(3926)オープンドア:旅行回復と不動産テック、赤字継続と堅実財務

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

はじめに

今日は、旅行比較サイト「トラベルコ」を運営するオープンドア(3926)について、一緒に見ていきましょう!旅行好きの方なら一度は利用したことがあるかもしれませんね。コロナ禍で大きな影響を受けた旅行業界の銘柄ですが、現在の状況はどうなっているのでしょうか?一緒に深掘りしていきましょう!

銘柄の基礎情報

オープンドアは、インターネット上で旅行商品の比較・予約サービスを提供する企業です。主力サービスである「トラベルコ」では、国内外の航空券、ホテル、パッケージツアー、レンタカーなど、幅広い旅行商品を一括で比較検討できるのが大きな魅力です。最近では、旅行事業で培ったノウハウを活かして、不動産テック分野への進出も進めています。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 45,000円(450円/株)
  • PBR : 3.33倍
  • PER : —(会社予想が赤字のため算出できません)
  • 配当利回り : 0.00%
  • 株主優待 : なし
  • (2025年9月26日(金)時点)

ぽんぽん的な評価

ぽんぽんは、買いたいぽん!

コロナ禍からの旅行需要回復と新規事業への挑戦は魅力的だけど、今の価格だと少し割高感があるぽん。もう少し価格が下がってきたら、ポートフォリオに加えてみたいぽん〜!

評価の理由

[評価の注目ポイント]

旅行需要回復の恩恵と新規事業への挑戦は魅力的だけど、現状の財務指標には少し注意が必要ぽん!盤石な財務基盤を活かして、今後の成長に期待したいぽん。

A. 成長性 : ○

オープンドアの成長性を語る上で、やはり外せないのが旅行業界の動向です。数年前のコロナ禍では、旅行需要が激減し、同社も大きな打撃を受けました。しかし、2025年現在、旅行業界は力強い回復を見せています。特に、インバウンド(訪日外国人観光客)需要の増加は目覚ましく、円安も相まって、日本の観光地は活況を呈しています。

主力サービスである「トラベルコ」は、多種多様な旅行会社や航空会社のプランを一括で比較できる利便性から、多くのユーザーに支持されています。旅行の計画を立てる際、複数のサイトを行き来する手間を省けるのは、現代の忙しい私たちにとって非常に価値のあるサービスですよね。今後は、AIを活用したパーソナライズされた旅行提案や、よりスムーズな予約体験の提供など、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進がさらなる成長のカギとなるでしょう。

また、同社は旅行事業だけでなく、不動産テック分野にも積極的に挑戦しています。これは、旅行比較サイトで培った情報集約力やデータ分析のノウハウを、不動産という新たな市場に応用しようとする動きです。まだ育成段階の事業ではありますが、将来的な収益の柱となる可能性を秘めており、今後の進展に注目が集まります。旅行業界全体の回復と、新たな分野への挑戦という二つの成長ドライバーが期待できる点は評価できますが、競争が激しい市場であるため、今後の収益改善と差別化戦略が重要になってきます。

旅行業界の回復がテーマパーク運営企業にも恩恵をもたらしているように、オリエンタルランドのような企業も注目されていますね。

B. 割安性 : △

次に、割安性について見ていきましょう。現在のオープンドアの株価は、PBRが3.33倍となっています。PBRは純資産に対して株価がどのくらい評価されているかを示す指標ですが、ROE(自己資本利益率)が実績で-2.55%とマイナスであることを考えると、現在のPBRはやや割高感があるかもしれません。

PER(株価収益率)については、会社予想が赤字であるため算出されていません。これは、現在のところ利益が出ていないことを意味しており、収益性で株価を評価するのが難しい状況です。投資家としては、今後の業績回復と黒字転換への期待が株価に織り込まれていると考えることができます。

また、配当利回りは0.00%で、現状では株主への配当は行われていません。株主優待も特になく、配当や優待といった株主還元を重視する投資家にとっては、少し物足りなく感じるかもしれませんね。成長への投資を優先している段階と捉えることができますが、割安感という点では「△」評価とさせていただきます。

C. 安全性 : ◎

最後に、企業の安全性、つまり財務健全性についてです。ここがオープンドアの非常に優れた点と言えるでしょう。

自己資本比率はなんと90.1%と、非常に高い水準を誇っています。これは、会社の資産のほとんどが借金ではなく、自社の資本で賄われていることを示しており、財務基盤が極めて盤石であることの証です。コロナ禍という未曾有の危機においても、この強固な財務体質があったからこそ、事業を継続し、新たな挑戦を続けることができたと言えるでしょう。

一般的に、自己資本比率が高い企業は、景気変動や予期せぬ事態にも強く、倒産リスクが低いとされています。借入金が少ないため、金利上昇リスクの影響も受けにくいと考えられます。このような高い財務健全性は、長期的な視点で投資を検討する上で、非常に安心感を与えてくれる要素です。安全性に関しては、文句なしの「◎」評価です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました