〇(8281)ゼビオHD : PBR0.36倍割安、配当利回り3.32%も成長性と収益性に課題

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

ゼビオホールディングス(証券コード:8281)の基礎情報

ゼビオホールディングスは、スポーツ用品の小売業界で広く知られる企業です。主要な事業としては、「スーパースポーツゼビオ」や「ヴィクトリア」といった大型総合スポーツ用品店の運営を中心に、ゴルフ用品専門店の「ゴルフパートナー」、アウトドア用品専門店の「L-Breath」など、多岐にわたる専門店の展開も行っています。地域に根差した店舗展開と幅広い品揃えで、多くの方々のスポーツライフをサポートしています。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 105,300円(1,053円/株)
  • PBR : 0.36倍
  • PER : 184.74倍
  • 配当利回り : 3.32%
  • 株主優待 : 情報なし

(2025年11月27日(木)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!収益性の改善が見られたら、検討したいぽん〜!

評価の理由

[評価の注目ポイント]

PBRの割安感と盤石な財務は魅力的だけど、現在の収益性と成長性には課題があるぽん。

A. 成長性 : ×

過去数年の売上や利益を見ると、収益性は悪化傾向にあり、営業利益率も勢いが弱まっています。データ上では成長性が「0.0倍」と示されており、現状では成長の牽引役が見えにくい状況と言えそうです。

B. 割安性 : ◎

PBRは0.36倍と、純資産価値に対して株価が非常に割安な水準にあります。また、配当利回りも3.32%と魅力的で、資産価値とインカムゲインの観点からは非常に評価できます。ただし、PERが184.74倍と極めて高水準なのは、直近の利益が大きく落ち込んでいるためと考えられ、この点には注意が必要です。

C. 安全性 : ◎

自己資本比率は59.5%と、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回っており、財務基盤は非常に盤石です。有利子負債も減少傾向にあり、経営の安定性は高く評価できます。

ゼビオホールディングスの多角的な事業戦略と従業員への還元

ゼビオホールディングスは、スポーツ用品小売業界において、その独自のビジネスモデルと企業戦略で存在感を示しています。単にスポーツ用品を販売するだけでなく、お客様の多様なニーズに応えるための多角的な事業展開が特徴です。

例えば、大型総合スポーツ用品店である「スーパースポーツゼビオ」や「ヴィクトリア」で幅広い商品を展開する一方で、ゴルフ用品に特化した「ゴルフパートナー」、アウトドア用品の「L-Breath」といった専門性の高い店舗も運営しています。これにより、初心者からプロフェッショナルまで、あらゆる層の顧客にアプローチし、スポーツ・アウトドア市場における強固なポジションを築いています。

このような競争力のある事業展開は、企業の収益力向上に貢献し、結果として従業員への魅力的な給与水準にも繋がっていると見られます。実際に、外部情報でも「ゼビオホールディングス株式会社の年収が高い理由は、その独自のビジネスモデルと企業戦略にあります。競争力のある事業展開により、従業員に対して魅力的な給与水準を提供しています。」と指摘されています。(参照:ゼビオホールディングス株式会社の年収・給与 | らくらくハローワーク求人検索)

近年では、オンラインストアの強化や、地域に密着したスポーツイベントの開催、プロスポーツチームとの連携など、顧客体験価値の向上にも積極的に取り組んでいます。これらの取り組みは、単なる商品の販売に留まらず、スポーツ文化の振興にも寄与し、長期的な企業価値向上を目指す戦略と言えるでしょう。

財務の安全性は非常に高い一方で、現在の収益性と成長性には課題が見られます。しかし、PBRが極めて割安な水準にあること、そして高水準の配当利回りを維持していることは、同社が持つ資産価値や安定した事業基盤の表れとも考えられます。今後の収益改善に向けた具体的な施策や、多角的な事業戦略がどのように結実していくかに注目が集まります。

財務が盤石な企業に関心がある方は、弊社の過去記事である「〇(9036)東部ネットワーク : PBR0.32倍の割安感と盤石財務」もぜひご覧ください。

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