◯(4341)トランスジェニック : 成長性◎も収益・財務改善に期待

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

銘柄の基礎情報

今回ご紹介するのは、医薬品開発や生命科学研究の最前線を支えるトランスジェニックグループです。この会社は、遺伝子改変動物作製受託事業を主軸に、創薬研究に不可欠な動物モデル(主にマウス)を製薬会社や大学、研究機関に提供しています。特定の遺伝子を操作した動物モデルは、新薬の有効性や安全性を評価したり、病気のメカニズムを解明したりするために欠かせない存在です。さらに、再生医療関連事業や抗体医薬開発支援など、幅広いバイオテクノロジー分野でその技術力を発揮し、人々の健康と未来に貢献しています。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 19,100円(191円/株)
  • PBR : 0.66倍
  • PER : 79.58倍
  • 配当利回り : 0.00%
  • 株主優待 : なし

(2025年11月6日(木)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!バイオテクノロジー分野の成長性は魅力的だけど、収益性の安定と財務状況の改善をもう少し見守りたいぽん!

評価の理由

[評価の注目ポイント]

遺伝子改変動物作製で創薬を支援する企業。成長性はあるものの、収益性の安定と財務状況の改善が今後の鍵ぽん!

A. 成長性 : ◎

トランスジェニックグループの成長性は、非常に期待できるポイントだと感じています。提供されているデータを見ると、売上高は前年同期比で増加しており、EPS(1株あたり利益)も改善傾向で回復基調が続いています。特に、同社が事業を展開するバイオテクノロジー、とりわけ創薬支援の分野は、今後の医学の進歩を考えると非常に大きな成長ポテンシャルを秘めていると言えるでしょう。

実際、The Atlanticのスポンサーコンテンツ「How Biotechnology Is Accelerating the Future of Medicine」(https://www.theatlantic.com/sponsored/genentech-2025/biotech-is-accelerating-the-future-of-medicine/4029/)でも報じられているように、バイオテクノロジーは現代医学の進化を加速させる中核的な役割を担っています。記事では、細胞プロセスを利用して新たな治療法を発見するバイオテクノロジーのパイオニアであるGenentechが、研究開発に巨額の投資を行い、次世代医薬品の提供に向けて製造施設を拡充していることが紹介されています。このような業界全体の動きは、遺伝子改変動物作製というニッチながらも不可欠な技術を持つトランスジェニックグループの事業にとって、追い風となるでしょう。新薬開発の需要が高まるにつれて、同社の専門技術へのニーズもさらに拡大していく可能性を秘めていると考えられます。

B. 割安性 : △

割安性については、少し注意が必要な側面も見受けられます。PBR(株価純資産倍率)は0.66倍と、純資産に対して株価が割安に見える水準ですが、PER(株価収益率)は79.58倍とかなり高く、現在の収益水準からすると割高感が否めません。これは、将来の成長期待が株価に織り込まれている可能性を示唆しています。また、配当利回りは0.00%で、株主優待もありませんので、インカムゲインを重視する投資家の方には物足りなく感じるかもしれません。株価が大きく変動する可能性も考慮し、慎重な判断が求められるでしょう。PBRの割安感に注目するなら、以前ご紹介した中京医薬品のような銘柄と比較検討してみるのも面白いかもしれませんね。

C. 安全性 : △

安全性の観点では、改善の余地があると感じています。自己資本比率は49.7%と、一般的に望ましいとされる30%を上回っており、一定の財務基盤は確保されていると言えます。しかし、前年同期比ではやや低下傾向にある点が気になります。また、有利子負債が増加傾向にあることも、今後の財務状況を注視すべきポイントです。EPSは前年同期比で改善しているものの、四半期ごとの振れ幅が大きいことから、収益の安定性にはまだ課題が見られます。事業の成長とともに、財務体質のさらなる強化が期待されるところです。財務健全性については、小林製薬のように盤石な財務基盤を持つ企業と比較すると、まだ改善の余地があると言えるでしょう。

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