◯(7624)NAITO : PBR0.6倍の割安感と盤石財務

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

銘柄の基礎情報

NaITO(証券コード:7624)は、日本のものづくりを支える機械工具・産業機器の専門商社です。切削工具や測定工具、工作機械、電動工具といった多種多様な製品を、全国の製造業のお客様に提供しています。長年にわたり培ってきた専門知識とネットワークを活かし、生産現場の効率化や品質向上に貢献しています。

  • 最低投資金額 : 14,000円(140円/株)
  • PBR : 0.60倍
  • PER : 21.91倍
  • 配当利回り : 2.86%
  • 株主優待 : なし
  • (2025年11月14日(金)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!

超割安なPBRと盤石な財務は魅力的だけど、収益性改善の兆しが見えてきたら、もっと積極的に買いたいぽん〜!

評価の理由

[評価の注目ポイント]

PBRが超割安で自己資本比率も高い、財務盤石な企業ぽん!収益改善と成長戦略に期待したいぽん!

A. 成長性 : △

NaITOの過去数年の業績を見ると、売上高や利益の推移には力強い成長が見られないのが現状です。特に、純利益率や営業利益率が前年同期比で低下傾向にあり、収益性の悪化が懸念されます。EPS(1株当たり利益)も伸び悩んでおり、この点が株価の低迷にも繋がっていると考えられます。産業機械や工具の需要は景気変動に左右されやすく、今後の成長には新たな市場開拓や高付加価値製品・サービスの提供が鍵となりそうです。

B. 割安性 : ◎

NaITOの最大の魅力は、その圧倒的な割安感にあると私は見ています。PBR(株価純資産倍率)は0.60倍と、会社の解散価値である1倍を大きく下回っています。これは、企業が持つ純資産に対して、株価が非常に安く評価されていることを示唆しています。また、配当利回りも2.86%と悪くなく、割安性を重視するバリュー投資家にとっては魅力的な水準と言えるでしょう。ただし、PER(株価収益率)は21.91倍と、現状の収益性悪化を考慮すると、やや高めに映るかもしれません。しかし、このPBRの低さは、今後の収益改善や株主還元策の強化によって、株価が大きく見直される可能性を秘めているとも考えられます。

C. 安全性 : ◎

財務の健全性に関しては、文句なしの「◎」評価です。自己資本比率は驚異の75.0%を誇り、これは一般的に望ましいとされる30%を大きく上回る非常に高い水準です。有利子負債も抑制されており、強固な財務基盤を築いています。この盤石な財務体質は、景気の変動や予期せぬ外部環境の変化にも耐えうる、企業の高い安定性を示しています。長期的な視点で見ても、安心して投資できるポイントと言えるでしょう。このような財務の強さは、今後の成長投資や株主還元策を検討する上での大きな基盤となります。例えば、トミタ電機のように、高い自己資本比率を維持しながらPBR割安感のある企業は、市場からの再評価に期待が持てるかもしれません。

NaITOは、PBRの割安感と財務の安全性が際立つ一方で、収益性と成長性には課題を抱えています。しかし、東京証券取引所がPBR1倍割れの企業に対して改善を促す動きを強めている中、NaITOのような企業が今後、資本効率の改善や株主還元策の強化に積極的に取り組む可能性も考えられます。もし、収益性の改善や明確な成長戦略が示されれば、現在の割安な株価が見直され、大きなアップサイドが期待できるかもしれません。今後の企業努力と市場の評価に注目したい銘柄です。

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