)まで、幅広いニーズに応えています。必要な期間だけ家具・家電を利用できるため、初期費用を抑えたい方や、引っ越し・模様替えが多い方、あるいは環境負荷を減らしたいと考える企業にとって、非常に魅力的なサービスを提供しています。モノを長く大切に使い、循環させることで、持続可能な社会の実現にも貢献している、まさに現代のニーズに合ったビジネスモデルと言えるでしょう。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 43,500円(435円/株)
- PBR : 0.77倍
- PER : 10.66倍
- 配当利回り : 2.30%
- 株主優待 : なし
- (2025年10月10日(金)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!PBRが1倍割れで配当も魅力的だけど、もう少し株価が落ち着くのを待ちたいぽん〜!
評価の理由
[評価の注目ポイント]
家具・家電サブスクで環境貢献!PBR1倍割れと配当利回りに魅力も、財務健全性には注視したいぽん!
A. 成長性 : 〇
KLASSが手掛けるサブスクリプションモデルは、現代の消費トレンドに合致しており、今後も成長が期待できる分野です。初期費用を抑えて手軽に高品質な家具・家電を利用したいという個人消費者のニーズや、オフィスやホテルなどで柔軟に設備を導入・更新したい法人ニーズは高まっています。また、SDGsへの意識の高まりから、循環型経済に貢献するビジネスモデルとしても注目されています。競合も増えていますが、サービス品質やラインナップの拡充が成長の鍵となるでしょう。
B. 割安性 : ◎
現在のPBRは0.77倍と1倍を大きく下回っており、会社の資産価値と比較して株価が割安であると評価できます。PERも10.66倍と、市場平均と比較しても割安感があり、成長が期待できる企業としては魅力的な水準と言えるでしょう。さらに、配当利回りも2.30%と比較的良好で、株主還元への意識も感じられます。割安な価格で、将来性のあるビジネスモデルに投資できる可能性を秘めているのは、投資家にとって嬉しいポイントですね。PBR1倍割れの銘柄に興味がある方は、以前ご紹介した日本山村硝子の記事も参考にしてみてください。
C. 安全性 : △
自己資本比率は29.0%と、一般的に健全とされる30%台を下回っており、財務面ではやや注意が必要かもしれません。事業拡大のための先行投資や借入がある可能性も考えられます。しかし、サブスクリプションモデルは、一度顧客基盤を確立すれば安定した収益を生み出しやすいという特性もあります。今後の事業成長に伴うキャッシュフローの改善や、財務体質の強化に期待したいところです。DX支援などを活用して効率的な経営を行うことで、財務状況の改善も期待できるかもしれません。関連する記事として、さくらケーシーエスなどもご参照ください。
KLASSが提供する「体験価値」とは?
さて、少し話は変わりますが、皆さんは飛行機に乗る際、エコノミークラスだけでなく、プレミアムエコノミーやビジネスクラスといった上位クラスを選んだことはありますか? 先日、USA Todayで公開された「What you get when you buy an upgrade: Premium economy, business and first class explained」という記事では、これらの座席クラスが提供する「体験」の違いについて詳しく解説されていました。
この記事によると、同じ「ファーストクラス」と一口に言っても、国内線と国際線、航空会社によってその内容は大きく異なり、国内線のファーストクラスが国際線のプレミアムエコノミーに近いリクライニングシートであることも多いそうです。一方、国際線のビジネスクラスではフルフラットになるシートが一般的で、ファーストクラスとなると、より豪華な食事やアメニティ、中東の航空会社ではシャワー付きのスイートまであるとのこと。
この話、KLASSの事業と一見関係ないように思えるかもしれませんが、実は「体験価値の提供」という点で共通点があるんです。航空会社が上位クラスでより快適な移動体験を提供するように、KLASSも家具・家電のサブスクリプションを通じて、お客様に「所有の煩わしさからの解放」や「多様なライフスタイルへの柔軟な対応」といった新しい価値を提供しています。高価な家具を一度購入すると引っ越しや模様替えの際に困ることもありますが、サブスクなら気軽に交換や返却が可能。これは、まさに「利用」を通じて得られる「アップグレードされた生活体験」と言えるのではないでしょうか。モノを所有する時代から、質の高い体験を享受する時代へと変化する中で、KLASSのようなサービスは今後ますます重要性を増していくかもしれませんね。
まとめ
KLASSは、現代の消費トレンドと環境意識の高まりにマッチした家具・家電のサブスクリプションサービスを展開しており、その成長性には期待が持てます。PBRやPERといった指標から見ても割安感があり、配当も出ている点は魅力的です。一方で、自己資本比率には今後の改善を期待したいところ。モノの所有から利用へと価値観が変化する中で、KLASSがどのような「体験価値」を創造し、事業を拡大していくのか、引き続き注目していきたい銘柄です。


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