はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
銘柄の基礎情報
今回ご紹介するのは、建設機械や鉱山機械で世界をリードする小松製作所(6301)です。通称「コマツ」として広く知られ、その製品は世界中の建設現場や鉱山で活躍しています。ショベルカーやブルドーザーといった大型の建設機械から、フォークリフトなどの産業機械、さらには林業機械や電力発生装置まで、幅広い製品とサービスを提供しています。
特に、ICT(情報通信技術)を活用した建設機械の自動化や、IoT(モノのインターネット)による稼働状況の可視化など、建設現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するソリューションにも力を入れています。グローバルな事業展開も特徴で、世界各地でインフラ整備や資源開発を支える重要な役割を担っています。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 496,100円(4,961円/株)
- PBR : 1.40倍
- PER : 14.19倍
- 配当利回り : 3.83%
- 株主優待 : なし
- (2025年12月19日(金)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!
グローバルな事業展開と安定した財務基盤、そして魅力的な高配当利回りに着目しているぽん!世界経済の動向を見ながら、少しずつ買い増しを検討したいぽん~!
評価の理由
[評価の注目ポイント]:世界を股にかける建設機械の巨人!安定した財務と魅力的な高配当が魅力的なぽん!
A. 成長性 : 〇
コマツの成長性は、世界のインフラ投資や資源開発の動向に大きく左右されます。直近の収益性に関するデータでは「横ばい」とされていますが、これは世界経済の変動や一時的な需要調整の影響と見ることもできます。しかし、長期的には新興国の経済成長に伴うインフラ整備需要や、資源採掘の効率化・自動化ニーズは根強く、コマツの技術力とグローバルネットワークは大きな強みとなるでしょう。
特に、ICT建機や自動運転技術、IoTを活用したソリューション「KOMTRAX」などは、顧客の生産性向上に貢献し、新たな収益源となる可能性を秘めています。また、環境負荷低減に向けた電動化や燃料電池技術の開発も進めており、持続可能な社会への貢献も期待されます。これらの技術革新が、今後の成長を牽引していくと見ています。
B. 割安性 : 〇
現在のPERは14.19倍、PBRは1.40倍となっています。これは、極端な割安感があるとは言えませんが、世界的なリーディングカンパニーとしての安定性や将来性を考慮すると、妥当な水準だと考えられます。特に注目すべきは、配当利回りが3.83%と高い水準にある点です。安定した事業基盤を持つ企業からのこの配当は、長期保有を検討する投資家にとって非常に魅力的と言えるでしょう。過去には、栗本鐵工所やショーボンドHDといった、インフラ関連や重工業系の企業も安定した財務と配当で注目されていますが、コマツも同様に、株主還元への意識が高い企業と評価できます。
C. 安全性 : ◎
コマツの財務の安全性は非常に高いと評価できます。自己資本比率は55.0%と、一般的に望ましいとされる水準を大きく上回っており、強固な財務体質を築いています。有利子負債についても、四半期ごとの増減はあるものの、全体として大きな方向感はなく、財務的なリスクは低いと言えるでしょう。ROE(自己資本利益率)も14.17%と、資本を効率的に活用して利益を生み出していることを示しており、収益性の水準も安定しています。このような盤石な財務基盤は、景気変動の影響を受けやすい建設機械業界において、企業の安定性を大きく高める要因となります。


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