はじめに
本ブログの記事は、特定の投資商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任と判断において行ってください。
銘柄の基礎情報
今回ご紹介するのは、さくらさくプラス(7097)です。この会社は、主に首都圏で認可保育園「さくらさくみらい」を展開している企業です。待機児童問題の解消に貢献しながら、子どもたちの健やかな成長をサポートする、社会貢献性の高い事業を手掛けています。質の高い保育サービスを提供することで、保護者からの信頼も厚く、地域に根差した運営を行っています。
直近の営業日における主要な指標は以下の通りです。
- 最低投資金額 : 272,000円(2,720円/株)
- PBR : 2.05倍
- PER : 14.64倍
- 配当利回り : 1.03%
- 株主優待 : なし
(2025年12月5日(金)時点)
ぽんぽん的な評価
〇 ぽんぽんは、買いたいぽん!少し下がったところで買いたいぽん〜!
評価の理由
[評価の注目ポイント] 待機児童問題の解決に貢献する保育事業は社会貢献性が高く、安定した財務基盤と収益性改善で今後の成長に期待ぽん!
A. 成長性 : ◎
さくらさくプラスの成長性には、非常に期待が持てると感じています。提供された情報によると、収益性は改善傾向にあり、営業利益率と純利益率ともに前年同期比で持ち直し、直近もおおむね上向きの勢いがあるとのこと。また、EPS(1株当たり利益)も増加基調で、事業が着実に拡大している様子がうかがえます。
同社が展開する保育事業は、首都圏における待機児童問題という社会的な課題に直接応えるものであり、今後も保育ニーズは堅調に推移すると考えられます。新規の保育園開設や既存施設の運営効率化を通じて、持続的な成長が見込めるでしょう。子どもたちの未来を支えるという事業の性質上、社会からの需要が尽きることがないのも強みと言えます。
B. 割安性 : △
割安性については、現時点では「△」と評価します。PER(株価収益率)は14.64倍、PBR(株価純資産倍率)は2.05倍となっています。成長期待の高い保育業界においては、これらの数値が極端に割高というわけではありませんが、他の業種と比較すると、特に割安感があるとは言えない水準です。配当利回りも1.03%と、高配当を期待する投資家にとっては物足りなく感じるかもしれません。現在のところ株主優待制度もないため、株価の割安感を重視する投資家の方には、もう少し株価が調整されるのを待つのが良いかもしれません。
C. 安全性 : ◎
財務の安全性については、非常に安定していると評価できます。自己資本比率は43.9%と、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回る健全な水準を維持しています。さらに、有利子負債も減少傾向にあるとのことで、財務体質の改善が進んでいることがうかがえます。
ROE(自己資本利益率)も11.02%と、一般的に優良とされる8~10%を上回っており、効率的な経営ができている証拠です。このような盤石な財務基盤は、今後の事業展開や予期せぬ経済変動にも耐えうる強さを持っていると言えるでしょう。安心して長期的な視点で投資を検討できるポイントだと考えられます。
子育て支援のデジタル化とさくらさくプラスの未来
さくらさくプラスの事業は、子どもたちの成長を支える保育園運営が中心ですが、子育てを取り巻く環境は日々変化しています。特に、テクノロジーを活用した子育て支援の動きは世界中で加速しており、日本においてもその波は確実に押し寄せています。
例えば、海外のニュースでは、英国サレー州でKidzRGoGoという新しいプラットフォームがローンチされたと報じられています。これは、子供向けの活動や習い事、ホリデーキャンプなどを一元的に検索できるオンラインディレクトリサービスで、保護者が複数のウェブサイトやSNSを巡る手間を省き、効率的に情報を得られるように設計されています。(参照:KidzRGoGo Revolutionises Family Activity Planning in Surrey with New Directory Launch – markets.businessinsider.com)
このような動きは、直接的にさくらさくプラスの競合となるわけではありませんが、子育て世帯のデジタルリテラシー向上と、より便利で効率的な情報収集へのニーズの高まりを示唆しています。保育園に通う子どもを持つ親御さんたちは、園での活動だけでなく、放課後や休日の習い事、イベントなど、多様な活動情報を求めています。KidzRGoGoのようなプラットフォームは、親御さんの負担を軽減し、子どもたちの成長機会を広げる可能性を秘めていると言えるでしょう。
さくらさくプラスが今後、保育園運営の枠を超え、こうしたデジタルプラットフォームとの連携や、自社で子育て支援に関する情報提供サービスを強化していく可能性も考えられます。例えば、園の情報をデジタルで発信するだけでなく、地域のイベント情報や子育てに役立つコンテンツを提供することで、保護者とのエンゲージメントをさらに深めることができるかもしれません。保育事業の効率化やサービス向上には、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が不可欠であり、これはまさに成長への大きな鍵となります。DXの重要性については、例えば◎(6200)インソースなどの記事でも触れていますが、保育業界においても例外ではありません。
デジタル技術を活用することで、保育士の業務負担を軽減し、より質の高い保育に集中できる環境を整えることも可能です。さくらさくプラスが、保育の質を維持しつつ、どのようにデジタル化の波を取り込み、事業をさらに発展させていくのか、今後の戦略に注目していきたいですね。


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