はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
三和油化工業ってどんな会社?
今回ご紹介するのは、三和油化工業(証券コード:未記載)です。名前の通り「油」に関わる事業を展開しており、大きく分けて二つの柱があります。一つは、自動車や産業機械に使われる潤滑油や洗浄剤、金属の表面を処理する薬剤といった「化成品」の製造・販売。もう一つは、工場や事業所から排出される使用済み油や廃液を回収し、再利用可能な形に「再生」する環境事業です。
特に環境事業は、資源の有効活用や環境負荷低減が叫ばれる現代において、ますますその重要性を増しています。使用済み油や廃液をただ捨てるのではなく、独自の技術で処理・再生することで、循環型社会の実現に貢献しているんですね。まさに、化学の力で持続可能な未来を支える、縁の下の力持ちのような存在と言えるでしょう。
直近の主要指標(2026年1月21日(火)時点)
- 最低投資金額 : 260,000円(2,600円/株)
- PBR : (連)0.89倍
- PER : (連)13.53倍
- 配当利回り : 1.65%
- 株主優待 : なし
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!もう少し収益改善の兆しが見えてから検討したいぽん。。
評価の理由
[評価の注目ポイント]
PBRは割安で財務は安定しているものの、収益性の悪化と成長性の鈍化が懸念材料ぽん!
A. 成長性 : ×
データを見ると、過去数年の売上や利益の推移は芳しくなく、「成長性:0.0倍」という点が気になります。純利益率や営業利益率も前年同期比で低下しており、直近でも上昇の勢いは限定的です。ROE(自己資本利益率)やROA(総資産利益率)も水準が下がっており、ROEは一般的に望ましいとされる8~10%を下回っている状況です。全体的に見て、現在のところ力強い成長トレンドは見えにくいと言わざるを得ません。
B. 割安性 : 〇
PBR(株価純資産倍率)は(連)0.89倍、PER(株価収益率)は(連)13.53倍と、市場全体や同業他社と比較しても割安感があります。特にPBRが1倍を割れている点は、会社の純資産に対して株価が低く評価されていることを示唆しており、魅力的に映るかもしれません。配当利回りは1.65%と極端に高いわけではありませんが、株主優待がないことを考慮すると、現在の株価水準には一定の割安性があると言えるでしょう。
C. 安全性 : ◎
財務の健全性に関しては、非常に高い評価ができます。自己資本比率は(連)59.7%と、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回る高水準で推移しています。これは、会社の資産の大部分を自己資金で賄っており、外部からの借入に依存する度合いが低いことを意味します。直近でわずかな低下が見られるものの、盤石な財務基盤は変わらず、企業の安定性を示す強力な裏付けとなります。有利子負債も増減を繰り返していますが、この自己資本比率の高さがあれば、資金繰りに関する大きな懸念は少ないでしょう。
三和油化工業が注目すべき「再精製基油(RRBO)」の未来
三和油化工業の事業を考える上で、特に注目したいのが「環境事業」です。使用済み油の回収・再生は、まさに循環型社会を支える重要な役割を担っています。そんな中、最近では「再精製基油(RRBO)」という言葉を耳にすることが増えました。これは、使用済みの潤滑油などを高度な技術で精製し、新品の潤滑油の原料となる基油として再利用するものです。
例えば、2026年1月20日には、株式会社交通タイムス社が「日本初! 再精製基油(RRBO)を使用した革新的なエンジンオイルが誕生しました」というプレスリリースを発表しています。(参照:PR TIMES)これは、まさに使用済み油のアップサイクルを具現化したもので、環境負荷の低減と資源の有効活用を両立させる画期的な取り組みと言えるでしょう。
このニュースが示すように、再精製基油の需要は今後ますます高まることが予想されます。自動車業界をはじめ、さまざまな産業で環境意識が高まる中、再生材の活用は企業の社会的責任(CSR)を果たす上でも不可欠な要素となりつつあるからです。三和油化工業は、長年にわたる使用済み油の回収・再生技術とノウハウを持っており、この再精製基油市場において大きな潜在力を持っていると考えられます。
同社がこれまで培ってきた技術を活かし、高品質な再精製基油の供給を拡大していくことは、新たな収益源の確保だけでなく、環境問題解決への貢献という面でも、その存在感を一層高めることにつながるでしょう。この分野での技術革新や市場拡大の動向は、三和油化工業の将来性を占う上で非常に重要なポイントとなります。
化学品を扱う企業としては、以前ご紹介した三洋化成工業のように、高機能化学品で収益改善を目指す動きも活発です。三和油化工業も、化成品事業と環境事業のシナジーを最大限に活かし、市場の変化に対応していくことが期待されます。


コメント