〇(9361)伏木海陸運送 : PBR0.39倍の割安感と盤石財務

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

今回ご紹介するのは、富山県高岡市の伏木港を拠点に、日本海側の物流を支える伏木海陸運送(9361)です。港湾運送、倉庫、陸上運送、国際複合一貫輸送など、海陸一貫の総合物流サービスを展開しており、地域経済に深く根差した事業を行っています。北陸地方の玄関口として、国内外の貨物輸送に重要な役割を担っている企業ですね。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 173,500円(1,735円/株)
  • PBR : 0.39倍
  • PER : 7.49倍
  • 配当利回り : 2.88%
  • 株主優待 : なし
  • (2025年11月6日(木)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!

PBRが超割安で、安定した財務基盤と収益改善傾向は魅力的ぽん!もう少し様子を見て、買い時を探したいぽん~!

評価の理由

[評価の注目ポイント]:PBR0.39倍の超割安感と安定した財務基盤、そして収益改善傾向が魅力的な総合物流企業ぽん!

A. 成長性:〇

伏木海陸運送の成長性は、堅実な推移を見せています。過去数年の売上高は概ね増加基調にあり、EPS(1株当たり利益)も伸びが見られます。これは、地域に根差した強固な顧客基盤に加え、物流需要の変動に柔軟に対応してきた結果と言えるでしょう。フリーキャッシュフローも改善傾向にあり、事業活動で得た資金を効率的に活用できていることがうかがえます。

特に注目したいのは、世界的な脱炭素化の流れの中で生まれる新たな物流需要です。例えば、再生可能エネルギー関連の大型設備や部品の輸送は、高度な技術とノウハウを要する重量物輸送の分野であり、同社のような海陸一貫輸送を手掛ける企業にとって大きなビジネスチャンスとなり得ます。

実際、Project Cargo Journalの記事では、「EUが資金提供するネットゼロプロジェクトの4分の1が重量物輸送の需要を促進する」と報じられています。これはEU圏内の話ではありますが、世界的に同様の動きが加速すれば、日本国内においても洋上風力発電設備の建設やEV関連部品の輸送など、大型のプロジェクトが今後増えていく可能性は十分に考えられます。伏木海陸運送が持つ港湾と陸上輸送の連携力は、このような特殊な物流ニーズに応える上で強みとなるでしょう。

他の運輸・倉庫業の企業についても興味がある方は、鴻池運輸川西倉庫の記事も参考にしてみてください。

B. 割安性:◎

伏木海陸運送の株価は、非常に割安に評価されている印象を受けます。PBR(株価純資産倍率)は0.39倍と、市場平均や他の多くの企業と比較しても極めて低い水準です。これは、企業の持つ純資産価値に対して、株価がかなり低い位置にあることを示唆しており、いわゆる「解散価値」を下回る評価と言えます。

PER(株価収益率)も7.49倍と、収益力に対して株価が割安であると判断できる水準です。また、配当利回りも2.88%と、安定した配当を期待できる魅力的な水準にあります。現状、株主優待は提供されていませんが、このPBRの低さは、今後の株主還元策の強化や、企業価値向上に向けた取り組みに注目する余地があるかもしれません。

PBRが割安な銘柄に興味がある方は、カワサキウチヤマHDの記事もご覧いただくと、比較検討の参考になるかもしれません。

C. 安全性:◎

企業の財務健全性を見ると、伏木海陸運送は非常に安定していると評価できます。自己資本比率は49.6%と、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回っており、財務基盤が盤石であることがわかります。これは、外部からの借入に過度に依存せず、自社の資本で事業を運営できる体力があることを意味します。

また、有利子負債も減少傾向にあり、財務リスクが着実に低減されている点も好印象です。EPS(1株当たり利益)も前年同期比で増加しており、収益の持続性も期待できます。安定した事業基盤と堅実な財務運営は、長期的な視点で投資を考える上で、非常に重要な要素となるでしょう。

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