はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
銘柄の基礎情報
今回ご紹介するのは、グロースエクスパートナーズ(東証グロース 9342)です。同社は、ITコンサルティング、システム開発、DX(デジタルトランスフォーメーション)支援を主軸とする企業です。単なるシステムの導入にとどまらず、顧客企業の事業成長をITの力で加速させる「エクスパートナー」として、ビジネス戦略からシステム実装、運用までを一貫してサポートしています。特に、クラウドネイティブな開発やアジャイル開発に強みを持ち、変化の速い現代ビジネスにおいて、顧客の競争力強化に貢献しています。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 175,600円(1,756円/株)
- PBR : 1.73倍
- PER : 11.33倍
- 配当利回り : 0.00%
- 株主優待 : なし
- (2025年12月10日(火)時点)
ぽんぽん的な評価
◎ ぽんぽんは、強く買いたいぽん!
収益性と安定性が非常に高く、DX需要を捉える成長期待があるぽん!今は少し高値圏かもしれないから、1,600円台くらいまで下がるのを待ちたいぽん〜!
評価の理由
[評価の注目ポイント]
高い収益性と盤石な財務基盤が魅力!DX推進の波に乗り、さらなる成長が期待できる企業ぽん!
グロースエクスパートナーズを評価する上で、特に注目したいポイントを3つの観点から解説します。
A. 成長性 : ◎
グロースエクスパートナーズの成長性は、現代ビジネスにおけるDX需要の拡大と密接に結びついています。企業がデジタル技術を活用してビジネスモデルを変革し、競争優位性を確立しようとする動きは、今後も加速する一方でしょう。同社は、単なるシステム開発ベンダーではなく、顧客の事業成長に深くコミットする「エクスパートナー」としての立ち位置を確立しており、これが大きな強みとなっています。
提供された情報でも、EPS(1株当たり利益)が前年同期比で増加傾向にあり、事業拡大への意欲と実績がうかがえます。企業のデジタル化ニーズは多岐にわたり、クラウド活用、データ分析、AI導入など、専門的な知見と実行力が求められる分野で同社は存在感を発揮しています。
このような市場環境の中で、企業が成長を追求する上で専門的な支援を求める動きは活発化しています。例えば、最近のニュースでは、企業が顧客との関係性を深め、長期的な成長を促す「ナーチャリング戦略」に特化したファームの誕生が報じられています。これは、グロースエクスパートナーズのような、顧客の事業成長を多角的に支援する企業にとって、市場の活況を示す追い風と言えるでしょう。
日本初の「ナーチャリング戦略ファーム」誕生。株式会社グロースソイル、戦略~運用を一気通貫で支援 | 株式会社グロースソイルのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000150684.html
グロースエクスパートナーズは、このような市場の潮流を捉え、単なるシステム導入だけでなく、その後の運用や改善まで含めた長期的なパートナーシップを築くことで、顧客のLTV(顧客生涯価値)を高め、自社の安定的な収益にも繋げることが期待されます。DX推進を支援する企業としては、例えばヤプリ (4168)やユーザーローカル (3984)なども注目されていますね。デジタル変革の波は、多くの企業に新たなビジネスチャンスをもたらしています。
B. 割安性 : △
グロースエクスパートナーズの株価指標を見ると、PERは11.33倍と、高い成長期待を持つIT企業としては比較的落ち着いた水準にあります。しかし、PBRは1.73倍と、純資産に対して市場が一定のプレミアムを付けて評価していることがわかります。これは、同社の将来性やブランド価値が織り込まれているとも考えられます。
一方で、配当利回りが0.00%であり、現在のところ株主優待も設定されていません。このため、インカムゲインを期待する投資家にとっては、あまり魅力的に映らないかもしれません。成長投資に資金を回している段階と見ることもできますが、配当や優待を重視する方には慎重な検討が必要でしょう。
C. 安全性 : ◎
財務の健全性は、投資を検討する上で非常に重要な要素ですが、グロースエクスパートナーズの安全性は極めて高いと言えます。自己資本比率は71.4%と非常に高水準であり、これは外部からの借入に頼らず、自社の資金で事業を運営できる安定した財務体質を示しています。有利子負債も減少傾向にあるとされており、経営の健全性が保たれている証拠です。
また、ROE(自己資本利益率)は22.70%と、一般的に優良とされる8~10%を大きく上回っています。これは、株主から預かった資本を非常に効率的に活用し、高い利益を生み出す力が優れていることを意味します。ROA(総資産利益率)も5%の目安を超えており、資産全体を効率的に活用していることがわかります。これらの指標から、同社は盤石な財務基盤の上に、高い収益性を実現している企業であると評価できます。


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