本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
はじめに
今回ご紹介するのは、電子部品や半導体、FA(ファクトリーオートメーション)機器などを手掛ける技術商社、萩原電気ホールディングス(証券コード:7467)です。同社は、エレクトロニクス分野の専門商社として、幅広い産業のお客様に技術と製品を提供しています。特に、半導体・デバイス、システム・ソリューション、FA・インフラの3つの事業領域を軸に、日本のものづくりを根底から支える存在と言えるでしょう。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 362,000円(3,620円/株)
- PBR : (連)0.71倍
- PER : (連)10.02倍
- 配当利回り : 5.11%
- 株主優待 : なし
- (2026年1月29日(水)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!
高配当とPBRの割安感は魅力的ぽん!でも、収益改善の兆しが見えてから、もう一度検討したいぽん〜!
評価の理由
[評価の注目ポイント]
高配当とPBRの割安感は魅力的ですが、収益性と安定性の悪化が懸念材料です。今後の事業戦略と収益改善に注目したい銘柄です。
A. 成長性 : △
萩原電気ホールディングスの成長性を見ると、現在のところは少し慎重な見方が必要かもしれません。与えられた情報では「収益性:悪化しています。純利益率と営業利益率はいずれも前年同期比で低下し、直近も弱い動きです。」とあります。また、EPS(1株当たり利益)も会社予想で361.22円とされていますが、「EPSは前年同期比で鈍化しています。」という記載があり、成長の勢いが弱まっていることがうかがえます。ROE(自己資本利益率)も7.47%と、一般的に望ましいとされる水準に届いておらず、資本を効率的に使って利益を生み出す力が不安定な状況です。技術商社として幅広い製品を取り扱っているものの、市場環境の変化や競争激化の中で、いかに収益力を高めていくかが今後の課題と言えるでしょう。
B. 割安性 : ◎
割安性に関しては、非常に魅力的な水準にあると感じます。現在のPBR(株価純資産倍率)は(連)0.71倍と、1倍を大きく下回っています。これは、企業の純資産価値と比較して株価が割安に評価されていることを示唆しています。また、PER(株価収益率)も(連)10.02倍と、市場全体や同業他社と比較しても割安感があります。さらに、配当利回りが5.11%と非常に高い水準にある点は、インカムゲインを重視する投資家にとって大きな魅力と言えるでしょう。自己資本比率が低下傾向にあるものの、このPBRと高配当は、現在の株価が企業の持つ資産価値や将来の利益創出能力に対して過小評価されている可能性を示唆しているかもしれません。
C. 安全性 : △
安全性については、やや注意が必要な状況です。自己資本比率は(連)39.0%と、一般的に健全とされる30%を上回ってはいますが、「前年同期比で下がり、一般的に望ましいとされる30%は上回るものの余裕は縮小しています」という点が気になります。また、「有利子負債は増加傾向です」とのことで、財務レバレッジが高まっている可能性も指摘できます。企業の安定性を測る上で、自己資本比率の低下と有利子負債の増加は、今後の財務状況を注視すべきサインと言えるでしょう。収益性の悪化と合わせて、財務の健全性を維持するための経営努力がより一層求められる局面にあると考えられます。
産業技術企業の動向と萩原電気HDの今後
萩原電気ホールディングスは、半導体・デバイス、システム・ソリューション、FA・インフラといった、まさに日本の産業を支える基盤技術の分野で事業を展開しています。このような産業技術分野の動向は、同社の将来性を占う上で非常に重要です。
ここで、最近の海外ニュースに目を向けてみましょう。PE Hubが2026年1月29日に報じた記事「More industrial tech companies on the block」は、産業技術企業の世界的なM&A動向について興味深い示唆を与えています。この記事によると、2026年にはエネルギー、航空宇宙、自動車といったセクターに製品、ソフトウェア、サービスを供給する産業技術・製造プロセス企業が、引き続き高い評価額、具体的にはEBITDA(税引前・利払い前・減価償却前利益)の10倍台半ばという高いマルチプルで取引されると予測されています。これは、プライベートエクイティ(PE)投資家が、これらの企業が提供する技術やソリューションの将来的な価値を高く評価していることの表れと言えるでしょう。
このニュースは、萩原電気ホールディングスが事業を展開する市場環境が、世界的に見て非常に注目されており、企業価値が高く評価されやすいトレンドにあることを示しています。同社は、半導体や電子デバイスの供給、工場自動化(FA)システムの構築、そして社会インフラに関わるソリューション提供を通じて、まさにこの「産業技術企業」としての役割を担っています。特に、DX(デジタルトランスフォーメーション)やGX(グリーントランスフォーメーション)が加速する現代において、効率化や省力化、高付加価値化を実現する産業技術への需要は高まる一方です。
萩原電気ホールディングスが現在の収益性悪化や安定性の低下という課題を抱えている中で、このような外部環境はどのように捉えられるでしょうか。一つには、同社が持つ技術力や顧客基盤が、M&A市場において潜在的な価値として評価される可能性を秘めていると言えます。もし、同社が事業ポートフォリオの再編や特定の技術領域への集中を進めることで、企業価値を向上させることができれば、市場からの評価も変わってくるかもしれません。
また、このトレンドは、同社が今後、新たな技術やソリューションを導入したり、他社との提携・買収を通じて事業を強化したりする上での戦略的なヒントも与えてくれるでしょう。高い評価が続く産業技術分野で、いかに競争力を維持・向上させ、収益性を改善していくかが、萩原電気ホールディングスの今後の成長の鍵となりそうです。
PBRが1倍を割れている企業は、日本市場において注目される傾向にあります。例えば、◎(59750)東プレ : PBR0.55倍超割安と59.2%盤石財務、高配当と収益改善に注目のように、割安感と財務の安定性を兼ね備えつつ、収益改善への期待が持てる企業は、投資家から関心を集めることが多いです。萩原電気ホールディングスも、その潜在的な価値に市場が気づき、収益改善の兆しが見えれば、評価が見直される可能性も十分に考えられます。
投資を検討される際には、同社がこの有利な市場環境をどう活かし、現在の課題を乗り越えていくのか、その具体的な戦略や進捗に注目していくことが賢明だと考えられます。


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