〇(2831)壱番屋 : 安定事業と盤石財務、割安感待ち

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに

皆さん、こんにちは!今日は、あの国民食「カレー」を国内外で展開する株式会社壱番屋(2831)について、ぽんぽんなりの視点でご紹介したいと思います。CoCo壱番屋の名前を知らない方はほとんどいないのではないでしょうか?

壱番屋の基礎情報

壱番屋は、言わずと知れたカレーライス専門店「カレーハウスCoCo壱番屋」を全国展開している企業です。国内だけでなく、海外にも積極的に出店しており、日本式のカレーを世界に広めるパイオニア的存在として知られています。お客様の好みに合わせて、辛さやライスの量、トッピングを自由に選べるスタイルが人気で、幅広い層から支持を集めています。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 93,500円(935円/株)
  • PBR : 4.66倍
  • PER : 45.21倍
  • 配当利回り(会社予想) : 1.71%
  • 1株配当(会社予想) : 16.00円 (2026/02)
  • 自己資本比率 : 68.8%
  • ROE : 10.07%

(2025年10月17日(金)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!少し下がってきたら買いたいぽん〜!

評価の理由

[評価の注目ポイント]

安定したカレーチェーン事業と盤石な財務が魅力ですが、少し割高感があるので、株価が落ち着くのを待ちたいぽん!

A. 成長性:〇

壱番屋の成長性は、国内の安定した基盤と、特に海外市場での積極的な展開に期待が持てます。CoCo壱番屋は、日本国内で揺るぎないブランドを確立しており、その知名度と品質は多くのファンに支持されています。カレーという国民食を、お客様の好みに合わせてカスタマイズできるスタイルは、飽きられにくく、リピーターを獲得しやすい強みがあります。

さらに、壱番屋は海外展開に非常に力を入れています。アジアを中心に、アメリカやヨーロッパなど、世界各地に店舗を広げており、日本式のカレーをグローバルに展開するリーディングカンパニーとしての地位を築いています。例えば、同じ食品関連企業であるカゴメも海外展開を成長戦略の柱としていますが、壱番屋も同様に、異文化圏での「CoCo壱番屋」の浸透が今後の大きな成長ドライバーとなるでしょう。海外での新規出店や既存店の売上拡大は、今後の業績に大きく貢献すると考えられます。

B. 割安性:△

壱番屋の株価指標を見ると、割安性についてはやや慎重な見方をする必要があります。PER(株価収益率)は45.21倍、PBR(株価純資産倍率)は4.66倍と、同業他社や市場平均と比較して高めの水準にあります。これは、投資家が壱番屋の将来の成長性やブランド力に高い期待を寄せていることの表れとも言えますが、現在の株価にはその期待が織り込まれている可能性が高いでしょう。

配当利回りも1.71%と、特別に高い水準ではありません。安定配当は期待できるものの、高配当を狙う投資家にとっては物足りなく感じるかもしれません。外食産業の銘柄で、成長性と財務健全性を持ちながらも株価に割高感があるという点では、以前ご紹介したギフトホールディングス(家系ラーメン)と似た傾向が見られますね。現在の株価水準で飛びつくよりも、市場の調整などで株価が落ち着いたタイミングを狙うのが賢明かもしれません。

C. 安全性:◎

企業の安全性という点では、壱番屋は非常に高い評価ができます。自己資本比率は68.8%と非常に高く、これは企業の財務基盤が盤石であることを示しています。自己資本比率が高い企業は、外部からの借入に依存する割合が低く、景気変動や予期せぬ事態に対しても強い抵抗力を持っています。安定した経営を続ける上で、この高い自己資本比率は大きな強みとなるでしょう。

また、ROE(自己資本利益率)も10.07%と、効率的に利益を生み出していることがうかがえます。これは、株主から預かった資本をどれだけ有効に活用して利益を上げているかを示す指標であり、10%を超えていることは一般的に優良とされます。堅実な経営と安定した収益力に裏打ちされた、非常に安全性の高い企業だと言えるでしょう。

食文化と「心の拠り所」としてのカレー

ここで少し、食文化という観点から壱番屋の魅力を掘り下げてみましょう。先日、BBCが報じた「I Want to Die but I Want to Eat Tteokbokki – why I fell in love with this book」という記事が目に留まりました。この記事は、韓国のソウルフードである「トッポッキ」に関する書籍がベストセラーになったという内容です。トッポッキが韓国の人々にとって「ソウルフード」であり、辛い日や疲れた日に求める「心の拠り所」のような食べ物であると紹介されています。

この話は、壱番屋が提供する「カレー」にも通じるものがあると感じます。CoCo壱番屋のカレーも、多くの日本人にとって「ソウルフード」の一つであり、日々の生活の中で無性に食べたくなる、あるいは疲れた時に元気をもらえるような存在ではないでしょうか。自分好みにカスタマイズできるカレーは、単なる食事を超えて、個人の「癒し」や「満足感」を提供する役割を担っています。

このような「心の拠り所」となる食を提供できる企業は、景気変動の影響を受けにくく、安定した顧客基盤を維持しやすいという強みがあります。壱番屋が国内外で展開するCoCo壱番屋は、単に美味しいカレーを提供するだけでなく、人々が求める「安心感」や「満足感」を提供することで、そのブランド価値を高めていると言えるでしょう。この普遍的な食の価値こそが、壱番屋の長期的な安定成長を支える要因の一つなのかもしれませんね。

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