〇(7723)愛知時計電機 : PBR1倍割れ・高配当、IoT計測器でDX推進

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

愛知時計電機(7723)の基礎情報

今回ご紹介するのは、東証プライム市場に上場している愛知時計電機(7723)です。愛知時計電機は、その社名に「時計」とありますが、実は私たちの生活に欠かせないインフラを支える「計測機器」のリーディングカンパニーなんです。

主な事業内容は、水道メーターやガスメーターといった計量器の製造・販売です。皆さんのご家庭にも、同社のメーターが設置されているかもしれませんね。近年では、IoT技術を駆使したスマートメーターの開発・普及に力を入れており、単なる計量器に留まらない、エネルギーマネジメントシステムやDX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューションの提供にも注力しています。社会のスマート化、効率化に貢献する、まさに縁の下の力持ちのような存在と言えるでしょう。

直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。

  • 最低投資金額 : 269,100円(2,691円/株)
  • PBR : 0.88倍
  • PER : 11.28倍
  • 配当利回り : 3.34%
  • 株主優待 : なし
  • (2025年10月10日(金)時点)

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!

PBR1倍割れの割安感と、計測器のIoT・AI化による将来性に期待が高まるぽん!

評価の理由

[評価の注目ポイント]
PBR1倍割れと高配当が魅力!計測器のIoT・AI化で、社会のスマート化を支える成長企業に期待ぽん!

A. 成長性:〇

愛知時計電機の成長性は、伝統的な計測機器事業の安定基盤に加え、IoTやAI技術を活用したスマートメーター、そしてエネルギーマネジメントシステムへの展開に大きく期待が寄せられます。水道やガスといったインフラ分野は、安定した需要が見込める一方で、近年は老朽化対策や効率化が喫緊の課題となっています。同社が提供するスマートメーターは、遠隔での自動検針を可能にするだけでなく、収集したデータを分析することで、漏水検知や需要予測、効率的なエネルギー利用の提案など、新たな付加価値を生み出しています。

特に注目したいのは、AI技術との融合です。中国では「AI Plus」という概念が提唱され、AIが伝統産業と深く融合し、新たな成長エンジンとなっていることが報じられています。「AI Plus” becomes China’s new magnet for global capital – 新华报业网」の記事では、重慶市がAI技術と伝統産業の統合のショーケースとなっていることが紹介されており、技術の応用と反復のスピードが速い中国で多くのグローバル技術が試されていると述べられています。

愛知時計電機も、この「AI Plus」の流れを自社の事業に取り込むことで、さらなる成長が期待できます。例えば、スマートメーターから得られる膨大なデータをAIで解析し、より精度の高い需要予測や異常検知、さらには地域ごとのエネルギー最適化提案など、高度なサービス提供が可能になるでしょう。これは、単に製品を売るだけでなく、データとソリューションを提供するビジネスモデルへの進化を意味します。このようなDX推進は、企業の収益性向上だけでなく、社会全体の持続可能性にも貢献する可能性を秘めています。

過去の配当金についても、1株配当が90円(会社予想)と安定しており、株主還元への意識も感じられます。インフラ関連事業の特性上、急激な成長は難しいかもしれませんが、技術革新を取り入れながら着実に事業領域を広げている点は評価できます。例えば、◯(3945)FIG◯(4418)JDSCのようにDXやAIを成長ドライバーとする企業と同様に、愛知時計電機もその潜在能力を秘めていると言えるでしょう。

B. 割安性:◎

愛知時計電機の割安性は、非常に魅力的な水準にあると評価できます。

  • PBR(株価純資産倍率)は0.88倍:これは、株価が企業の解散価値とされる純資産を下回っていることを示します。一般的にPBRが1倍を下回る企業は割安と判断されることが多く、同社も例外ではありません。企業の持つ資産価値に対して、市場が適正な評価をしていない可能性がある、とも考えられます。PBR1倍割れは、◯(4761)さくらケーシーエス◯(6997)日本ケミコンなど、他の堅実な企業でも見られる傾向です。
  • PER(株価収益率)は11.28倍:これは、1株あたり利益の約11.28倍の株価で取引されていることを意味します。一般的にPERが低いほど割安とされますが、業界や成長性によって適正水準は異なります。しかし、同社の安定した事業基盤と将来の成長期待を考慮すると、このPERは比較的割安感があると言えるでしょう。
  • 配当利回り3.34%:現在の株価水準で3.34%という配当利回りは、銀行預金金利が低い現状において、非常に魅力的な水準です。安定した収益を背景に、株主への還元姿勢がうかがえます。〇(7372)全保連のような高配当銘柄に注目する投資家にとっても、見逃せないポイントです。

これらの指標から見て、愛知時計電機は現在の株価が企業価値に対して過小評価されている可能性があり、割安感が高いと判断できます。

C. 安全性:◎

愛知時計電機の安全性、特に財務健全性は非常に高いと評価できます。

  • 自己資本比率74.6%:これは、総資産のうち返済不要な自己資本が占める割合を示します。一般的に自己資本比率が40%を超えると優良企業、50%を超えると非常に安全性が高いと評価されます。同社の74.6%という数値は、極めて高い水準であり、外部からの借入に依存せず、自社の資金で事業を運営できる盤石な財務基盤を持っていることを示しています。これは、景気変動や予期せぬ事態にも強い、安定した経営体質を意味します。
  • BPS(1株あたり純資産)3,042.31円:1株あたりの純資産額も高く、企業の資産価値がしっかりと積み上がっていることがわかります。

これらの財務指標は、愛知時計電機が非常に堅実な経営を行っており、倒産リスクが極めて低いことを示唆しています。長期的な視点で投資を考える上で、この高い財務安全性は大きな安心材料となるでしょう。例えば、◯(3798)ULSグループ◯(5951)ダイニチ工業のように、高い自己資本比率を誇る企業は、安定した事業運営の証とも言えます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました