〇(9535)広島ガス : PBR0.38倍の超割安感と3.15%高配当、収益性改善に注目

銘柄紹介

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

銘柄の基礎情報

今回ご紹介するのは、広島県を中心に都市ガス事業を展開する広島ガス(9535)です。地域に根差したインフラ企業として、家庭用・業務用に都市ガスを供給するほか、ガス機器の販売やガス工事なども手掛けています。近年は、電力小売事業や再生可能エネルギー事業にも力を入れ、エネルギーソリューションプロバイダーとしての役割を強化しています。

地域社会の暮らしと産業を支える重要なインフラを担っており、安定した事業基盤が特徴です。エネルギーを取り巻く環境が変化する中で、同社もまた新たな事業領域への挑戦を進めています。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。(2025年12月30日(火)時点)

  • 最低投資金額 : 38,100円(381円/株)
  • PBR : (連)0.38倍
  • PER : (連)19.37倍
  • 配当利回り : 3.15%(会社予想)
  • 1株配当(会社予想) : 12.00円(2026/03)
  • 自己資本比率 : (連)52.7%
  • 時価総額 : 26,189百万円

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!PBRの超割安感と高配当は魅力的だけど、収益性の改善がはっきり見えてきたら、もっと積極的に検討したいぽん〜!

評価の理由

[評価の注目ポイント]

PBR0.38倍の超割安感と3.15%の高配当が魅力的ぽん!安定した財務基盤は安心材料だけど、収益性改善が今後のカギになりそうぽん。

A. 成長性 : △

広島ガスの成長性については、現状ではやや懸念があります。過去数年の売上や利益の推移を見ると、純利益率と営業利益率が前年同期比で低下しており、直近の勢いも弱まっていると評価されています。ROE(自己資本利益率)とROA(総資産利益率)もともに水準が下がり、一般的に望ましいとされる目安には届いていません。これは、収益性が不安定な状態にあることを示唆しています。

都市ガス事業は安定しているものの、エネルギー業界全体が脱炭素化へと大きく舵を切る中で、既存事業の成長だけでは限界があるかもしれません。同社は電力小売事業や再生可能エネルギー事業にも取り組んでいますが、これらの新規事業が収益全体を押し上げるほどのインパクトを出すには、まだ時間がかかる可能性があります。今後の成長は、これらの新領域への投資効果や、エネルギーミックスの変化にどう対応していくかにかかっていると言えるでしょう。

B. 割安性 : ◎

割安性という点では、広島ガスは非常に魅力的な水準にあると言えるでしょう。PBR(株価純資産倍率)は0.38倍と、1倍を大きく下回っています。これは、企業の純資産に対して株価が非常に割安に評価されていることを示しており、いわゆる「解散価値」よりも低い水準で取引されている状態です。PBR1倍割れは、株式市場において企業価値が十分に評価されていないと見なされることが多いですね。

また、配当利回りも3.15%(会社予想)と、比較的高い水準にあります。安定したインフラ事業を背景に、株主への還元姿勢が見て取れます。PER(株価収益率)は19.37倍と特別割安ではありませんが、PBRの圧倒的な低さと配当利回りの高さは、長期的な視点で資産形成を考える投資家にとって、見過ごせないポイントになるかもしれません。

C. 安全性 : ◎

財務の安全性については、非常に高い評価ができます。自己資本比率は52.7%と、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回る健全な水準を維持しています。これは、企業の負債が少なく、自己資金で事業を運営する力が強いことを意味します。前年同期比で自己資本比率が上昇している点も好材料です。

さらに、有利子負債も減少傾向にあると評価されており、財務体質の改善が進んでいることが伺えます。安定した都市ガス事業を基盤とし、堅実な経営が行われている証拠と言えるでしょう。このような盤石な財務基盤は、不測の事態や事業環境の変化に対しても、企業が耐えうる力を示しています。長期的な視点で安心して保有できる銘柄の一つだと考えられます。

ガス業界の未来と広島ガスの可能性

世界中で脱炭素化の流れが加速する中、ガス業界も大きな変革期を迎えています。化石燃料である天然ガスに依存する現状から、いかにクリーンなエネルギーへと転換していくかが、各ガス会社の喫緊の課題となっています。その中で注目されているのが、グリーン水素をはじめとする次世代エネルギーです。

最近のニュースでは、インドのグジャラート州が「グリーン水素政策2025」を発表し、2035年までに年間300万トンのグリーン水素生産を目指すという目標を掲げました。この政策では、約5兆ルピー(約556億米ドル)もの投資を誘致し、60万人もの雇用創出、天然ガス消費量の削減、二酸化炭素排出量の削減を目指しています。特に注目すべきは、都市ガス配給会社がグリーン水素を天然ガスやパイプラインガスに混合する場合に、MSME(中小・零細企業)と同様のインセンティブが提供される点です。これは、既存のガスインフラを活用しながら、グリーン水素の導入を促進する具体的な動きと言えるでしょう。(Energetica India Magazineより)

このような海外の動向は、日本のガス会社にとっても示唆に富んでいます。広島ガスも地域に根差したガス供給を担う企業として、将来的にグリーン水素や合成メタン(e-メタン)といった脱炭素ガスへのシフトを検討していくことになるでしょう。既存のガス導管網を活用した水素混合や、新たな供給インフラの構築は、長期的な成長戦略の要となります。現状の収益性悪化は懸念材料ですが、こうした将来的なエネルギー転換への取り組みが、新たな成長ドライバーとなる可能性を秘めていると言えるでしょう。

広島ガスは、地域社会のエネルギー供給を担う責任とともに、環境負荷低減への貢献も求められています。技術開発や設備投資、そして自治体や他企業との連携を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していくことが期待されます。

PBR0.38倍の割安感と収益性改善への期待

広島ガスの株価がPBR0.38倍という非常に低い水準にあることは、投資家にとって大きな注目点です。一般的に、PBRが1倍を下回る企業は、その企業の持つ資産価値が株価に十分に反映されていないと見なされます。もちろん、収益性の悪化がその一因であることは否めませんが、盤石な財務基盤を持つインフラ企業がこれほど割安に評価されている現状は、見直し買いの余地があるとも考えられます。

同社が収益性改善に向けてどのような戦略を打ち出し、実行していくかが今後の株価を左右するでしょう。例えば、既存事業におけるコスト削減や効率化、あるいは前述したような新規のエネルギーソリューション事業の本格化などが考えられます。地域密着型の事業展開を強みとしつつ、時代の変化に対応した新たな収益源を確立できるかどうかが、投資家が注目すべきポイントとなるでしょう。

PBRが低く、収益性改善に期待が寄せられる銘柄としては、他にもJUKI(6440)のような企業が挙げられます。これらの企業は、現状の課題を乗り越え、企業価値を向上させることで、株価が大きく見直される可能性を秘めていると言えるでしょう。

まとめ

広島ガス(9535)は、PBR0.38倍という超割安な水準と3.15%の高配当利回り、そして自己資本比率52.7%という盤石な財務基盤を持つ、魅力的な側面を持った企業です。地域社会のエネルギーインフラを支える安定した事業を展開している点は強みですが、現状では収益性の悪化が課題として挙げられます。

しかし、脱炭素化の流れの中で、グリーン水素などの次世代エネルギーへの取り組みは、長期的な成長の可能性を秘めています。収益性改善への具体的な戦略が明確になり、その成果が表れてくれば、現在の割安な株価が見直される可能性も十分に考えられます。投資を検討される際には、同社の今後の事業戦略や収益改善に向けた取り組みに注目し、ご自身の判断で慎重に検討されることをお勧めします。

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