〇(1952)新日本空調 : 空調設備工事のプロ、成長性◎と盤石な財務基盤に注目

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに

今回は、快適な空間を創造する空調設備工事のスペシャリスト、新日本空調(証券コード:1952)についてご紹介します。オフィスビルや商業施設、工場、病院など、私たちの身近な場所から特殊なクリーンルームまで、幅広い分野で「空気」をデザインし、人々の生活や産業活動を支えている企業です。まさに、見えないところで社会を支える縁の下の力持ちのような存在ですね。

銘柄の基礎情報

新日本空調は、空調設備工事を核に、給排水衛生設備工事、電気設備工事、プラント設備工事などを手掛ける総合設備エンジニアリング企業です。特に、大規模な建築物における空調システムや、半導体工場などで求められる高度なクリーンルーム技術には定評があります。環境負荷低減や省エネルギー化への意識が高まる中、同社の技術はますます重要性を増しています。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 314,500円(3,145円/株)
  • PBR : 1.94倍
  • PER : 16.21倍
  • 配当利回り : 2.54%
  • 株主優待 : なし

(2025年11月28日(金)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!少し下がってきたら買い増しを検討したいぽん〜!

評価の理由

[評価の注目ポイント]

安定した財務基盤と高い技術力で、社会のインフラを支える縁の下の力持ち!業績も好調で、将来の成長にも期待が持てるぽん!

新日本空調を評価するにあたり、以下の3つの観点から詳しく見ていきましょう。

A. 成長性 : ◎

新日本空調の成長性は、直近の業績推移を見る限り非常に力強いものがあります。Yahoo!ファイナンスのAIまとめによると、「過去12四半期は業績が改善傾向です。前年同期比で純利益率と売上高が持ち直し、自己資本比率の上昇とEPSの底上げで安定感も増しています。」とあります。

特に注目すべきは、2026年3月期中間期決算の内容です。完成工事高は前年同期比18.4%増の648億円、営業利益に至っては同116.1%増の53億円と、大幅な増収増益を達成しています。これは、旺盛な設備投資需要や、同社の高い技術力が評価されている証拠と言えるでしょう。

さらに、将来の業績を占う上で重要な指標となるのが、受注工事高と繰越工事高です。中間期において、受注工事高は前年同期比33.3%増の1,056億円、繰越工事高は同24.2%増の1,666億円と、いずれも大きく拡大しています。この潤沢な受注残高は、今後の安定した売上と利益に繋がる強力なドライバーとなるはずです。このように、足元の業績だけでなく、将来を見据えた成長の土台がしっかりと築かれている点が、成長性における大きな魅力だと感じます。

(参考:新日本空調(株)【1952】:株価・株式情報 – Yahoo!ファイナンス

B. 割安性 : 〇

現在の株価指標を見ると、PERが16.21倍、PBRが1.94倍、配当利回りが2.54%となっています。建設・設備工事業界全体と比較すると、特別に割安というわけではありませんが、同社の持つ高い技術力と安定した収益基盤、そして今後の成長期待を考慮すると、十分に魅力的な水準にあると考えられます。

特に、ROE(自己資本利益率)が14.33%と、資本を効率よく使って利益を生み出していることを示す高い水準にあることを踏まえると、PBR1.94倍は妥当な範囲内と見ることができます。また、配当利回り2.54%は、低金利が続く現代において、安定したインカムゲインを求める投資家にとって魅力的な水準と言えるでしょう。

株主優待制度は現状ありませんが、安定した配当と堅実な業績成長に期待する投資家にとっては、長期保有を検討する価値のある銘柄かもしれません。

C. 安全性 : ◎

財務の安全性は、新日本空調の最も際立つ強みの一つです。自己資本比率は58.6%と非常に高く、一般的に優良企業とされる30%を大きく上回っています。これは、外部からの借入に過度に依存せず、自社の資本で事業活動を行っていることを示しており、経済状況の変動や予期せぬ事態にも強い、盤石な財務体質を持っていると言えます。

また、Yahoo!ファイナンスのAIまとめでも「有利子負債は概ね減少方向です。」とあり、借入金の削減にも努めていることが伺えます。EPS(1株当たり利益)も前年同期比で増加が続き、ばらつきが小さいことから、安定した収益力を背景に、財務面でも非常に健全な経営がなされていることがわかります。

このような強固な財務基盤は、新しい技術開発への投資や、市場の変化に対応するための柔軟な経営戦略を可能にし、企業の持続的な成長を支える重要な要素となります。インフラ関連銘柄として、安定した財務は投資家にとって大きな安心材料となるでしょう。関連する銘柄としては、高配当と盤石な財務、インフラ需要で成長が期待される◯(6498)キッツなども参考になるかもしれませんね。

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