◯(69550)FDK : PBR0.88倍の解散価値割れ:全固体電池開発への期待

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

1. 銘柄の基礎情報

FDK(6789)は、富士通グループに属する老舗の電子部品・電池メーカーです。主力製品はニッケル水素電池やリチウム電池などの「電池事業」と、フェライトコアやスイッチング電源などの「電子デバイス事業」の二本柱で構成されています。特にニッケル水素電池では世界トップクラスのシェアを誇り、環境意識の高まりを背景にハイブリッド車や産業機器向けで確固たる地位を築いています。また、次世代電池として期待される「全固体電池」の研究開発にも注力しており、小型・高安全性を武器にIoTデバイスやウェアラブル端末市場での飛躍を狙っています。

最低投資金額 : 43,200円(432円/株)
PBR : 0.88倍
PER : 25.88倍
配当利回り : —%(無配予想)
株主優待 : なし
(2026年3月9日(月)時点)

2. ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!

今の株価はPBR1倍を割っていて、資産価値から見るとかなり割安に放置されている印象だぽん。全固体電池の量産化ニュースなど、何か火がつく材料が出れば一気に跳ねそうなポテンシャルを感じるぽん〜。400円台前半なら、少しずつ拾っておきたいぽん!

3. 評価の理由

[評価の注目ポイント]
ニッケル水素電池の安定した収益基盤に加え、次世代の全固体電池への期待値が大きいです。PBR0.88倍と解散価値を下回る水準であり、業績の底打ち・改善傾向が鮮明になれば見直し買いが入る可能性が高いです。

A. 成長性 : △
売上高は横ばい圏内ですが、不採算事業の整理やコスト削減により営業利益率は改善傾向にあります。全固体電池が本格的に収益に寄与し始めるまでは、爆発的な成長というよりは「回復・転換期」にあると言えます。

B. 割安性 : ◎
PBR 0.88倍は、製造業としても非常に割安な水準です。PERは25倍超と一見高く見えますが、これは利益が回復途上であるためで、BPS(1株当たり純資産)512.91円に対して現在の株価はディスカウント状態にあります。

C. 安全性 : 〇
自己資本比率は35.2%と、一般的に合格点とされる30%を上回っています。有利子負債もコントロールされており、富士通グループというバックボーンも考慮すると、財務的な破綻リスクは極めて低いと判断できます。

4. FDKの深掘り:次世代電池の旗手としての可能性

FDKを語る上で外せないのが、「全固体電池」への取り組みです。現在の主流であるリチウムイオン電池は液体電解質を使用していますが、全固体電池はこれを固体に置き換えることで、液漏れや発火のリスクを大幅に低減し、かつ過酷な環境下でも動作することを可能にします。FDKが開発している小型全固体電池は、SMD(表面実装)対応が可能で、回路基板に直接ハンダ付けできるという大きな強みを持っています。

最近の製造業を取り巻く環境について、興味深いニュースがあります。フィリピンでの製造拠点拡大に関する記事です。

引用ニュース: Leather goods maker bets $2.5M on Philippines factory expansion – Stock Titan

このニュース(要約:レザー製品メーカーがフィリピンの工場拡張に250万ドルを投資)は、一見FDKとは無関係に見えますが、「製造業のグローバルな生産最適化」という観点では共通のテーマを持っています。FDKもまた、インドネシアなどに主要な生産拠点を持ち、グローバルなサプライチェーンを構築しています。コスト競争力を維持するために海外生産を強化する一方で、日本国内では「全固体電池」のような高付加価値な先端技術の研究開発に特化するという、高度な棲み分けを行っています。

同業他社の状況と比較すると、例えば二次電池材料を手掛ける田中化学研究所(4080)は、市況の影響を強く受けやすい側面がありますが、FDKは完成品としての電池(ニッケル水素電池など)で高いシェアを持っているため、比較的収益の安定性が高いのが特徴です。

一方で、かつてのジャパンディスプレイ(6740)のように、特定の技術への過度な投資が財務を圧迫するリスクもゼロではありません。しかし、FDKの自己資本比率は着実に上昇しており、過去の苦境を乗り越えて「筋肉質な財務体質」へと変貌を遂げつつある点は高く評価できます。

現在の株価水準(430円前後)は、年初来高値の705円から見れば大幅に調整した位置にあります。信用倍率が0.00倍(売り残なし・買い残のみ)という状況は、将来的な売り圧力になる懸念もありますが、それ以上に「安値での拾い時」と見ている投資家も多いようです。配当が現在は無配予想であるため、インカムゲイン狙いの投資家には向きませんが、全固体電池の社会実装が進む2020年代後半に向けた「キャピタルゲイン狙いの長期仕込み銘柄」として、非常に面白い存在ではないでしょうか。

最後に、FDKのBPS(1株当たり純資産)が512円を超えている事実に注目してください。現在の株価432円は、会社が今すぐ解散したとしても手元に残る資産価値よりも安い、いわゆる「ネットネット株」に近い状態です。この歪みが解消されるだけでも、株価の修正余地は十分にあると言えるでしょう。

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