はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
ワシントンホテル(銘柄コード不明)の基礎情報
ワシントンホテルは、日本全国の主要都市を中心にホテル事業を展開している企業です。ビジネスホテル「ワシントンホテルプラザ」や「ホテルグレイスリー」などを運営し、宿泊、レストラン、宴会、会議室といった幅広いサービスを提供しています。出張などのビジネス利用から、観光目的のレジャー利用まで、多様なニーズに応えるホテルチェーンとして知られています。特に、駅前や中心市街地といった利便性の高い立地への出店が多く、ビジネスパーソンからの根強い支持を得ています。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 160,200円(1,602円/株)
- PBR : 1.90倍
- PER : 7.96倍
- 配当利回り : 1.62%
- 株主優待 : なし
(2025年10月21日(火)時点)
ぽんぽん的な評価
◎ ぽんぽんは、強く買いたいぽん!今すぐ買いたいぽん〜!
評価の理由
[評価の注目ポイント] コロナ禍からの回復で業績好調、PERの割安感と高いROEが魅力ぽん!
A. 成長性:◎
ホテル業界は、新型コロナウイルスの影響で一時期大きな打撃を受けましたが、2025年現在、インバウンド(訪日外国人観光客)需要の力強い回復や、国内のビジネス・レジャー需要の活性化を背景に、急速な回復基調にあります。政府は訪日外国人観光客数の目標をさらに引き上げており、円安も追い風となって、このトレンドは今後も継続すると見られています。ワシントンホテルも例外ではなく、提供されたEPS(1株あたり利益)の会社予想が201.23円と非常に高い水準であることから、今後も堅調な利益成長が期待できるでしょう。特に、主要都市に展開するビジネスホテルは、出張需要の回復とインバウンドの増加という二重の追い風を受けており、稼働率や客室単価の向上が見込まれます。また、ホテル業界全体で進むDX(デジタルトランスフォーメーション)の動きも、予約システムの最適化やAIを活用した顧客サービス向上、業務効率化に寄与し、さらなる成長を後押しする可能性があります。これにより、人手不足が課題となる中でも、サービスの質を維持・向上させながら収益性を高めることが期待されます。宿泊施設のDXについては、「◯(2477)手間いらず : 宿泊DX牽引・盤石財務、成長期待も割安感は△」の記事も参考にしてみてください。
B. 割安性:◎
ワシントンホテルのPER(株価収益率)は7.96倍と、同業他社と比較しても非常に割安感があります。一般的なホテル業界のPERは、景気変動の影響を受けやすいこともあり、10倍〜20倍程度で推移することが多い中で、この水準は現在の利益水準に対して株価が過小評価されている可能性を示唆しています。PBR(株価純資産倍率)は1.90倍と1倍を超えていますが、ROE(自己資本利益率)が23.73%と非常に高い水準にあることを考慮すると、効率的な資産活用によって高い利益を生み出している優良企業であると評価できます。高いROEは、株主資本をいかに効率的に使って利益を上げているかを示す指標であり、投資家にとって魅力的なポイントです。これは、単に資産を多く持っているだけでなく、その資産からいかに効率的に収益を上げているかを示しています。配当利回り1.62%は突出して高いわけではありませんが、PERの割安感と高いROEを総合的に見ると、十分に魅力的な水準と言えるでしょう。株主優待は現在のところ設定されていませんが、今後の業績回復に伴い、株主還元策の見直しが行われる可能性もゼロではありません。
C. 安全性:△
自己資本比率は28.2%と、ホテル業界の特性(大規模な設備投資が必要で、多額の借入を伴うことが多い)を考慮すると、やや低い水準にあります。これは、景気変動や予期せぬ事態(例えば新たなパンデミックなど)が発生した場合に、財務の健全性が試される可能性があります。しかし、前述の通りROEが23.73%と非常に高いため、効率的な経営によって利益を生み出し、その利益を内部留保として積み増すことで、財務体質の改善にも取り組んでいることが伺えます。高いROEは、利益創出力の高さを示しており、これが継続すれば自己資本比率も徐々に改善していくことが期待できます。今後の設備投資計画や、有利子負債の状況、キャッシュフローの動向など、詳細な財務諸表の確認が重要になります。コロナ禍からの回復期においては、積極的な投資と並行して財務基盤の強化も進めていくことが望ましいでしょう。イベント開催の回復などもホテル業界には追い風となります。「◯(4767)テー・オー・ダブリュー : 高配当4.83%と盤石財務、イベント回復に期待」のようなイベント関連企業の動向も、間接的にホテル業界に影響を与えることがあります。財務の安定性向上に向けた取り組みが継続されるか、注視が必要な点と言えるでしょう。


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