はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
日本パワーファスニングってどんな会社?
今回ご紹介するのは、日本パワーファスニング(5950)です。社名からも分かる通り、「ファスニング」、つまり「締結」の技術に特化した専門メーカーです。建設現場で使われるコンクリート用鋲打機や、住宅の木材を固定する釘打機、さらには自動車や電機製品に使われる様々なねじ、ボルト、ナットといった締結部品、そしてそれらを効率的に締め付ける工具などを幅広く手掛けています。
私たちの日常生活には欠かせない、目立たないけれど非常に重要な「つなぐ」技術を提供している企業なんですね。建物やインフラ、身近な製品の安全と耐久性を支える、まさに縁の下の力持ちのような存在です。特に、建設現場での作業効率向上に貢献する鋲打機や釘打機は、同社の強みの一つと言えるでしょう。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 19,100円(191円/株)
- PBR : 1.23倍
- PER : —
- 配当利回り : 1.31%
- 株主優待 : なし
- (2026年1月9日(金)時点)
ぽんぽん的な評価
△ ぽんぽんは、少し様子を見たいぽん!
安定した財務基盤は魅力的なんだけど、直近の予想が赤字なのが少し気になるぽん。収益性の回復をもう少し見極めたいぽんね〜。
評価の理由
[評価の注目ポイント]
堅実な財務基盤は魅力ですが、予想赤字からのV字回復とグローバルな成長機会への対応に期待したいぽん!
A. 成長性 : △
日本パワーファスニングの成長性については、直近の収益状況に注目が集まります。会社からの発表では、2025年12月期の連結EPSがマイナス2.45円と予想されており、現時点では赤字見込みとなっています。しかし、過去の収益性に関する定性情報では「やや改善傾向です。純利益率と営業利益率は前年同期比でマイナス幅が縮小し、直近も持ち直す動きがあります。」とあり、業績の底打ち感や回復への兆しが見え隠れしています。
同社のような締結部品メーカーにとって、国内外の建設投資や製造業の設備投資動向は非常に重要です。例えば、海外では大規模なインフラ投資が計画されている地域もあり、関連する需要の拡大が期待されます。2026年1月11日の「Times of India」の記事「Welspun to invest Rs 5,000cr, eyes global leadership in pipe manufacturing」では、インドのWelspun社がパイプ製造に5,000クローレ(約900億円)を投資し、グローバルリーダーを目指すというニュースが報じられました。このような大規模な製造業への投資は、パイプラインやプラント建設における締結部品の需要を大きく押し上げる可能性があります。
日本パワーファスニングが、こうしたグローバルなインフラ需要や製造業の設備投資の波を捉え、どのように事業を拡大していくかが今後の成長の鍵となるでしょう。国内市場の動向はもちろん重要ですが、海外市場での展開や新技術への対応も、長期的な成長を考える上で注目すべきポイントだと考えられます。
B. 割安性 : △
日本パワーファスニングの割安性を見てみると、PBRは1.23倍となっています。これは、企業の純資産に対して株価がやや上回っていることを示していますが、極端に割高という水準ではありません。しかし、特筆すべき割安感があるとも言いにくいでしょう。また、会社予想EPSがマイナスであるため、PER(株価収益率)は算出されていません。これは、現時点での収益性から見た株価の割安性を判断するのが難しいことを意味します。
配当利回りは1.31%と、現在の市場環境では特に高い水準ではありません。また、株主優待は設定されていないようです。これらの点を総合的に見ると、現在の株価は収益性改善への期待をある程度織り込んでいる可能性もありますが、投資家としては今後の業績回復を慎重に見極める必要があると言えそうです。もし業績が回復し、PERが算出されるようになれば、より多角的な視点から割安性を評価できるようになるでしょう。
C. 安全性 : 〇
財務の健全性を示す安全性については、比較的良好な状態にあると言えるでしょう。自己資本比率は39.5%と、一般的に望ましいとされる30%を上回っており、企業の財務基盤が安定していることを示しています。これは、外部からの借入に過度に依存せず、自社の資本で事業を運営できる体力があることを意味します。
また、有利子負債は前年同期比で減少傾向にあるとの情報もあり、財務体質の改善に努めている様子がうかがえます。このような安定した財務状況は、一時的な市場の変動や業績の落ち込みがあったとしても、それに耐えうる体力を持っていることを示唆しています。締結部品という社会インフラを支える事業特性を考えると、堅実な財務基盤は非常に重要な要素です。この点においては、安心して見守ることができる銘柄の一つと言えるかもしれません。
締結部品の製造業という点では、〇(5969)ロブテックスなども同様に安定した財務基盤を持つ企業として注目されますが、日本パワーファスニングも独自の技術力と堅実な経営で、その安全性を保っていると言えるでしょう。


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