◯(4917)マンダム : 男性用化粧品ブランド力と自己資本比率71.7%、高PERに注目

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに

今回ご紹介するのは、東証プライム市場に上場しているマンダム(4917)です。私たちの日常生活に欠かせない、男性用化粧品や女性用化粧品、さらにはヘアケア製品などを手掛ける大手メーカーですね。特に「ギャツビー」や「ルシード」といったブランドは、多くの方が一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

マンダムは、国内市場での確固たる地位に加え、インドネシアをはじめとするアジア市場での海外展開にも力を入れています。その製品は、各国の文化や消費者のニーズに合わせてローカライズされ、グローバルブランドとしての存在感を高めています。まさに、私たちの身だしなみを支える「美と健康」のパートナーと言えるでしょう。

銘柄の基礎情報

直近の営業日におけるマンダムの主要な指標を見てみましょう。

  • 最低投資金額 : 274,400円(2,744円/株)
  • PBR : 1.78倍
  • PER : 44.08倍
  • 配当利回り : 0.00%
  • 株主優待 : なし

(2025年12月29日(月)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!

男性用化粧品のリーディングカンパニーとしてのブランド力と、盤石な財務基盤は魅力的なぽん!ただ、足元のPERは少し高めだし、無配という点も気になるぽんね。もう少しPERが落ち着いて、収益改善が明確になるのを待ちたいぽん〜!

評価の理由

[評価の注目ポイント] 男性用化粧品市場での強固なブランド力と海外展開が魅力!盤石な財務基盤で安定感抜群だけど、足元のPERは高めぽん。

A. 成長性 : 〇

マンダムは、男性用化粧品市場において長年にわたり強いブランド力を維持しています。特に「ギャツビー」は、若年層から絶大な支持を得ており、常に市場のトレンドを捉えた商品開発で消費者の心を掴んでいます。データによると、純利益率、営業利益率ともに前年同期比でおおむね改善傾向にあり、直近でも比較的強い動きを見せています。また、EPS(1株当たり利益)も前年同期比で増加する期が多く、安定した成長の兆しが見られます。

さらに、同社の成長を語る上で欠かせないのが、海外事業、特にアジア市場での展開です。インドネシアなどの国々では、現地のニーズに合わせた製品を投入し、着実にシェアを拡大しています。人口増加や経済成長が続くアジア市場は、マンダムにとって今後も大きな成長ドライバーとなるでしょう。収益性の水準はまだ高くないものの、改善の方向性は安定しており、今後の事業拡大が期待されます。

B. 割安性 : △

現在のマンダムのPER(株価収益率)は44.08倍、PBR(株価純資産倍率)は1.78倍となっています。PERは市場平均と比較するとやや高水準であり、現在の株価には将来への期待がある程度織り込まれていると見ることもできます。また、配当利回りが0.00%(無配)であるため、インカムゲインを重視する投資家にとっては、現時点では魅力が薄いかもしれません。株主優待も設定されていないため、総合的な割安感は限定的と言えるでしょう。収益性の改善傾向は見られるものの、現在の株価がその改善をどこまで評価しているか、慎重に見極める必要がありそうです。

C. 安全性 : ◎

マンダムの財務健全性は非常に高く、特筆すべき点です。自己資本比率は71.7%と、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回る高い水準を維持しています。これは、企業の財政基盤が極めて安定しており、外部からの借入に依存する度合いが低いことを示しています。有利子負債も緩やかに減少傾向にあり、財務リスクは非常に低いと言えるでしょう。このような盤石な財務体質は、景気の変動や予期せぬ市場の変化に対しても、企業が安定して事業を継続できる大きな強みとなります。過去記事でも、自己資本比率91.5%の盤石な財務基盤を持つジャストプランニングのような企業を紹介しましたが、マンダムもそれに匹敵する安定性を持っていると言えるでしょう。

高い自己資本比率は、新たな事業投資やM&Aなど、将来の成長に向けた戦略的な資金活用においても柔軟性をもたらします。収益性の改善と合わせて、この強固な財務基盤が今後の企業価値向上にどう繋がっていくか、注目していきたいところです。

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