◯(6189)グローバルキッズCOMPANY : 高配当5.46%・PBR0.87倍

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

グローバルキッズCOMPANYってどんな会社?

今回ご紹介するのは、東証スタンダード市場に上場しているグローバルキッズCOMPANY(6189)です。名前の通り、主に「保育事業」を展開している会社で、私たちの子育て世代にとっては身近な存在かもしれませんね。

グローバルキッズCOMPANYは、東京都を中心に認可保育園、認証保育所、企業主導型保育所などを運営しています。少子化が社会課題となる中で、共働き世帯の増加や女性の社会進出を背景に、保育サービスの需要は依然として高い水準にあります。同社は、質の高い保育サービスの提供を通じて、社会に貢献している企業と言えるでしょう。

子どもたちの健やかな成長をサポートするだけでなく、保護者の皆さんが安心して子育てと仕事を両立できる環境を創り出す、まさに社会インフラを支える重要な役割を担っています。

直近の営業日における主要な指標を見てみましょう。(2025年10月10日(金)時点)

  • 最低投資金額 : 73,300円(733円/株)
  • PBR : 0.87倍
  • PER : 11.58倍
  • 配当利回り : 5.46%
  • 株主優待 : なし

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん! 高い配当利回りと社会貢献性の高い事業に魅力を感じるぽん!

評価の理由

[評価の注目ポイント]

社会貢献性の高い保育事業で安定した収益基盤を持ち、高配当とPBR1倍割れの割安感が魅力的な銘柄ぽん!

A. 成長性:〇

グローバルキッズCOMPANYの事業は、待機児童問題の解消や女性の社会進出支援といった社会的なニーズに支えられています。都市部を中心に保育所の需要は引き続き堅調であり、同社は施設数の拡大とともに安定した成長を続けてきました。2025年9月期のEPS予想も63.28円と、堅実な利益成長が見込まれます。

しかし、日本全体の少子化という大きな流れは無視できません。今後は、単なる施設数拡大だけでなく、質の高い保育サービスの提供、多様なニーズに応える新たなサービス展開、あるいはM&A戦略などが成長の鍵となるでしょう。例えば、学童保育や幼児教育の分野への展開、地域との連携強化など、事業領域の深化・拡大も成長ドライバーとなり得ます。社会の変化に対応しながら、持続的な成長モデルを構築していくことが期待されます。

B. 割安性:◎

割安性の観点では、非常に魅力的な水準にあると感じます。PBRが0.87倍と1倍を割れており、企業の純資産価値と比較して株価が割安であると評価できます。また、PERも11.58倍と、過度な期待が織り込まれているわけではなく、安定した事業内容を考慮すると妥当か、やや割安感のある水準です。

そして何よりも注目すべきは、配当利回りが5.46%と非常に高い点です。これはインカムゲインを重視する投資家にとって、大きな魅力となるでしょう。安定した事業基盤を持つ企業がこれだけの高配当を維持していることは、株主還元への意識の高さを示しているとも言えます。高配当銘柄に興味がある方は、ぜひ他の銘柄と比較検討してみてはいかがでしょうか。インターライフHD日本山村硝子ユークスなども高配当と堅実な財務が魅力の銘柄として以前ご紹介しましたね。

C. 安全性:〇

財務の健全性も良好です。自己資本比率は52.5%と高く、安定した経営基盤を持っていることが伺えます。保育事業は、景気変動の影響を受けにくい社会インフラ的な側面が強く、比較的安定した収益を期待できる事業です。

ただし、保育事業は国や自治体の政策、規制強化の影響を大きく受ける可能性があります。例えば、保育士の配置基準の変更や補助金の動向などは、経営に直接的な影響を与える要因となり得ます。これらの外部環境の変化に柔軟に対応し、安定した運営を継続していくことが重要になります。

子供関連市場の多様な潮流と保育事業の役割

子供関連市場と一口に言っても、その内容は多岐にわたります。例えば、最近の海外ニュースでは、ぬいぐるみメーカーのBuild-A-Bearが「kidulting(キダルト化)」と呼ばれるトレンドに乗って業績を伸ばしているという興味深い記事がありました。

このCNNの記事(How ‘kidulting’ helped make Build-A-Bear a Wall Street darling – CNN)によると、「kidulting」とは、大人が子供のように振る舞い、子供時代に好きだったものや、子供向けのアイテムを消費する傾向を指します。Build-A-Bearは、ハローキティ、ポケモン、ハリー・ポッターといった懐かしのブランドとのライセンス契約を強化し、大人やティーン層の顧客が全体の40%を占めるまでに成長したそうです。

これは、単に子供向けの商品を売るだけでなく、大人たちの「ノスタルジア経済」に訴えかけることで、新たな市場を創造した良い事例と言えるでしょう。体験型の消費を重視する現代のトレンドとも合致し、多くの人々が子供の頃の思い出を追体験したり、新しい世代にそれを伝えたりすることを楽しんでいるようです。

一方、グローバルキッズCOMPANYが手掛ける保育事業は、このような「kidulting」や「ノスタルジア経済」とは少し異なる性質を持っています。保育は、子供たちの成長と教育という、より本質的で社会的な価値を提供するサービスです。単なる消費財ではなく、社会の未来を担う子供たちの育成に不可欠な「社会インフラ」としての役割が大きいのです。

子供関連市場には、エンターテイメントや商品販売といった消費を刺激する側面と、保育や教育といった社会基盤を支える側面の両方があります。グローバルキッズCOMPANYは後者の領域で、社会的な責任を果たすとともに、安定した事業運営を行っています。こうした社会貢献性の高い事業は、長期的な視点で見ても投資対象として魅力的に映るのではないでしょうか。

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