本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
1. 銘柄の基礎情報
今回ご紹介するのは、パソコン周辺機器の国内最大手として知られるエレコム(6750)です。マウスやキーボード、USBメモリといったお馴染みの製品から、近年では無線LANルーターやスマートフォン向けアクセサリー、さらには調理家電や医療機器、B2B(法人向け)ソリューションまで、その事業領域を驚異的なスピードで拡大させています。
ファブレス経営(自社工場を持たない形態)を徹底しており、市場のニーズを素早く捉えて製品化する企画力と、圧倒的な販売網が同社の強みです。2026年現在も、デジタル環境の変化に柔軟に対応し、安定した収益基盤を築いています。
直近の主要な指標は以下の通りです。
最低投資金額 : 162,500円(1,625円/株相当)
PBR : 1.27倍
PER : 7.05倍
配当利回り : 3.51%
株主優待 : 100株以上で自社製品またはQUOカードなど(時期により変更の可能性があるため要確認)
(2026年5月7日時点)
2. ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!
PERが7倍台というのは、エレコムのようなブランド力のある企業としてはかなり割安に感じるぽん!配当利回りも3.5%を超えていて魅力的だぽん。ただ、直近の年初来安値が1,548円だったことを考えると、1,550円〜1,580円くらいまで少し引きつけてから拾いたい気持ちもあるぽん〜!
3. 評価の理由
[評価の注目ポイント]
PC周辺機器の枠を超え、B2Bや新技術(次世代電池等)への進出が光る。PER7倍台という極めて低い水準に加え、自己資本比率70%超の鉄壁の財務が、下値の安心感と攻めの経営を両立させている点が魅力。
A. 成長性 : ◎
売上高は前年同期比で拡大傾向にあり、EPS(1株当たり利益)も着実に伸びています。特に注目すべきは、従来のコンシューマー向け製品だけでなく、法人向けのネットワーク構築やDX支援、さらには調理家電などのライフスタイル分野への多角化が成功している点です。フリーキャッシュフローも潤沢で、次なる成長への投資余力も十分です。
B. 割安性 : ◎
現在のPER(会社予想)は7.05倍と、過去の平均や同業他社と比較しても非常に低い水準にあります。PBRも1.27倍と過熱感はなく、配当利回り3.51%はインカムゲイン狙いの投資家にとっても十分に合格点と言えるでしょう。収益性の改善が続いている中でのこの評価は、見直し買いが入る余地を大きく残していると考えられます。
C. 安全性 : ◎
自己資本比率は71.9%と極めて高く、有利子負債も横ばいで推移しており、財務の健全性は文句なしです。ROE(自己資本利益率)も11.01%と、日本企業として目標とされる8〜10%を上回っており、株主資本を効率的に使って利益を上げていることが分かります。
4. 注目ニュース:次世代技術への挑戦と誠実な対応
エレコムの最近の動向で興味深いのが、新しい技術分野への積極的な進出です。その一方で、情報の正確性を重視する誠実な企業姿勢も見られました。
例えば、こちらのニュースが話題になりました。
「ナトリウムイオン電池」機内持ち込み不可、エレコムが訂正 国交省からの指摘を受け – ITmedia Mobile
エレコムは、次世代電池として注目される「ナトリウムイオン電池」を搭載したポータブル電源などを展開していますが、その航空機内への持ち込み制限に関する案内を迅速に訂正・謝罪しました。ナトリウムイオン電池は、リチウムイオン電池に比べて資源リスクが低く、安全性やコスト面で期待されている新技術です。こうした最先端技術をいち早く製品化するスピード感は、同社の成長性の源泉と言えます。
また、こうした新分野への挑戦は、単なる周辺機器メーカーからの脱却を意味しています。高い技術力と財務基盤を持つ企業が、新しいエネルギーデバイス市場でどう存在感を示していくのか、非常に楽しみなポイントです。
技術力と財務の健全性という点では、以前紹介したこちらの企業も非常に高い水準を誇っています。
〇(3687)フィックスターズ : 自己資本比率83.6%の財務基盤:AI時代の計算高速化
エレコムが「ハードウェアと企画」で攻めるなら、フィックスターズは「ソフトウェアと高速化」で攻める企業。どちらも日本のDXを支える重要なプレイヤーですね。
5. まとめ
エレコム(6750)は、盤石な財務基盤(安全性)を背景に、B2Bや新カテゴリへの進出(成長性)を加速させている企業です。それにもかかわらず、現在の株価指標(割安性)は非常に控えめな水準に留まっているように見受けられます。
ナトリウムイオン電池のような新しい試みには、今回のような情報の修正といった試行錯誤も伴いますが、そうした「攻めの姿勢」こそが、成熟市場と言われるPC周辺機器業界で同社が勝ち続けてきた理由でしょう。
配当をしっかり受け取りつつ、中長期的な事業領域の拡大を見守りたい、そんな投資家の方にとって、現在の水準は面白い検討対象になるのではないでしょうか。


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