〇(9663)ナガワ : 盤石財務と安定事業、災害復興需要に期待

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

銘柄の基礎情報

今回ご紹介するのは、東証プライム市場に上場しているナガワ(9663)です。ナガワは、プレハブ建築の代表格である「ユニットハウス」や、大規模な工場や倉庫などに用いられる「システム建築」の製造・販売・レンタルを手掛ける企業です。建設現場の事務所や休憩所、災害時の仮設住宅、イベント会場の店舗、さらには一般企業のオフィスや倉庫など、その用途は多岐にわたります。設計から製造、施工、そしてレンタルや販売後のメンテナンスまでを一貫して手掛けることで、顧客の多様なニーズに応えています。

特にユニットハウスは、短期間での設置が可能で、移設や増改築も容易という特徴から、建設業界だけでなく、さまざまな産業で重宝されています。ナガワは、この分野で長年の実績とノウハウを持つパイオニア的存在として、安定した事業基盤を築いています。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 600,000円(6,000円/株)
  • PBR : 1.44倍
  • PER : 23.44倍
  • 配当利回り : 1.67%
  • 株主優待 : なし
  • (2025年11月7日(金)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!長期的な安定感は魅力的だけど、もう少し成長の兆しが見えたら嬉しいぽん〜。

評価の理由

[評価の注目ポイント] 盤石な財務基盤と安定した事業モデルが魅力!災害復興や建設需要で底堅いぽん。

A. 成長性 : △

ナガワの直近の収益性を見ると、やや弱い動きが見られます。純利益率や営業利益率が前年同期比で低下傾向にあり、ROE(自己資本利益率)も一般的に望ましいとされる8~10%を下回る6.94%となっています。これは、一時的な要因も考えられますが、競争環境の変化や原材料費の高騰などが影響している可能性も考えられます。提供データでは「成長性:0.0倍」と示されており、現状では力強い成長トレンドを期待するのは難しいかもしれません。

しかし、ナガワが手掛けるユニットハウスやシステム建築の市場は、建設現場の仮設需要、災害復興、イベント需要、さらには企業の拠点開設や倉庫需要など、社会情勢に左右されつつも、一定の需要が継続する安定性があります。特に、近年多発する自然災害からの復興需要は、同社の事業にとって重要な要素となり得ます。今後は、既存事業の効率化や新たな需要開拓、あるいはM&A戦略などが、成長性を高める鍵となるでしょう。

B. 割安性 : ○

現在のPBRは1.44倍、PERは23.44倍、配当利回りは1.67%です。PBRが1倍を超えているため、一見すると割安感は薄いと感じるかもしれません。しかし、後述する極めて高い自己資本比率や、長年にわたり培ってきた安定した事業基盤を考慮すると、このPBRは妥当な水準、あるいはむしろ安心感のある水準と捉えることもできます。PERは市場平均と比較して判断が必要ですが、極端に割高というわけではありません。配当利回り1.67%は、高配当銘柄とまでは言えませんが、財務の安定性から見て、今後も安定的な配当が期待できる点は評価できます。

株主優待は設定されていませんが、安定した事業から生み出される利益が株主還元に回ることを期待したいところです。

C. 安全性 : ◎

ナガワの財務の安全性は、まさに「盤石」という言葉がぴったりです。自己資本比率はなんと88.4%と、一般的に優良とされる30%を大きく上回る非常に高い水準を維持しています。これは、企業の財政状態が極めて健全であり、外部からの借入にほとんど頼らずに事業を運営していることを示しています。不測の事態や景気変動に対しても、非常に強い耐性を持っていると言えるでしょう。このような強固な財務基盤は、長期的な投資を考える上で大きな安心材料となります。

EPS(1株当たり利益)は前年同期比で増減を繰り返しながらも、直近では小幅な伸びにとどまっていますが、この盤石な財務体質があれば、多少の収益変動があっても事業継続性には全く問題がないと考えられます。例えば、高い自己資本比率を誇る企業としては、過去に紹介したアゼアス(3161)なども挙げられますね。ナガワも同様に、財務の安定性においてはトップクラスと言えるでしょう。

今回ご提供いただいた外部ニュース記事リストには、ナガワの事業内容に直接関連する記事が見当たらなかったため、今回は外部ニュース記事の引用は控えさせていただきます。

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