〇(1730)誠建設工業 : PBR0.63倍割安と57.3%盤石財務、収益改善に注視

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

銘柄の基礎情報

今回ご紹介するのは、建設業を営む誠建設工業(1730)です。同社は、土木・建築工事を主軸に、住宅から公共施設、商業施設まで幅広い建築物の設計・施工を手掛けています。特に地域に根差した事業展開で、インフラ整備や都市開発の一翼を担っている企業と言えるでしょう。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 124,800円(1,248円/株)
  • PBR : 0.63倍
  • PER : 41.85倍
  • 配当利回り : 2.00%
  • 株主優待 : なし
  • (2026年1月26日(月)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!収益改善の兆しが見えたら、積極的に検討したいぽん!

評価の理由

[評価の注目ポイント]

PBR0.63倍と割安感があり、堅実な財務基盤も魅力だけど、収益性の悪化が気になるところぽん。

A. 成長性 : ×

誠建設工業の成長性については、残念ながら厳しい評価となります。データによると、過去数年の売上や利益は不安定で、「収益性:悪化しています。営業利益率と純利益率は前年同期比でプラスからマイナスへ悪化し、直近もマイナスが続いています。」と明確に示されています。ROE(自己資本利益率)やROA(総資産利益率)も一般的に望ましいとされる水準を下回っており、企業として効率的に利益を生み出す力が低下している状況です。このような状況では、今後の持続的な成長には大きな課題があると言わざるを得ません。配当金についても、現在の配当利回り2.00%(1株配当25.00円予想)は悪くない水準ですが、収益悪化が続くようであれば、将来的に配当政策に影響が出る可能性も考慮に入れる必要があるでしょう。

B. 割安性 : 〇

割安性という点では、魅力的な側面が見られます。PBR(株価純資産倍率)は0.63倍と、会社の純資産価値に対して株価が低く評価されており、いわゆる「解散価値」を下回る水準です。これは、企業が持つ資産価値から見れば割安であると判断できるでしょう。一方で、PER(株価収益率)は41.85倍と高水準にあります。これは、現在の収益が低い水準にあるため、EPS(1株当たり利益)が小さくなり、結果としてPERが高く算出されていると考えられます。配当利回りは2.00%と、現在の低金利環境下では一定の魅力がありますが、前述の収益性悪化を考慮すると、その持続性には注意が必要です。株主優待は設定されていません。

C. 安全性 : 〇

財務の安全性については、比較的良好な状態を保っています。自己資本比率は57.3%と、一般的に健全とされる30%を大きく上回っており、財務基盤は盤石と言えるでしょう。これは、急な経済変動や事業環境の変化に対しても、ある程度の耐性を持っていることを示唆しています。ただし、データでは「自己資本比率は前年同期比で低下し、一般的に望ましいとされる30%は上回るものの余裕は縮小しています。」とあり、また「有利子負債は前年同期比で増加傾向です。」という点も指摘されています。現時点では問題ない水準ですが、有利子負債の増加傾向が続く場合は、今後の財務状況に影響を与える可能性もあるため、注意深く見守る必要があるでしょう。総じて、現時点での安全性は評価できますが、今後の動向には注視が必要です。

誠建設工業を取り巻く建設業界の動向

誠建設工業が事業を展開する建設業界は、常に変化と進化を続けています。特に2026年現在、日本国内では、老朽化したインフラの更新や都市部の再開発プロジェクトが活発に進められており、建設会社にとっては大きなビジネスチャンスの源泉となっています。例えば、2026年1月26日には、「高田馬場「駅前不法占拠」がついに解体。“謎の激シブ店舗群”が現在は「ただの壁」に…むしろ「なぜ令和まで生き残れたのか」背景に迫る」というニュースが報じられました。(参照元:ライブドアニュース)

このニュースは、高田馬場駅前という都心の一等地で長年存在し続けた「不法占拠」状態の店舗群が、ついに解体されたというものです。一見すると個別の解体事例に過ぎないように思えますが、これは日本の都市が抱える潜在的な再開発需要の大きさを象徴する出来事と言えるでしょう。古い建物や、法的な問題で手つかずになっていた土地が、都市の活性化や機能更新のために生まれ変わる動きは、今後も全国各地で加速していくと予想されます。誠建設工業のような土木・建築工事を手掛ける企業にとって、こうした都市再開発プロジェクトは、新たな仕事の獲得に直結する重要な機会です。

しかし、建設業界全体を見渡すと、課題も山積しています。特に深刻なのが、人手不足です。少子高齢化の進行に伴い、熟練の技術者の引退や若年層の入職者減少が続き、工事現場での労働力確保が喫緊の課題となっています。また、世界情勢の不安定化や円安の影響による資材価格の高騰も、建設会社の収益を圧迫する要因となっています。これらの課題に対し、各社はDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進による生産性向上や、BIM(Building Information Modeling)などの新技術導入、あるいはM&Aによる事業規模の拡大などで対応を図っています。

誠建設工業も、このような業界の波の中で、いかに収益性を改善していくかが今後の大きな焦点となるでしょう。PBRが割安で自己資本比率も高いという財務的な強みを活かしつつ、成長性の課題を克服するために、どのような戦略を描いていくのか。都市再開発やインフラ更新の需要を確実に捉えつつ、同時に人手不足や資材高騰といったコスト要因をどう吸収していくか、その手腕が問われる局面と言えそうです。同社の事業内容をより深く理解するためには、過去に紹介した建設関連企業の動向も参考になるかもしれません。例えば、PBRが割安で財務が盤石な企業として松井建設や、収益性悪化が課題とされるE・Jホールディングスの記事も、比較検討の一助となるでしょう。

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