◯(2485)ティア : 配当利回り4.56%の魅力:PER10.8倍の割安な葬祭大手

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

1. 銘柄の基礎情報

今回ご紹介するのは、中部地方を地盤に関東・関西へと展開を広げている葬祭大手のティア(2485)です。「日本で一番『ありがとう』と言われる葬儀社」を目指し、独自の教育機関「ティアアカデミー」で質の高い人材育成を行っているのが特徴です。不透明な価格設定が多かった葬儀業界において、明朗会計なセットプランをいち早く導入し、消費者の信頼を勝ち取ってきました。

直近ではドミナント戦略による新規出店に加え、フランチャイズ(FC)展開を加速させることで、資産を抑えつつ全国的なブランド認知度を高める戦略を採っています。高齢化社会という避けては通れない社会的背景を追い風に、安定した需要が見込めるビジネスモデルを構築しています。

最低投資金額 : 50,400円(504円/株)
PBR : 1.31倍
PER : 10.80倍
配当利回り : 4.56%
株主優待 : なし
(2026年4月24日時点)

2. ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!

配当利回りが4.5%を超えていて、とっても魅力的な水準だぽん!今の500円前後の株価なら、コツコツ拾っておきたいぽん〜。もし480円くらいまで下がることがあれば、もっと積極的に狙いたいぽんっ!

3. 評価の理由

[評価の注目ポイント]
4.5%を超える高い配当利回りと、10倍程度のPERに見られる割安感が魅力です。多死社会への突入という長期的な需要増に対し、積極的な出店と人材教育でシェアを拡大する姿勢を高く評価しています。

A. 成長性 : 〇
売上高は前年同期比で拡大が続いており、着実な成長が見て取れます。特に注目したいのは、自社出店だけでなくFC展開を組み合わせたハイブリッドな成長戦略です。これにより、財務リスクを抑えながら拠点数を増やすことができています。EPS(1株当たり利益)も増加基調にあり、収益性の改善が進んでいる点はポジティブな材料です。

B. 割安性 : ◎
PERは10.80倍と、サービス業の平均と比較しても割安な水準に据え置かれています。何より目を引くのが4.56%という高い配当利回りです。銀行にお金を預けておくよりも、安定した需要が見込める同社の株を保有し、配当を受け取るという選択肢は、インカムゲインを重視する投資家にとって非常に魅力的と言えるでしょう。

C. 安全性 : △
自己資本比率は30.9%と、目安とされる30%付近で推移しています。新規出店に伴う有利子負債の増加もあり、財務の健全性は「盤石」とまでは言えませんが、葬儀ビジネスはキャッシュフローが安定しやすい特性があります。急激な悪化の懸念は低いものの、今後の金利動向や負債の推移には継続的なチェックが必要です。

4. 業界を取り巻く環境とティアの独自性

葬儀業界は今、大きな転換期を迎えています。サンフランシスコ・クロニクル紙のニュース(They didn’t yet need a caregiver. So they rented to a college student instead)では、介護が必要になる前の高齢者が大学生に部屋を貸し出すという、新しい「老い」の形が紹介されていました。このように、高齢者のライフスタイルが多様化する中で、人生の締めくくりである「葬儀」に対する価値観も変化しています。

ティアが他社と一線を画しているのは、単なる「場所の提供」ではなく、徹底した「感動葬儀」の追求です。前述したニュースのように、高齢者が自らの生活を主体的にデザインする時代において、葬儀もまた「自分らしさ」を求める傾向が強まっています。ティアは会員制度「ティアの会」を通じて生前からのリレーションを築いており、こうした顧客ニーズの変化をいち早くキャッチできる体制を整えています。

また、同業他社の状況と比較しても、ティアの戦略は際立っています。例えば、地方での展開に強みを持つ〇(2198)アイ・ケイ・ケイホールディングスなどは、婚礼と葬儀の両輪で資本効率を高めていますが、ティアは葬儀ドメインに特化し、その専門性を深めることでブランド力を高めています。

現在の株価水準は、将来の成長期待を十分に織り込んでいるとは言い難く、むしろ配当利回りの高さが下支えとなっている印象です。信用倍率が1,000倍を超えている点は需給面での重石になる可能性がありますが、現物で長期保有し、高い配当を享受しながら社会的な需要増を待つというスタンスには適した銘柄ではないでしょうか。

不透明な経済状況が続きますが、ティアのように「人」にフォーカスし、かつ数字の裏付けがある企業をポートフォリオの一部に検討してみるのも面白いかもしれませんね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました