〇(79570)フジコピアン : PBR0.21倍超割安と4.22%高配当、盤石財務と収益改善に注目

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

こんにちは、アナリストのぽんぽんです!今回は、独特の技術力でニッチな市場を支えるフジコピアン(7957)について、詳しく見ていきたいと思います。同社は、感熱記録紙をはじめとする特殊紙や、情報記録材料、精密機能材料といった幅広い分野で事業を展開している企業です。皆さんの身近なところでは、レシートやチケットなどに使われる感熱紙でお世話になっているかもしれませんね。長年培ってきた技術力で、様々な産業の発展に貢献しています。

まずは、フジコピアンの直近の主要な指標を見てみましょう。

  • 株価(2026年1月30日終値) : 1,444円
  • 最低投資金額 : 144,400円(1,444円/株)
  • PBR(実績) : 0.21倍
  • PER(会社予想) : —
  • 配当利回り(会社予想) : 4.22%
  • 1株配当(会社予想) : 61.00円(2025年12月期)
  • 時価総額 : 2,584百万円
  • 自己資本比率(実績) : 64.3%
  • EPS(会社予想) : -228.66円(2025年12月期)

(2026年1月30日(金)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!PBRの低さと高配当は魅力的だけど、収益改善の兆しが見えたら買いたいぽん〜!

評価の理由

[評価の注目ポイント] 非常に低いPBRと高配当利回り、盤石な財務が魅力だけど、収益性の改善がカギぽん!

A. 成長性 : △

フジコピアンの成長性については、直近のデータを見る限り、残念ながら「△」と評価せざるを得ません。収益性は悪化傾向にあり、営業利益率と純利益率はマイナスが続いています。ただし、前年同期比ではマイナス幅が縮小している点は、わずかながら改善の兆しと捉えることもできます。EPS(1株あたり利益)も会社予想ではマイナスとなっており、企業の稼ぐ力に課題が見られます。ROE(自己資本利益率)とROA(総資産利益率)はおおむね横ばいで、収益性の不安定さがうかがえます。今後、新たな事業戦略や市場開拓が、成長のドライバーとなるかに注目が集まります。

B. 割安性 : ◎

割安性に関しては、「◎」と高く評価できます。PBR(株価純資産倍率)は驚異の0.21倍と、市場平均と比較しても極めて低い水準にあります。これは、企業の資産価値に対して株価が非常に割安に評価されていることを示唆しています。また、会社予想の配当利回りは4.22%と高水準で、株主還元に積極的な姿勢が見られます。ただし、PER(株価収益率)はEPSがマイナスであるため算出不能となっており、この点は注意が必要です。純資産に対して株価が著しく低い現状は、企業価値の向上や株主還元の強化によって、市場からの再評価が期待されるポイントと言えるでしょう。PBRが0.20倍と超割安な銘柄として、以前紹介したファルテック(6914)も参考になるかもしれませんね。

C. 安全性 : ◎

財務の安全性については、「◎」と非常に高く評価できます。自己資本比率は64.3%と、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回る盤石な水準を維持しています。これは、外部からの借入に頼らず、自社の資金で事業を運営できる体力があることを意味します。有利子負債も前年同期比で減少傾向にあり、財務健全性は極めて高いと言えるでしょう。このような安定した財務基盤は、不況時や予期せぬ事態に際しても、企業が事業を継続していく上での大きな強みとなります。自己資本比率が高い企業は、例えばスガイ化学工業(4120)なども挙げられます。

フジコピアンの事業と今後の展望

フジコピアンは、長年にわたり感熱記録紙の分野で培ってきた技術を基盤に、多岐にわたる事業を展開しています。主要製品である感熱記録紙は、レシートやラベル、医療用記録紙など、私たちの日常生活やビジネスシーンで幅広く利用されています。デジタル化が進む現代においても、物理的な記録媒体としての需要は根強く、特に特定の用途ではその優位性が保たれています。

また、同社は感熱記録紙だけでなく、情報記録材料や精密機能材料といった高付加価値製品の開発にも注力しています。これらの材料は、電子部品やディスプレイ、医療機器など、最先端の技術分野で活用されており、今後の成長が期待される領域です。独自の配合技術や塗工技術を活かし、顧客のニーズに応じたカスタマイズ製品を提供することで、ニッチながらも確固たる地位を築いています。

技術開発においては、知的財産権の保護が非常に重要となります。米国特許庁が品質管理策を「武器化」とは見なしていないという報道(Patent Office Says Quality-Control Measures Aren’t Weaponization – Bloomberg Law News)は、企業が技術開発や製品の品質向上に取り組む上で、知的財産権の適切な管理がいかに重要であるかを示唆していると言えるでしょう。フジコピアンのような技術系企業にとって、独自の技術やノウハウを守り、それを競争力へと繋げていく上で、特許戦略は極めて重要な要素となります。

現在のフジコピアンの株価は、PBRが0.21倍と極めて低い水準にあります。これは、市場が同社の持つ純資産価値を十分に評価していないことを示しています。高水準の自己資本比率と潤沢な内部留保があるにも関わらず、収益性の課題が株価の重しとなっている可能性が考えられます。しかし、裏を返せば、収益構造の改善や、保有する遊休資産の有効活用、あるいは事業ポートフォリオの再編といった施策が実現すれば、株価が大きく見直されるポテンシャルを秘めているとも言えるでしょう。

配当利回り4.22%という高水準は、株主にとって魅力的な要素です。安定した配当を維持する企業姿勢は、長期的な視点で投資を検討する方にとって安心材料となるでしょう。ただし、EPSがマイナスである中で、この配当水準を今後も維持できるかについては、企業の収益改善努力を注視する必要があります。

まとめ

フジコピアンは、非常に堅固な財務基盤と高い配当利回りを持つ一方で、収益性の改善が喫緊の課題となっている銘柄です。PBRの低さは、潜在的な企業価値と市場評価のギャップを示しており、今後の事業構造改革や成長戦略の進展によっては、大きなアップサイドが期待できるかもしれません。特に、精密機能材料などの高付加価値分野での技術革新や、新たな市場開拓の動向に注目していきたいところです。

投資を検討される際は、同社の決算発表やIR情報などをこまめにチェックし、ご自身の判断で慎重に進めてくださいね。

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