はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
1. 銘柄の基礎情報
株式会社INGSは、東京都を中心に「らぁ麺 はやし田」や「らぁ麺 鳳仙花」といった、洗練された高級感のあるラーメンブランドを展開している企業です。また、イタリアンレストランやキッチンカー事業も手掛けており、単なる「街のラーメン屋」の枠を超えた、ブランド戦略に長けた飲食チェーンとして注目されています。
最低投資金額 : 235,300円(2,353円/株)
PBR : 2.96倍
PER : 17.48倍
配当利回り : 0.0%
株主優待 : なし
(2026年3月26日時点)
2. ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!
ブランド力は抜群だけど、今は少し利益率が苦しそうだぽん。2,000円くらいまで株価が調整して、収益改善の兆しが見えたら全力で狙いたいぽん〜!
3. 評価の理由
[評価の注目ポイント]
ROEが約20%と非常に高く、効率よく利益を稼ぐ力は健在。原材料高の影響で足元の利益率は低下気味ですが、店舗ブランドの強さとリピーターの多さが、中長期的な回復の鍵を握ると見ています。
A. 成長性 : △
過去数年、店舗数の拡大とともに売上は伸ばしてきましたが、直近では純利益率が低下傾向にあります。2026年8月期の会社予想EPSは134.64円と、勢いがやや鈍化している点は注意が必要です。ただし、店舗ごとのクオリティが高いため、ブランド崩壊のリスクは低いと考えています。
B. 割安性 : △
PERは17倍台と、成長期待を含めれば妥当な水準ですが、配当が0%であることや、PBRが約3倍近いことを考えると、現在の株価に「お得感」はあまり感じられません。優待もないため、純粋に業績のV字回復を待つフェーズと言えそうです。
C. 安全性 : 〇
自己資本比率は43.0%と、飲食業界の中では比較的良好な水準を維持しています。有利子負債も減少傾向にあり、財務面での大きな不安は見当たりません。キャッシュフローを適切に管理しながら、着実な店舗運営を行っている印象です。
4. 欧州の「ING」と日本の「INGS」
さて、ここで少し面白いニュースをご紹介します。欧州では、名前が非常によく似た金融大手「ING Groep(INGグループ)」が市場を賑わせています。
引用元:ING Groep N.V. Aktie: Starke Quartalszahlen treiben Kurs an Euronext Amsterdam
この記事(ドイツ語ニュース)を要約すると、オランダの金融大手INGグループが、リテールおよびコマーシャルバンキングの好調な四半期決算を受けて株価を大きく伸ばしているという内容です。さらに、積極的な自社株買いプログラムも投資家から高く評価されています。
もちろん、オランダの巨大銀行と日本のラーメンチェーンであるINGSには直接の資本関係はありません。しかし、投資の世界では「ブランドの信頼性」と「資本効率」が株価を動かす共通のキーワードです。INGグループが金融インフラとして信頼を勝ち取っているように、日本のINGSもまた「はやし田」というブランドを外食のインフラとしてどこまで昇華させられるかが、今後の株価を左右するでしょう。
日本のINGSは現在、収益性が一時的に悪化していますが、ROE(自己資本利益率)が19.93%と高い点は、INGグループのような優良企業にも引けを取らない「稼ぐ効率の良さ」を示しています。この高い効率性を維持したまま、コスト増を価格転嫁やオペレーション効率化で克服できれば、再び成長軌道に乗る可能性は十分にあります。
飲食セクターの他銘柄と比較してみたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
△(2752)フジオフードグループ本社 : PER500倍超の割高感:利益率低下の収益性懸念
INGSは、フジオフードのような大規模チェーンとは異なり、一つ一つのブランドの「尖り」が強みです。2026年の外食産業は、単なる安売りではなく「そこでしか味わえない価値」を提供できる企業が生き残る時代。INGSがこの難局をどう乗り越えるか、一杯のラーメンを味わいながら見守っていきたいところですね。


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