〇(7372)全保連 : 高配当3.82%・DX推進で成長期待

銘柄紹介

はじめに

本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。

全保連(7372)ってどんな会社?

全保連は、家賃債務保証を主要事業とする企業です。賃貸住宅を借りる際、連帯保証人を見つけるのが難しいケースが増えていますよね。親族に頼みにくい、あるいは頼める人がいないといった状況は、現代社会において珍しくありません。そんな時に、全保連が借主様の連帯保証人となり、もし家賃の滞納が発生した場合には、オーナー様や不動産会社様に代わって家賃を立て替えるサービスを提供しています。これにより、賃貸借契約がスムーズに進むだけでなく、オーナー様は安定した家賃収入を、借主様は安心して住まいを確保できるようになるんです。

同社は、全国に広がるネットワークと長年培ってきた独自の審査ノウハウを強みに、家賃債務保証市場で確固たる地位を築いています。近年は、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進にも力を入れており、オンラインでの契約手続きや審査の効率化を進めることで、顧客利便性の向上と事業拡大を目指しています。

全保連の主要な指標(2025年10月10日時点)

  • 最低投資金額 : 91,600円(916円/株)
  • PBR : 3.46倍
  • PER : 13.07倍
  • 配当利回り : 3.82%
  • 株主優待 : なし

ぽんぽん的な評価

〇 ぽんぽんは、買いたいぽん! 高い配当利回りと安定的な事業基盤は魅力的だけど、PBRは少し高めだから、もう少し様子を見たいぽんね〜。

評価の理由

[評価の注目ポイント] 社会のニーズに応える家賃保証事業は安定成長が期待できるぽん!高ROEと魅力的な配当も注目ぽん!

A. 成長性:〇

全保連の事業は、現代社会のニーズに強く合致しており、安定的な成長が期待できます。少子高齢化の進展、非正規雇用の増加、そして外国人居住者の増加などを背景に、連帯保証人を見つけるのが難しい方が増えています。このような社会情勢が、家賃債務保証サービスの需要を力強く押し上げています。同社は全国に事業所を展開し、保証実績を着実に伸ばしており、過去数年間の売上高も利益も順調に推移しています。また、積極的なDX推進による業務効率化や新規顧客獲得も、今後の成長を支える重要なドライバーとなるでしょう。ただし、市場の飽和や競争激化といった潜在的なリスクも考慮する必要があるかもしれません。

B. 割安性:△

配当利回りは3.82%と高水準で、株主還元への意識の高さが伺えます。PERも13.07倍と、成長企業としては妥当な水準に見えます。しかし、PBRが3.46倍と、純資産に対して株価がやや高めに評価されている点は注目すべきでしょう。これは、同社の非常に高いROE(27.13%)が評価されている側面もあると考えられますが、割安感を重視する投資家にとっては、もう少し株価が調整されるのを待ちたいと考えるかもしれません。株主優待がない点も、インカムゲインを重視する投資家にとっては少し残念な点かもしれませんね。

C. 安全性:〇

自己資本比率は31.6%と、保証債務を抱える事業特性を考慮すると、極めて高いとは言えませんが、安定的な経営を維持できる水準にあると考えられます。家賃債務保証事業は、景気変動や不動産市場の動向によって代位弁済リスクが変動するため、適切なリスク管理が非常に重要です。全保連は長年の経験と独自の審査ノウハウを活かし、このリスクを効果的にコントロールしていると見られます。また、高いROEは、効率的な資産活用ができている証拠であり、収益性の高さが財務の安定性にも繋がっていると言えるでしょう。

全保連の注目ポイント:社会の「安心」を支えるDX戦略

全保連の大きな特徴は、単に家賃を保証するだけでなく、テクノロジーを活用して賃貸市場全体の「安心」を高めようとしている点です。近年、同社はDX戦略に力を入れており、その取り組みは多岐にわたります。

例えば、賃貸契約における審査プロセスをデジタル化することで、契約までの時間を大幅に短縮し、入居者様や不動産会社様の利便性を向上させています。オンラインでの申し込みや電子契約の導入は、ペーパーレス化にも繋がり、業務効率の向上だけでなく、環境負荷の低減にも貢献しています。

さらに、AIを活用した審査モデルの構築にも積極的に取り組んでいるようです。これにより、より精度の高いリスク評価が可能となり、健全な保証事業の維持に繋がります。データに基づいた客観的な審査は、多様な入居者様のニーズに対応できる柔軟性も生み出すでしょう。また、保証債務の管理や回収業務においてもデジタル技術を導入することで、効率化と精度向上を図っています。

家賃債務保証サービスは、「住まい」という生活の基盤を支える重要なインフラです。全保連がDXを推進することで、このインフラがより強固になり、多くの人々が安心して賃貸住宅を利用できる社会の実現に貢献していると言えるでしょう。このような社会貢献性の高い事業は、長期的な視点で見ても持続可能な成長が期待できますね。

他のDX推進企業にも興味があれば、JDSC(4418)さくらケーシーエス(4761)の記事も参考にしてみてください。

まとめ

全保連は、社会のニーズに応える家賃債務保証事業を核に、安定した収益基盤を持つ企業です。高い配当利回りと効率的な経営を示すROEの高さは魅力的ですが、PBRはやや高めに評価されています。しかし、DX戦略による事業の進化は、今後の成長を期待させる大きな要素と言えるでしょう。賃貸市場の動向やテクノロジーの進化に注目しながら、長期的な視点で検討してみるのも面白いかもしれませんね。

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